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AO 《アーティファクト・オーバードライブ》  作者: 天道
第1章 運命の召喚と契約編
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第24話 復讐を断ち切る妖炎

前回のラストから天音が闇堕ちしてゆきます……。


俺は守護者として、蓮宮十三代目当主として戦うことを選んだ。

この瞳に映る大切な人達をこの手で守るために。

それなのに、俺は二度も大切な人が目の前で傷ついても何も出来なかった。

一度目は師匠が左腕を失う重症を負い、剣士として戦うことができなくなってしまった。

そして、二度目……璃音兄ちゃんは俺を守る為に自ら盾になって倒れてしまった。

地面が璃音兄ちゃんの血に染まり、俺は鳳凰剣零式を手放して全力で治癒を発動した。

一秒でも早く璃音兄ちゃんの傷を治す為に持てる全ての霊力を総動員して傷を塞いでいく。

「あぁあああああああああああああああーーっ!!!」

叫びながら両手に霊力を込め、全ての傷を塞いだ。

しかし……全ては遅かったのか、璃音兄ちゃんは目を覚まさなかった。

「まずは一人、ひゃははは!あの氷帝を殺したぞ!!」

瑪瑙は璃音兄ちゃんを貫いた糸を自分の元へ持って行き、付着した血を舌で舐めて嘲笑った。

その瞬間、俺の中で何かが壊れた音が鳴った気がした。

「来たれ、戦場に煌めく無限の剣達……霊煌伍式……刀剣」

霊煌伍式刀剣で精製した二振りの刀を両手で構える。

今の俺は守護者ではなかった……憎きものを殺す為に力を振るう『復讐者』だった。

「殺す……瑪瑙、貴様だけは絶対に!!!」

憎しみを込めた目で瑪瑙を睨みつけて刀を強く握りしめた。

「はっ!そいつを殺されて目覚めたかぁ?」

璃音兄ちゃんの血を全て舐めとると纏めた糸を解けてバラバラにする。

二刀の刃を交差させてから強く弾き、金属が触れ合う時に出る特有の音を鳴らしながら構える。

「我が身の力を高めよ!霊煌弐式強化!!我が瞳に映る世界を見通せ!霊煌捌式神眼!!」

霊煌弐式と霊煌捌式を同時に発動する。

両腕と両脚を中心に全身の筋肉を強化し、両眼に蓮の花の文様を浮かび上がらせて視力と視神経の力を高める。

「もう貴様が……二度と人を殺められないよう、斬り裂いてやる!!!」

「良いねぇ、その憎しみに満ちた目……それじゃあ、最高の殺し合いをしようぜ!!!」

俺は自分の全てを賭け、今度は一人で瑪瑙に立ち向かう。

だけど、策無しで勝てるほど瑪瑙は甘くない。

ここは敵を確実に倒す為に戦国時代に生きた五代目当主が編み出した『蓮宮流戦術奥義』で瑪瑙を殺す……。



side千歳


瑪瑙の糸を爆発させる技に私達は全滅の危機に陥った。

瑪瑙から比較的離れていた私と花音さんだったが、糸を爆発させる技に私はほとんど対処出来ずに銀羅の妖力を体に張って防御するしかなかった。

しかし、私の前に花音さんが出てきて霊操術を使い、私を守ってくれた。

「花音さん!大丈夫ですか!?

「ええ、何とかね……ちょっと火傷しちゃったけど」

花音さんの巫女装束の至る所が焼け焦げ、腕や足に大きな火傷が出来ていた。

「ごめんなさい……私の所為で……」

「千歳ちゃんの所為じゃないわ。あなたは天音の一番大切な人で十三代目当主様の奥さんになるんだからね」

「花音さん……」

「でも、流石にちょっとキツイわね……火傷でまともに弓を握れないわ」

火傷の痛みを耐えているが、力を出せなくて黄金の弓を地面に置いている。

霊力を纏って癒しの術を施しているが、天音の治癒ほどではなくこれでは時間がかかってしまうし、跡も残ってしまう。

「どうしたら……」

自分も癒しの術を使えたらと思ったその時だった。

グサッ!!

