界通3
長めかな?
界通3
・・・何でウルは一族を倒してほしいなどと言ったのだろうか?
「理由はなんなんだ?」
落ち着き聞いてみた。
「我が主よそんなに深く考えなくてもよいぞそんな主を悩ませるような事ではないぞ」
ウルの話をまとめてみると・・・・・
ウルの一族狼神一族は獣の神いわば陸の長をやっていて良くも悪くも狼神一族内では強き者は上に立ち弱き者は強き者の下に敷かれるこれが今の狼神一族だった。
確かにウルは最高神で次期族長だと言われていたがまだ族長ではなく今の族長のウルの父であるガルクが今力をつけてきている獣系蛇一族の若長であるヒュースと一族繁栄のためと言い結婚しろと言われウルとしては主の奴隷(認めた覚えはないが)だそうなので蛇ごときとは結婚したくないので俺の力でこの結婚を無くしてほしいというのだ。まあ用は結婚したくないので長(神)を倒して新たな長になって結婚を何とかしてほしいということだ。
「いや神と戦って勝てるわけがない」しかもウルの父親だよ。
「主なら勝てる」だからその根拠はなんなんだよ。
「絶対無理だ」これは確実に。
「主なら勝てる絶対に」無理だし。
「理由と根拠はあるのか?」聞くだけ聞いてみよう。
「我が主よならばあと十秒ほどで敵意のある【者】がやってくる我はこのとおり今は動けん代わりに主が倒してくれぬか?」
「は?待ってくれ」
「主よあと一秒じゃ」
今いるのは森の中いきなり目の前の巨大な木が切り倒され黒く巨大な合成獣のようなものが現れた。
「やはりかクッ黒き姫が先にいたか」悔しそうになにかを小声で言った瞬間に人型になった。少し不気味だが。
「おい何か用があるのか」ちょっときつめに言った。
「あなたには用はありません私は黒の姫に話がありきました。」多分だが黒の姫はウルのことだと思う。
「何故黒の姫がここに?」何か態度が悪いからいらいらした。
「我は主の奴隷だ主と一緒にいるのの何が悪い?」ウルの言葉に怒気が含まれていた。
「キサマは【神法】を忘れたのか」こちらも怒気を孕んでいた。
「それは我の主に通じるとでも?」何故か余裕の笑みを浮かべたウルがいた。
「クッだがこちらには人系神族ナナウトツィン様がいるのだぞ」
「フッ卑しい神などを奉ってどうするのだ」
「おぬしの主も半分は下種の塊ではないのか」必死になって言い返した。
「主よ予定は変更じゃ我がこいつを殺す」と言った瞬間に黒い球体に亀裂がはいりパリっンという音と共に黒い球体が割れ中から漆黒のドレスを着て黒いオーラを纏い腰まで伸ばした漆黒の髪に本当に存在していいのかと思うぐらいに整った顔立ちに完璧と言って良いほどの丁度いいプロポーションに俺よりちょっと低めの170前後あたりの身長しかしその顔から読み取れる表情は一つどこまでも純粋な怒りだった。
「そこの奴よ覚悟をきめたか」と言い右手に黒い球状のなにかを集めた。
「貴様やるというのか」焦りながら言った強がているのが見え見えだった。
「黒い穴」とウルがいいそれをキマイラに投げた。
投げた瞬間にキマイラが吸い込まれるように黒い球状のものに近ずき触れた部分から消滅していった。
「塵一つ残さず消えろ」と言ったら黒【黒い球体】の範囲が広がりキマイラの全身を包み込みウルの言ったとおり塵一つ残さず消滅した。
「主よ終わったぞ」疲れたような声色で話していた。
「ウルは強いんだな」少し関心してしまった。
しかし何故俺は目の前で死んだのになんでこれが当たり前みたいに感じているのか?「ウッ」少し頭痛が襲ったそのせいで思考が止まってしまった。
「大丈夫か主よ?どこか痛めたのか」
「ああ大丈夫だ。それよりさっきの奴は何なんだ?」
「あやつらは神者じゃ、主が目覚めたから来たのであろう」
「神者って何なんだ?」
「主よ神者というのはのう簡単に言えば神の化身のようなものだ神にはのう一神ごとそれぞれ神者というものがいるのじゃ、神者は一体一体能力が違い何かに特化しているのがほとんどだが例えばさっきのきまいらは獣型から人型に変わったじゃろあれは変化に特化した神者よ。」
「なるほど分かった。ウルには神者はいるのか?」
「うっ・・・居るにはいるがのうあまり出したくないのう有能なのは有能なのじゃが少々性格に癖があってのう主にはよくなついておったぞ」
「まあまた見せてくれ」
「それより主よやってくれるのか?」
「ウルの父はどれぐらいの強いんだ?」
「さっきのきまいらの100倍ほどかのうちなみに我は1000倍ほどじゃ」
「じゃあウルがやればいいじゃなか」
「そうはいかないのじゃ神の一族には一族一族その強さ故に【呪い】ついているのじゃ我はできるだけ【呪い】を小さくしても同族だけは殺してはいけないのじゃ」
「もう分かった分かったやってやるよ」諦め半分めんどくささ半分の気持で答えた。
「本当か!主よ!」といい飛びついてきた。
色々とあたったり特に胸やなんだろうこのフワッと香る甘い匂いと思っているとウルの手が頬にきてウルの顔が段々と近くに・・・・・・じゃなくて、いきなり冷静になった。
「いきなりどうしたんだ?」つとめて冷静に言った。
何故かウルがキョトンとした顔をしていた。
「我が主よ何故接吻をとめたのじゃ」
「いやいや何故じゃなくてなんでしようとしたんだ?」心臓がバクッバクしている。
「主にそう教わったぞ」頬を紅に染め体をソワソワさせながら言った。
そのウルの態度を見て思った、だっ駄目だウルの凛とした態度からは考えられないそのモジモジした態度はレッドカードだと本気で思った。
「悪かった昔の俺が悪かったです。ウルまあそうゆうのは自分がしても全然OKっていう人にするものだぞ、あとあまり無暗にするものではないぞ」
焦っていろいろと言ってしまった。
「クックック、ハハハハ、主は変わらないのう昔もいきなりしようとしたら断られたものじゃ」
「何だ、嘘だったのかさっきの言葉」ちょっとがっかりしたよううなしてないような
「いや主とは接吻はしたかったぞまあその内だな」
「まあその内な」俺はまだ自分のことを知らないしウルのことも知らないまぁ記憶を取り戻したらって事でいいか。
「我が主よ今からどこに行く?」
「いきなりだが約束しちまったし行こうか狼の頭のところに」