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夢の狭間  作者: たくお
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プロローグ

 ここ数百年で世界の技術うなぎ上りに発達を遂げた。

 資源が底をつく心配はなくなり、環境汚染などという言葉は死語となりつつある。

 世界各地にいた貧民・低所得者・難民も消え。戦争などというばかばかしい争いはなくなった。

 中でも異様に発達した医療技術。治らぬ病はなく、多くの病原菌は半世紀前に消滅。

 数百年前までは考えられなかったという世界が実際にここで機能し動いている。

 しかし、平和だからと言って人類すべてが純粋なわけではない。

 資源が底をつかなくなり、環境汚染も気にせずいくらでも物を作り物を捨てられるようになれば人類は衰退しやがては滅亡するだろう。

 そう考えた世界を統率する機関・WCDO(世界基準決定機構)が一年間の資源量・生産量を明確に定め、それを超過した国・企業・団体・個人にはそれ相応の刑罰を加えることを発表した。

 決まりが出来ればそれに抗う者が少なからず出てくる。がこの件に対しては表向きのデモやらは起きず、裏での取引が活発に行われた。

 予防線はしっかり張っているものの、ある日日本の取引現場から大量の医療機器と人間の脳のサンプルが見つかった。警察は何らかの重大な事件に関与しているとみて調査を開始。しかし、取引にはロボットが使われており犯人の身元は不明。痕跡すらつかめず事件は迷宮入りとなった。

 その十年後。世界各地で寝たきりになる者が続出。いくつもの治療を試みたのだがどれも成果は得られず、ただただ病院のベットが埋まるだけだった。 

 第一被害者は日本の男子中学生。

 学校があるのにも関わらずなかなか起きてこないため母親が起こしに部屋に入った。

 当然そこにはその少年がベットで寝ている。しかし不自然に目覚ましのアラームは鳴りっぱなしだった。いつもこのアラームで必ず起きるという少年なのだが死んだように寝ている。母親は呼吸と心拍数を調べたが何の異常も見られなかった。

 不審の思った母親はすぐに救急車を呼び、少年を連れ病院に向かった。

 搬入先の病院の医師は脳に損傷があり植物状態になったのではないかと疑い脳のスキャンを施行した。

 しかしどこにも損傷はなく脳は正常に活動していた。

 それからいくつかの検査を試してみたのだが何の異常もなくただ眠っているとしか言えなかった。

 それから六カ月。被害者が増え続ける中、一つの研究所が推論を世界に投げかけた。

 城谷研究所。以外にもそこは夢の可能性について研究しているところだった。

 その所長、城谷恭弥はこう述べた。

 

 「原因は過度の憧れと夢を現実にしたいという気持ち、それらが重なり結果夢の中に閉じこもってしまった。しかし心配いらない眠りに飽きたら目を覚ますだろう」

 

 民衆は信じなかった。そんなことで寝たきりになるはずがないと―――そんな理由で起きてくるはずがないと。

 民衆の半分以上は納得しなかったのだが目を覚ます患者が続出。発症を防ぐすべは解明されていないが大体は一日二日で、長くても二カ月で目を覚ます患者が増え納得しなかった民衆はそれを信用せざるを得なかった。

 発病した場合は入院。栄養の接種は匿名機関が患者の管理とともに無償で行うこととなった。


 その内側でこっそりと暗躍する者達がいることを一般人は知る由もなかった。


 これは夢と戦い人を救う特務機関ピースの夢の記録である。

 閲覧ありがとうございました。

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