表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クミトさんの不思議な猫カフェにて  作者: 焼き焦がされたスルメ
コハクちゃんと不思議な半獣関係
14/16

13:半獣だって大変だ


「ふんっ。」


そう言って、うめちよさんは方向転換。

すると、ずーっと同じ方向を走っていた

まろん君はうめちよさんに鉢合わせてしまって…


「う、うわわわわ!!」


まろん君はうめちよさんを蹴飛ばしそうに

なってしまったので、よけようとしたら

盛大にずっこけてしまいました。

幸い、もこもこの白いカーペットの上に

ずざーっと転んだので怪我はなさそう。


「うう、なんでまた急にこっち向いて…!」


でも、これはもう終わったな。

転んだまろん君にゆっくりと不敵な笑みを浮かべて

近づいてゆくヤクz…うっ、ごほんごほん。

うめちよさんはお怒りのようです、はい。



さて、まろん君。君に思い残すことはない…

私をもまきぞいにした深い罪も含めて

うめちよさんに雷を落とされるがよい!!!←


「ふっ…アタシに勝てると思ってたの?

 甘いわね…さて、どうしてくれようかしら…♪」


こけた背中に座って、まろん君を見下すうめちよさん。

まろん君に関しては、その体制を1ミリも

崩すことなくぴっしりと固まったままだ。

彼の表情は見るまでもなく、絶望で歪んでいるだろう…


私たちはどうしても、助けられないので

(と、言うよりも皆助ける気がまっっったくない)

ただそれを傍観しているだけであった。


「まろんもお馬鹿さんだね。

 うめちよさんに勝てる人なんて、多分いないよぉ。」


くるみ君が哀れむようにつぶやいた。

うめちよさん最強説については、あまり深く聞かないでおこうか。

あんずちゃんも、あきれたように呟く。


「この状況、猫の時とそうかわんないけどね~。

 いつものことだし~。」


こんな風にまろん君がうめちよさんに

ちょっかいを出して、最終的には捕まってしまう…

これは日常茶飯事らしい。

そんならば、まろん君。学ぼうよ…



ふと、近くにいたくるみ君と踏みつぶされている

まろん君を交互に見比べる…

何しろ、初めて満月の日にカフェに来たとき

まろん君はどこかに行ってしまっていたので、

まろん君の人間の姿を見るのは初めてだった。


「さっきから思ってたんだけど、

 まろん君、結構背が高いんだね。それにくるみ君と

 違ってふんわりしてるけど、少し毛先がはねてるし。」


まろん君はくるみ君よりも少し

大きくてぴょんっとした髪型の無邪気な人間の姿である。

二人を見比べると、異なっている部分がよくわかる。

だけどさすがは双子、ちゃんと共通した

ほんわかとした可愛さがお互いにあるわけである。


「んー、猫の時は対して大きさは変わらないんだよね。」


むぅっとした顔をしながら不満そうにくるみ君は言う。

う~ん、それはなんでなんだろうか…?


半獣とか、魔力とか…

漫画の中の世界ではよくあったりするものが

こうやって本当にあったりすると、理解に苦しむなぁ…

本当にあるものに直面してる私もすごいと思うけど。


「それはまぁ、魔力が関係してるからなんだよね~。

 まだちゃんと魔力は安定してないから

 そういうの、いろんなところに影響があったりもするし~。」


「そうなの?」


理解に苦しむ、けど

こういう話は聞いていてものすごく楽しい。

だって、こんな動物が人間になるとか、

その事情とか、どうなってるとか…興味深い!



「…ちょっ、そんなこと、言ってないで、これを、どうにか、してっ……」


一人と二匹で平然とそう話していれば、

うめちよさんの尻尾で首をしめられ、猫パンチをくらっている

まろん君が苦しそうに床をバンバン叩いていた。

うわぁ、うめちよさん気合入ってるぅ。


「そんなの自業自得じゃんかぁ。いつものことだし、大丈夫でしょぉ。」


大丈夫でしょって!!

くるみ君はまろん君に吐く毒が半端じゃないね!?

こんなに可愛い子が吐く毒は、

ダメージがでかすぎると思う。


そんなことを考えているうちにまろん君はノックアウト。

撃沈である。

そして、うめちよさんはすっきりした顔をしていた…



それを眺めていた私は、今日も改めて新鮮で

ある意味でやばいことばかり起こったなぁ、なんて

ぽけーっと考えていた。

そしてやっぱり、彼がまだ来ていないことをすっかり忘れていた。


…ここにいると急展開なことが多すぎて、

物忘れが多くなっちゃうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