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僕は小説が書けない  作者: 白6
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書籍化した俺先生からのお便り(仮)

【お便りコーナー】第800回:俺先生


小説家になろうをいつもご利用頂きありがとうございます。

この度、小説家になろう登録作者である俺先生よりお便りを頂きましたのでこの場にて利用者の皆様にお伝えいたします。


以下、 俺先生よりご連絡いただきました文面となります。


みなさん初めまして。今回書籍化していただいた「どすこい!序ノ口の俺が重量チートで異世界ツッパリ無双!?」の作者の俺です。


一応このコーナーは、「プロの小説家が後進にアドバイスなどを送るコーナー」ということになっているのですが、個人的には、自分がプロであるという実感がまだ湧いてこない状態です。


僕が小説家になろうを利用し始めたのは今から約1年前です。当初は「なろうってなんだ? 最近2chでなろうテンプレとかなろう原作アニメとか聞くけどなんだろう?」と思い、早速サイトを覗いてみたのですが、トップページの更新小説やランキングに表示されるのは「異世界転生」だとか「チート」だとか「悪役令嬢」などといった意味不明なワードのオンパレード。「なんだこいつら! くっさ!」と思って一度はブラウザバックしてしまったのですが、そのうち、自分がまだ未成年だったころ、2chの「新ジャンルスレ」を楽しんでみていたのを思い出したのです。新ジャンルスレというのは、それまでのフィクションに無かったような新たなキャラクター造形とか萌えシチュエーションをお題として、スレッドの参加者みんなが自由にSSを書いて投稿するというスレッドです。「クーデレ」とか「熱血デレ」とか「ヤンデレ」とか「ツンバカ」みたいなやつです。今ではテンプレになっているものもありますが、当時としては、参加者みんな「素人」だからこそできた、それまでの常識にとらわれない、新しい物語がいくつも生まれて、ネットに触れたばかりの僕にとって輝いて見えたのを覚えています。


さて、そこで僕はどんな作品を投稿していたのかと思われるかもしれませんが、実は、僕は一作も新ジャンルSSを投稿していないのです(笑)。書きたいな、書きたいなと思っていたし、メモ帳に稚拙ながらもオリジナルのSSや、自分の考えた新ジャンルのお題などを書いていましたが、結局シャイな僕は一作も投稿することができず、気付いたときには新ジャンルブームはほぼ終焉を迎えてしまいました。僕のコンピュータには、結局、誰にも読まれることのなかった新ジャンルSSや設定のアイディアメモが残りました。


僕がなろう小説を敬遠していたとき、ふと、そんなことを思い出したのです。そして、気付きました。「小説家になろう」は、「新ジャンルスレ」だと。数年前に、とうとう一作も投稿できずに消えていった、新ジャンルスレが、再び、僕の前に、姿を変えて、現れてくれたのだと。


僕は、恐る恐る、短編SSを執筆し、投稿しました。台本形式の小説はなろうの主流ではないので、叩かれるんじゃないかと内心ビクビクでした。結果から言うと、ほとんど読まれずに評価もブクマも0のまま短編SSの山へと埋もれていったのですが、それが逆に僕を安堵させました。


「なんだ、結局大したことにはならないんじゃないか。今まで大変なことだと思って躊躇してきた自分がバカみたいだ」


その後はもうクソSSのオンパレード。自分が新ジャンルSSに一作も投稿できなかった鬱憤を晴らすように書いて書いて書きまくりました。そのうちに、「なんで俺の書いたクソSSを読まないんだ?読めよオラァーン!」と当初と真逆のことを考え始め、アクセス数アップのためにタイトルを工夫し、2chで鍛えた釣りのテクニックも利用しながら、さらに書きまくるうちに、なんと出版社様から書籍化の打診をいただいたわけです。


長々と話しましたが、何が言いたいのかというと、「小説を書きたいと思ったら迷わず書こう!」ということです。ひょっとしたら、10年後に、書かなかったことを後悔しているかもしれません。「黒歴史になるかも……」と思うかもしれませんが、黒歴史を作れなかったことを後悔することもあります。


幸いにも、ネット小説はシビアな世界で、つまらない黒歴史小説はほとんど誰の記憶にも残らず消えていきます。なので、どんどん黒歴史を作りましょう! それが、僕からのメッセージです。


最後になりますが、「どすこい!序ノ口の俺が重量チートで異世界ツッパリ無双!?」はヒストリアノベルズより好評発売中! 100冊買ってね!


ありがとうございました。


とち狂ったのかな?(他人事)

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