第三十話 キュウ
「遠さげるって、、、、俺らだけじゃぁ無理だよ!」
かすかに震えながら優にすがる明人。その姿は、切れた明人とは
ほど遠かった。
「む・・・・。」
だまりこむ優。
「・・・みんなで立ち向かおうか。」
「そうだよ。確かに百合花達を危険にさせたくないなら遠
さげるのが一番だけど、ヤッパリみんなでやれるだけやって、
それでもだめならもっと頑張ればいいんだよ。」
にっこりしながら優に話しかける明人。
「そうだな。」
そしてこの事を百合花らに話した。
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朝。
その日はなんとなく薄暗く、今にも雨がふりそうだった。
皆が寝ている間、昨日の女の人が家にはいってきた。
「ねてるぅ〜。やっぱこのこら、二十歳いってないねぇ。」
そして、女のひとは明人らを移動させた。
――――今回の戦いとなる場へ。
「ぅ・・・。」
始めに起きたのは、百合花だった。
百合花は、あたりをきょろきょろ見渡して、状況を判断すると
すぐに皆をおこした。
皆が完全に目を覚ました時には女は土で遊んでいた。
((((この人なにがあった!!?))))
すると女は、口を開いた。
「起きるのおそいよ。私は、キュウ。」
「いわゆる・・・・大王ってやつ?」
・・・・・・・・・。
沈黙が訪れた。
明人は頭の中がぐるぐるしていた。
(大王って男でしょう?レオくん〜〜!!?・・・ん?
でもレオ君は、お兄ちゃんとはいってなかった・・・。)
「あはは〜〜☆大王が女ってことは、上層部のものしか
知らないんだよ?」キュウはニッコリしながら言った。
「今から、ゲームしよっか?」
キュウは歩き出した。
「四対一で、貴方達が勝ったらこの適当に地獄へ落としていた人を
元に戻し、落とすのもやめる♪」
「ルールは簡単。」
「相手が倒れるまでたたかうの♪」
「えぇ!!?」
明人が一番ビックリしていた。
「スタート。」
〜キャラの伝言板〜
明人「ぁ・・・。」
作者「なに?」
明人「いや・・・この流れ、もうすぐ最終回じゃん!!」
作者「本当だァ〜♪」
明人「いやいやいや!待ってェエ!」