黙示録の悪魔
何故、俺は逃げている!!
不快だ、悪魔に肉体を売り渡したあいつの情けで俺は生きている。
『私は神託も司る者です。私の言葉の意味を読み解きなさい』
悪魔の言葉が俺の頭をよぎる・・・。
くそっ、
高き方に仕えているこの俺があんな奴らに・・・
「そうですか、わかりました。」
教会に戻り俺は導師様と面会をした。
度重なる失敗、おめおめと帰ってきたことへの謝罪。
「大変でしたね、マルス」
やわらかな笑顔で導師様は俺を見る。
あぁ、そうだ・・・俺はこの方に救われた。
スラムで物乞いをしていた俺を救い、生きる術を教えてくれた。
悪魔を宿した人間を高き方の下へ返しなさい。
それが導師様の命令だった・・・
「その怪我では、しばらくは動けませんね、ゆっくり休みなさい」
いえ、導師様!!
俺は貴方の為に動きたいのです!!
こんな傷・・・なんともありません
「大丈夫ですよ」
俺の肩に導師様はポンッと左手を置き、ニッコリと笑った。
「貴方が用済みだという事がわかりましたから。」
導師様の左腕から大量の何かが飛び出した。
これは・・・飛蝗?
なんで・・・なんでなんです?導師様?
信じられない・・・導師様の周りには数えきれないほどの飛蝗が飛び回っている。
「私が審判を決めるために貴方に他の者を消させましたが・・・もう無理ですね」
導師様が左手を掲げている・・・俺は・・・、
『私は神託も司る者です。私の言葉の意味を読み解きなさい』
あいつの言葉が脳裏に浮かぶ。
そうか、俺は何も知らない子供だったのだ。
盲目的に導師様を信じ、そして・・・
「--ーよ、彼を食らいなさい」




