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黒の魔導剣士  作者: 猫屋敷 黒猫
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最高クラス魔術師団

今から約10年前。

俺はある魔法師に出会った。

森にいる龍の中では断トツで最強と言われる守護龍を倒し退けたのだ。

倒すには魔法術士団のギルド一つ分でまともに戦えるのに、黒のローブを羽織った男は一人で立ち向かい見たことのない技である、剣を宙に浮かし操るという有り得ない技を使っていたのだ。

それはいつの間にか俺の憧れの姿となっていた。




第一章 魔術師の集い


朝は小鳥のさえずりが聞こえ、たくさんの花や動物が生きはじめるこの春という季節に、俺達新人魔法師は今日、それぞれの魔法術師ギルドに配備されることになる。

現在朝の7時。

もうそろそろ部屋を出ていかなければならない。

カバンを背負い立とうとすると、トントンと扉の叩く音が聞こえた。

「どうぞ。」と言いドアを叩いた主がドアを開けた。

「レイ君、おはよ。」

「おはよう。ムニル。どうしたんだ?」

「得に意味があるわけではないけどね、一緒にいこうかなって。配備するとこ同じだしね。」

「そういえばそうだったな。一緒に行くから少し部屋の前で待っててくれないか?」

「わかった。」と言ってムニルは部屋を出て行った。

☆☆☆

「お待たせ。ムニル。じゃあ、行こうか。」

「うん!」

そう言って一緒に通路を歩いた。

「レイ君ってさ、すごいよね。」

「なにが?」

「魔法だよ。得意魔法が雷魔法なのに他の魔法も全然変わらないくらいに強いからさ。」

「雷魔法は唱えるのが速いから得意と言い張ってるだけだからな。」

「そんなこと言わないでよね。次席の私と首席の君でも君とは大きな差があってびっくりするよ。ギルドのリーダーと変わらないくらいに強いし。」

「ハハハ。そんなこと行ってる間に着いたな。」

「ここが・・・・・・最高クラスのギルド[マーリン]・・・・・・」

俺は目の前にあるドアに軽くノックし、「すいません」と言うと、「どーぞ。」と女の人のような声が聞こえドアを開けた。

「「「「「ギルド加入決定おめでとう!」」」」」

という声の後クラッカーの鼓膜を突き破るような音が炸裂した。

俺とムニルはしばらくの間口をあんぐりしたまま突っ立っていた。

すると、大きな魔女帽子を被ったいかにも魔女らしい女の人が近づいてきた。

「ギルド加入決定おめでとう。そしてようこそ。ギルド[マーリン]へ」

「ありがと、うございます。ほ、ほらムニルも・・・・・・って、おい!大丈夫か!」

なんと今さっきのクラッカーのせいなのだか何なのか知らないが、「うにゃあ・・・・・・」とか言いながらムニルが倒れていたのだ。

「あーあ、やっちゃったなぁ、団長。こんな可愛い女の子気絶させるようなプラン立てるなんて。」

と、大きな剣を装備しているいかにも騎士団のの人みたいな感じの人が言うと、大きな魔女帽子を被った人が渋い顔で答えた。

「別にそんな倒れたりするなんて思って無かったし・・・・・・取り敢えずベットに運ばないとね。レイ君、だったかな?」

「は、はい!」

第3者目線で見てたので急に話しかけられビクッとなる。

「あー、頼みづらいんだけどね、この子を奥の部屋にあるベットの部屋まで運んであげて欲しいのだけれど、いいかな?」

「は、はい。わかりました。」

「よろしく頼むわよ。」

取り敢えず作業にかからないといけない。

ムニルの首と足を優しく持ち上げお姫様抱っこをした時に不意に思った。

ーこの状況、ムニルが起きたら誤解されそうな気が・・・・・・

とか思ってしまったので少し早歩きで奥の部屋まで向かいムニルをベットに寝転ばせた。

☆☆☆

「ん、んんぅ・・・・・・」

少しだるそうに起きるとムニルはまわりをキョロキョロして、俺の方を見た。

「ねぇ、レイ私どれ位寝てた?」

「10分位かな?」

と、喋っていると団長と言われる人が部屋に入ってきた。

「まあ、もう起きたの。もう少し寝てても良かったのよ?」

「いえ、大丈夫です。ベットまで運んでくれてありがとうございます。」

「私にお礼なんて要らないわよ。運んであげてのはレイ君なのよ?お姫様抱っこ、でね。」

「あああああっ!なんでいうんですかー!?」

「別にいいじゃない。そんなことぐらいね。むしろ女の子からしたら嬉しいんじゃないかしら?少なくとも私は、レイ君みたいなパーフェクト美少年にお姫様抱っこ、なんて嬉しいことよ。」

「ああ、もう!って、ムニル本当にすまなかっ・・・・・・た?」

ムニルは凄く顔赤くしてシーツで顔を隠していた。

「本当に済まない!ムニル!今度、蜂蜜パイ奢るから許してくれ。な?」

ー自分もそう思ってたなんて言えないな・・・・・・

とか思っていた。

「ほんと?」

「も、もちろんだ!約束はちゃんと守る!」

ムニルはシーツで顔を隠さずに若干赤面しながら答えた。

「・・・・・・分かった。許してあげる。」

「ホントか!ありがとう!」

すると団長が手をパン、鳴らし団長に視線を向けた。

「さて!仲直りした事だし、ギルドメンバー紹介するわよ。」

団長が「ほら、皆入ってきて!」と言うと3人ほど部屋に入ってきた。

「取り敢えず、自己紹介はじめるわよ。まずは私。名前は

レヴィア・フェルナ。このギルドでは団長やってるわ。」

団長の自己紹介が終わるとムニルが手を挙げていた。

「何かな?ムニルちゃん。」

「えっと、レヴィア家ってあの王族の・・・・・・」

団長は渋い顔をしながら答えた。

「そうだけどね、まあ王族ってのが嫌いだから魔術師団に入ったんだけどね。」

「そ、そうなんですか・・・・・・」

「次、リン君ね。」

「へいへい。」

そう答えたのはムニルが倒れたプランとか何とかに批判していた大きな剣を装備している赤髪の男だった。

「俺の名前は、リース・リンデント。ここでは副団長をやらせてもらってる。よろしくな!」

と、言って握手を求めてきたので握手をした。

「次、ハンス君。」

「はい。」

見るからに無駄な筋肉が付いていない体でとても訓練をつっけているのが目でわかる。

「私の名はレーネル・ハンス。よろしくな。」

「じゃラストー。」

「ノーランス・アリスです。よろしくお願いします。」

と言ったあと綺麗なお辞儀をした。

「さて、キミ達もして貰おうか。自己紹介。」

と言って団長はウィンクした。

「わ、私から。えと、次席卒業フィリー・ムニルです。ととと、得意な魔法は大規模術式。上級魔法も少し得意です。」

「主席卒業、レイです。姓はありません。魔法はほとんど全て得意です。あと剣技も。えと、以上です。」

「これからもよろしくね。ムニルちゃん、レイ君。じゃあこれを2人に・・・・・・」

渡されたのは菱形の水晶で出来たブローチだった。

「これは・・・・・・」

「それはこのギルド、[マーリン]のメンバーの証。私たちはあなた達2人をこのギルドのメンバーとして認めます。」

と笑顔で言った。

俺はここで始まり、どこかで終わるだろう。

その始まりがここだということに嬉しく思った。



皆さん始めまして。猫屋敷黒猫です。一応プロのラノベ作家を目指しています。

一話一話が短いのは本当にすいません。

一応不定期に投稿していきます。

初心者の塊ですが宜しくお願いします。


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