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掌の悪魔  作者: 土竜会
9/22

決意

 オラクルとの話も終わり、僕はホテルへと帰る事にした。


既に21:00を過ぎている。急いで帰らなければ


教会を後にして、ホテル近くの公園を通りかかった時、ベルゼブブが僕を制止させた。


「何かがつけてきてますね・・・フフフ、凄い殺気ですよ修さん」


殺気!?  という事は・・・僕と同じ悪魔を宿した人間だろうか?


「いえ、違いますね。殺気の種類がとても爽やかです・・・」


殺気に爽やかなんかあるのだろうか?


とにかく、このまま帰っては関係ない人たちに危害が加わるかもしれない。


幸い公園が近くにある。


ここで迎え撃つようにしよう。


~柳野公園~


「逃げないのか?悪魔つきが・・・」


この男が殺気の正体だろう・・・


目の前に立たれただけで息が詰まる。


まるで自分の心臓をこの男が握っているかのような圧迫感だ。


「悪魔を宿した愚かな人間よ、高き方の御名の下・・・消え去るがいい」


!!


自然に体が動いた。


僕の眼前に迫った鉄球を何とかかわすことができた。


『お見事!修さん。なんだ~結構動けるんですね』


左手の相棒のくだらない一言


しかし、気を抜いてはいられない。


息つく暇もなく僕の急所を狙って執拗な攻撃が続いている。


「よく動く、ならば」


一瞬で視界から消えた


どこだ!!


『修さん!!右です』


間に合わない。


男の拳が的確に僕の顎を穿つ。


凄い衝撃だ。口の中が鉄臭い


意識が遠のく・・・駄目だ!気をしっかりと保たなければ


「終わりだ」


冷たい声が僕の頭に響く


これで終われる訳は無い。


何とかこの状況を打破しなければ。


「!!なんだこれは」


男は驚いていた。


目を凝らして見てみると、男の体には無数の蠅が群がってる。


『大丈夫ですか?貴方が死んだら私も大変ですから気を付けて下さい』


またベルゼブブに助けられたようだ。


『修さん、左腕を見て下さい』


言われた通りに左腕を見る。


そこには文様に沿って何かが蠢いている。


目を凝らしてみてみるとそれはすさまじい量の蠅だ。


『その蠅たちは貴方の使い魔です。使い方次第では有能な者ですよ』


改めてこの悪魔の凄さを痛感する。


流石は地獄の貴公子と呼ばれる大悪魔・・・


「くっ!!小癪なマネを」


男は蠅たちを振り払いまっすぐに僕を見据える。


「なるほど・・・、とんでもない悪魔を身に宿したようだな」


改めて男の姿を確認する。


暗闇で分かりにくかったが、黒いスーツ姿に手にはメイスが握られている。


『悪魔払いみたいですね、それもかなりの使い手です。』


「蠅の王を宿した罪深き人間よ、今日は引かせてもらう」


男の周りを聖書の断片が舞い始める。


「覚えておくがいい、私はマルス、貴様を地獄にたたき落とす男だ。」


まるで風のようだった。


マルスと名乗った男は一筋の強い風とともに消えていた。


『他にも敵がいるみたいですね、それもかなりの手だれの様です』


やはりベルゼブブは楽しそうだ。


しかし今回は自分がいかに非力か痛感した。


相手が実力者だという事もあるが、今のままで僕は戦い続ける事が出来るのだろうか?





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