「えっ……?」

突然花音さんのお腹に空から降ってきた大きな青い槍が刺された。

その槍はどこかで見たことがあったが私の意識はすぐに元に戻って急いで槍を抜こうとした。

「か、花音さん!?」

「待って、千歳ちゃん。これ、痛くないわ」

「えっ!?」

よく見ると槍にある螺旋状の刃はお腹には刺さっているが血は一滴も出ておらず、肉を貫いている感じもなかった。

これはアーティファクトだが、不思議な能力だった。

何と言えばいいのか、刺さっているが刺さってない……何とも不思議な状況だった。

そして、困惑する中優しい声が響いた。

「静かなる癒しを……一角獣の天癒 (ユニコーン・ヒーリング)」

槍が青く輝くと、花音さんの体が光に包まれてあっという間に全身の火傷が綺麗さっぱり無くなり、元の綺麗で張りのある肌に戻った。

「あらま……」

「凄い……」

火傷が治ったことに驚くと二つの影が静かに降り立った。

「申し訳ありません、一刻を争う治療が必要だと思いましたので訳を話さずに行ってしまいました」

その声には聞き覚えがあり、振り向くとそこには驚くべき二人が立っていた。

「あ、雨月生徒会長!?御剣副会長!?」

それは星桜学園の生徒会長と副会長の雨月雫さんと御剣迅さんだった。

二人共アリーナのフィールドに居た時と同じドレスと執事姿で、ところどころ砂埃で汚れていた。

「ソフィー、ありがとうございます」

花音さんに刺さっていた槍は自動的に生徒会長の手に戻り、改めて確認すると花音さんのお腹には傷一つ付いていなかった。

そうだ、思い出した!

その槍のアーティファクトは生徒会長と一角獣のユニコーン、ソフィーが契約したユニコーン・ザ・グングニールだ!

ユニコーンの角には癒しの力があると言われる、その力を使って花音さんの火傷を治したんだ。

「なるほど、ユニコーンの癒しの力って訳ね。ありがとう」

「いいえ。もっと早く来たかったんですが生徒たちの避難誘導をしていて遅くなりました」

「雫……話は後だ。他にも怪我人がいる」

副会長が静かにそう言うと煙の中から璃音さんを運んできた恭弥と雷花が来た。

「璃音!?」

「二人共、何があったの!?」

「天音が……結界で爆発から俺たちを守ってくれて……」

「でもその後に瑪瑙の追撃で糸を放ったの……天音さんがピンチの時、璃音さんが……」

二人はその先の言葉が詰まってしまった。

すると花音さんが代わりに口を開いた、

「璃音は天音の盾になって守ったのね……」

「わ、分かるんですか……?」

「当たり前よ。私は生まれてから二十年も璃音と一緒にいたのよ。璃音のやる事ぐらい分かるわ。璃音は天音を大切にしていたから……」

花音さんは二人から璃音さんを受け取るとまるで愛しい恋人を抱きしめるようにしていた。

「天音が治癒で治したけど、目を覚まさないんだ……」

「電気信号を感じられるからまだ死んではいませんが……」

「すみません、少し見させてもらっても良いですか?」

生徒会長の目の色が変わり、花音さんは頷くとそのまま腰を下ろして璃音さんの頭を膝に乗せて膝枕をしてあげた。

意識を失っている璃音さんの顔や体を触診すると、生徒会長は焦った表情を浮かべた。

「まずいですね……怪我は天音さんの力で治っていますが、血が足らなくなっています。急いで輸血しないと……花音さん、血液型は同じですか?」

「え、ええ。璃音と同じO型よ」

「だったら話が早い。今から璃音さんの腕ににユニコーン・ザ・グングニールを刺します。そうしたら、花音さんは柄を握って下さい。花音さんの血縁が璃音さんの体に流れて輸血と同じ働きをします」

