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クミトさんの不思議な猫カフェにて  作者: 焼き焦がされたスルメ
コハクちゃんと不思議な半獣関係
16/16

15:勘違いで大騒ぎ

「そ、そうだったんですか……」


ぺたん、と床に座り込んでしまうクミトさん。

や、やっぱり言わない方がよかった!?

ごめんね、クミトさん!!

私、自分の心に嘘がつけなかったよ!!


「え~?それを知ったうえで、わらび餅作ってたんじゃないの~?」


「なつめさん、秋に近くなる頃って言ってたもんねぇ。」


「確か、満月に感謝するから夜にやるとも言ってた。」


「月見団子のことも、言ってたわね。

 白いお団子と黄色のお団子を食べるんでしょう?」



…あれ?クミトさん以外、皆知っていたぞ??

しかも、さりげなく復活したまろん君。おかえり。


クミトさん、なつめさんとやらから何を聞いたんでしょう…

そんな彼を見てみれば

へたり込みながら、驚愕のまなざしを知っていた皆に向けていた。


「み、みなさん知っていたんですかっ!?」


「クミちゃん何聞いてたのよ…」


「ええぇ…人間って聞いたので…

 じゃあ、コハクちゃんもお月見をしてるんだなとか…」


「あのさぁ~…最近人間ってワードが出たら

 すぐコハクだすよね~。しかもコハクがでたら

 周りが見えなくなるってパターン、多すぎない~?」


…!?


なんだそれ!!そんな情報は一般女子高生が聞いたら

ちょっと恋愛的な意味で思い込んじゃうじゃないかっ…


ま、まぁクミトさんは初めて会った時から気になってたけど?

かっこいいし、優しいからドキドキときめきますけど??

でも半獣と人間は恋愛なんてしちゃいけない、

みたいな事情がありそうだからあきらめてたりしてますけど…??



いやだ!クミトさんったらっ/////

そんな、禁断の恋なんていけないよっ。

私だってあなたが気になるk「だって大事なお客様ですし…」


はい!ごめんなさい、調子に乗りました!!

クミトさんはそんなこと考えるわけなかろうに!!!


「当たり前じゃないですか、気にするのなんて…

 どうやっておもてなしするかとか、どんなお客様にでも考えてます。

 コハクちゃんは人間のお客様なんで、

 本当にどうやったらいいかわかりませんし…」


胸に手を当てながら、目をつむってクミトさんは言う…


真面目かっ!!!!

あー…調子に乗った私も悪いけど、

なんだか無性に恥ずかしくなってくるじゃないかぁぁぁっ。



「え~それは違うでしょ~。ただ単になつめの話、

 聞いてなかっただけでしょ~?」


「ホントよねぇ。あの時は特に聞いてなかったわよね。

 クミちゃん、人の話を聞かないの悪い癖よね。

 急に自分の世界に入っちゃうんだから…」


クミトさんは胸に手を当てたまま固まった。

あんずちゃんはそれを見てくすくす、と笑って…


図星かよ!!クミト、お前ってやつはぁぁぁ!!!


「ち、違いますよ!?確かに話は聞いてませんでしたけど、

 お客様のことはちゃんと考えてますからっ。」


「さぁて、どうだか~?」


切り込み隊長あんずちゃんがそう言いだせば、

猫たちはみんな次々と口を開き、いじりはじめる。

ねぼすけクミトさんはどうやら打たれ弱くなっているらしく、

正座をしながらしゅん、とただ聞いているだけであった…


…と、いうか。

間違えて作ってしまった例のわらび餅はどうなるのか…?

食い意地のはった私は、クミトさんがズタボロ言われているよりも

わらび餅が気になっていたのである。


え、いや、クミトさんも気にかけてはいたけど。

うん、ちゃんと気にかけてたよ!!


…だから、まあ仕方ない!

クミトさんに助け船を出してあげましょう!!

わらび餅食べるためにもね!←


「あの、クミトさんがせっかく一生懸命作ったわらび餅…

 お月見ではないけれど、皆で食べようよ。」


私がそう口を開けば、皆が一斉にこちらに目を向けた。


「そう、ねぇ…気持ちはありがたいけど…」


そう、私以外の皆はお客様の私をもてなす側である。

だから、代表してうめちよさんが断りを入れようとするも

私は首を横に振った。



お月見は一人でしても、楽しくないよね…?







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