「そ、そんな事が可能なの!?」

アメリカに渡って治療を受けてきた私は何とも経験があるが、本来なら輸血は針やチューブなどの専用の医療道具を使わないと行えない。

「私はこう見えて医者を目指していて医学の勉強をしています。治療の為の様々な術を会得していますので。とにかく、今は私を信じてください!!」

「……分かったわ。あなたを信じる、すぐにやって!」

「はい!頼みます、ソフィー!」

生徒会長さんはユニコーン・ザ・グングニールを璃音さんの左手首に刺したが、やはり先程の花音さんの時と同じく傷一つ付けていない状態だった。

花音さんは柄をしっかり握り締めると、生徒会長さんは花音さんの手を重ねる。

「二つの血の繋がりを一つに結べ。血の絆 (ボンド・ブラッディ)」

ユニコーン・ザ・グングニールから赤い光が放たれると、花音さんの顔が少し歪んで自分の胸を強く抑える。

「うっ……体から血が抜かれている感じがする……」

「今、ユニコーン・ザ・グングニールを通して花音さんの血液を璃音さんに送っています。頑張ってください」

「分かったわ。璃音、私の血液をあげるんだから絶対に死なないでね」

順調に花音さんの血液を送っているお陰か少しずつ璃音さんの顔色が良くなっている。

「雫……」

「どうしました?」

「蓮宮に助太刀しようと思ったが……入り込めないほどの嵐が吹き荒れている……」

「嵐?」

盾のアーティファクト、イージス・オブ・ペガサスを構えて警戒している副会長さんの視線の先には凄まじい光景があった。

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーっ!!!」

怒号を放ちながら天音がたった一人で瑪瑙と戦っていた。

常人では決して追うことができない程のスピードで精製した数多の武器を操り、瑪瑙に立ち向かっていた。

そして、私達では全くダメージを与えられなかった瑪瑙に対し、天音は遂に瑪瑙の左腕と背中の足を刀で斬り裂いた。

しかし、斬り裂いた左腕と足がまるで磁石同士が引き合うように体に戻ってきてくっついて元に戻ってしまった。

「ヒャハハハ!やるじゃねえか、だが今の私は鬼那と一体化しているから、体を斬ったところでまたすぐに元に戻るんだよぉっ!!」

もはや今の瑪瑙の体は人間とは程遠く、オーバードライブによって女郎蜘蛛と一体化して化け物の体とかしていた。

「なら……再生出来ないぐらいに体を斬り刻んでやる!!!」

今の天音は私が今まで見たことない姿だった。

それは怒りや憎しみで敵を殲滅するかのような『修羅』のような姿で、まるで心が闇に堕ちているかのようだった。

その姿に私は怯えてしまい、体の震えが止まらなかった。

「まさか、あれは……蓮宮流戦術奥義……』

「戦術……奥義?」

花音さんは目を見開いて口元を押さえながら私と同じく体が震えていた。

剣術でも神霊術でもない戦術ってどういうことなんだろうか?

「歴代蓮宮当主で最強の武人と謳われている五代目当主、『蓮宮剣音はすみやけんと』。戦国時代、ある国と一人のお姫様を守る為にたった一人で数万の敵と戦い、剣を始めとした数多の武器を操り、鬼神の如き強さで勝利を勝ち取り、国とお姫様を守り抜いた……」

戦国時代の蓮宮最強の武人……国とお姫様を守るなんて素敵だと思ったが、それどころではないので頭の片隅に置いておき、花音さんの話を聞き続ける。

「そして、その激しい戦の中で見つけた剣音様が生み出した境地……霊応伍式で戦いの中でその場に最も適した武器を瞬時に精製し、霊煌弐式で身体能力を向上させ、霊煌肆式で刃のある武器で斬撃を飛ばして敵を確実にかつ効率よく倒し、敵の攻撃を霊煌陸式で防ぎ、傷ついた体と消耗した体力を常に霊煌弐式で癒し、敵を全滅するまで闘い続ける。それが、蓮宮流戦術奥義……『剣王戦嵐けんおうせんらん』……」

それは戦闘に適した霊煌霊操術を全て駆使して敵を全滅させる天音だけにしか使えない戦術……。

アメリカに居た時、アメリカ軍の訓練や戦争関連の戦術の本を見たことあるけど、そのどれにも当てはまらない。

それ故に天音のとってる戦術がいかに強力で特攻に近いものなのか理解出来た。

「今の天音は璃音を失ったと思い込んで、これ以上誰かが傷つかないように瑪瑙を確実に殺す為の手段を取っているのよ。でも……このままじゃ、天音が天音でなくなってしまう!」

天音が天音でなくなる……?

それを聞いた瞬間、私は自分の耳を疑った。

「璃音に加えてお父さんの事もあるから、あのまま戦い続けて瑪瑙を殺したら……心が完全に闇に堕ちて元の優しい天音に戻れなくなる!!」

それって、私が幼い頃からずっと想い続けている大好きで愛おしい天音が消えてしまうってこと……?

そんなのは嫌だ、絶対に嫌だ!

ずっと一緒にいるって約束したのに、死んだ後もずっとずっと一緒にいるって約束したのに、天音が天音でなくなるなんて絶対に嫌だ!!

私のやることは既に決まっていた。

「ちょっくら天音を取り戻してきます!」

「取り戻すって……どうやって?」

花音さんがそう尋ねるが、正直なところ私もこれと言った作戦は一つもない。

無謀と言われても仕方ないが、こう見えても黙ってジッとできる性格じゃない。

「分からないけど、このまま何もしないよりはマシです!」

何もしないよりは行けば何か突破口が見えるかもしれない……それが私の師匠の教えでもあるから私は天音の元へ行く!

すると生徒会長さんと副会長さんは軽く溜息をついて口を開いた。

「……本来なら私もお手伝いをしたいのですが、今は怪我人が多く治療に専念しなければなりません」

「俺も雫と他の奴らを守るためにこの場を離れられねえ……」

「ですから、無理をしないでください。もし危険だと思ったらすぐにここに戻ってきてください」

「はい!分かりました!銀羅、行こう!!」

『ああ。天音の目を覚まさせてやろう!』

無幻九尾銃を握りしめて天音の元へと走り出した。



天音と瑪瑙の戦いの場へ近づくにつれて二人の戦いが激しいのがよくわかった。

その際、天音はこの短時間に信じられない速さで様々な種類の武器を精製して瑪瑙を攻撃していた。

刀や剣で斬り、槍で穿ち、矢で射抜き、鎚で砕き、斧で両断し、鎌で刈り取る……よくもそんなに武器を精製して多種多様な攻撃が出来るなと感心してしまう。

対する瑪瑙は相変わらず無数の糸を足から作り出して全方位から容赦なく天音を攻撃する。

まるで吹き荒れる凄まじい嵐のような攻防だった。

しかし、天音が糸で傷ついてもすぐに治癒で治して回復し、逆に瑪瑙が傷ついても元通りに再生してしまう……まるで二人の体が朽ちるまで永遠に戦うような光景だった。

そして、ふと私は地面に突き刺さる二つの大剣が目に映った。

「鳳凰剣と氷帝剣……!?」

それは天音と璃音さんのアーティファクト、鳳凰剣零式と霊閃氷帝剣だった。

私は二つの大剣に手を伸ばそうとすると、霊閃氷帝剣が青白い光を放つと透明な両刃の剣となった。

『この剣……氷蓮を天音に。それが、璃音の願いだ』

渋い老人みたいな声が聞こえた。

氷蓮……それが霊閃氷帝剣の契約媒体でさっきの声は璃音さんの契約聖獣の声?

私はその声に従い、無幻九尾銃をホルスターにしまうと氷蓮を静かに引き抜いた。

剣を握るのは初めてだったが、その名に相応しく刀身から冷気が溢れ出してひんやりと冷たさが広がる。

さて次は白蓮ちゃんが宿る鳳凰剣零式だ。

「白蓮ちゃん、聞こえる?」

『千歳……?』

「うん。そうだよ」

『ごめん……天音の怒りが強すぎて、僕との絆の力が……』

アーティファクトは人間と聖獣の絆によって生み出される。

しかし、人間と聖獣との間で生まれた絆の力……シンクロ率が低くなるとその力を扱うことができなくなる。

今回は天音は自分だけで瑪瑙を倒すために敢えて鳳凰剣零式を手放し、白蓮ちゃんとのシンクロ率を下げるようなことをした。

白蓮ちゃんを今の自分と同じにしないように……。

「とりあえず、天音のところに行くよ……って、重っ!!?」

鳳凰剣零式を持とうとしたが、あまりの重量に倒しかけてしまった。

一体何キロあるのよ!?

天音ったら、いつもこんなに重いのを振り回して戦っていたの!?

毎朝重い物を使って腕を中心に筋トレをしていたけど、本当に鳳凰剣零式は重かったんだ……。

『だ、大丈夫!?ひとまず契約解除するね!』

白蓮ちゃんは契約を解除して雛の姿となって地面に突き刺さった蓮煌の柄に乗る。

『これからどうする?』

「天音を正気に戻す……その為に瑪瑙と引き離す!!」

天音を引き離す為には瑪瑙をぶっ飛ばすしかない。

でも、双龍連弾と九頭龍炎陣の妖炎龍でも通用しなかったし、二丁拳銃とガトリングガンの銃じゃダメだ、それじゃあ瑪瑙の糸を崩せない。

何か……大きな衝撃波を放てる爆薬のある武器があれば……。

例えば手榴弾みたいな小型の爆弾を……でも、流石にそんな危険物を持ち歩いているわけがない。

でも、諦めるわけにはいかない……天音を取り戻すまでは!!!

私の天音への強い想いにホルスターにしまった無幻九尾銃から強い光が放たれた。

「銀羅?」

『千歳……新しい力が目覚めたぞ』

「本当に!?」

新しい力ってことは、無幻九尾銃の新しい形態変化が使えるって事!?

この状況を覆せることを願い、私は氷蓮を静かに地面に置いてホルスターから無幻九尾銃を引き抜く。

『ああ、妖銃変化だ!』

「分かった!お願い……無幻九尾銃、妖銃変化!」

無幻九尾銃を交差させると狐火が燃え上がり、新たな姿へと形を変えていく。

二丁拳銃の『ダブルフレイムガン』よりも大きいが、ガトリングガンの『ストームガトリング』よりも少し小さな銃だった。

それを両手で持つとその銃器の形状に目を疑った。

「こ、これは……グレネードランチャー!?」

それは擲弾銃と呼ばれる榴弾を発射させる中型の銃器で、中距離の爆撃ができる。

しかもこれはリボルバー式で連弾発射ができるタイプだった。

まさかガトリングガンの次がグレネードランチャーだとは思わなかったが、これなら行ける!

「決めたわ、名前は……『バーストランチャー』!!」

バーストランチャーを両手で構え、私の精神力と銀羅の妖力を注いで混ぜてバーストランチャーの妖炎弾を精製する。

チャンスは天音と瑪瑙が僅かに離れた時!

幸いにも二人は互いを殺すことに集中しすぎて私たちに気づいていない。

静かに呼吸を整えていつでも撃てる準備をすると、その時が来た。

天音が刀で瑪瑙の体に大きな刀傷をつけた直後、糸を大きな隕石のように纏めて上から叩き落そうとし、天音は後ろに下がってそれを回避した。

目から入った情報が脳に送られ、そして脳から引き金を引けとの命令が手に送られ、一秒にも満たない反射速度で行動した。

「修羅の戦況を崩せ……バーストランチャー、Fire!!!」

引き金を引いた瞬間に銃口から私がいつも使っているフォーチュン&デスティニーの弾丸の何倍も大きい弾丸が発射され、それが瑪瑙の近くの地面に当たった……次の瞬間。

ドガァアアアアアアアアアアン!!!

「はあっ!?」

弾丸が爆発し、瑪瑙は爆風によって数値メートルも高く吹き飛ばされた。

私は続けてもう一度弾丸を……今度は吹き飛んでいる瑪瑙の体に向けて発射した。

「なっ!?」

ドガァアアアアアアアアアアン!!!

瑪瑙の体には当たらなかったが、瑪瑙の糸に当たった瞬間、再び爆発した。

「ぐがっ!!?」

更に爆風によって吹き飛ばされて結構遠いところまで飛んで行った。

「ふぃー、一丁上がり♪」

バーストランチャーを肩に担いで大きく息を吐いた。

「ち、ちーちゃん……?」

瑪瑙がぶっ飛ばされ、天音の顔はさっきの戦いに取り憑かれた修羅みたいな顔から口を開けて呆然としていた。

「あ、いつもの天音に戻ったね」

修羅からいつもの優しい天音に戻り、私は満面の笑みを浮かべた。




千歳が新たな力が目覚め、修羅と化した天音を一気に引き戻しましたwww

グレネードランチャーは個人的に好きな武器なので早めに出しました。

次回は天音と千歳が共闘して瑪瑙と最終決戦に臨みます。

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