魔王の目覚め
腰から砕けた蓮華は、腹部に刺さった剣を不思議そうに撫でていた。
「あ~あ、せっかく・・・私にも居場所が出来たと思ったのに」
何とかならないのか!
僕は蓮華に刺さった剣をどうにかできないか、左手の悪魔に問う。
『無理ですね、少し特殊な剣です』
無理・・・、その言葉が僕に圧し掛かる・・・。
蓮華は剣を引き抜いた。
傷口から血の塊がこぼれ落ちる。
「ねぇ、修君」
どんどん淀んでいく瞳には涙が光っている。
「アナタは私の居場所になってくれた?」
僕は、彼女の肩に手を置いた。
あたりまえじゃないか。
僕はここに居る。
笑っていよう、
ベルゼブブは言った『助からないと』
だったらせめて、笑顔で彼女を送ってあげよう。
「そっか、」
蓮華は安心したのか、ゆっくりと目を閉じた。
「ありがとう修君。残念だけど、先に逝ってるね」
逝った・・・
蓮華は最後に笑って逝った。
僕は彼女に何をしてあげれたのだろうか?
結局は自己満足だったのではないのか?
動かなくなった蓮華を抱きしめ、僕は泣いた。
「別れは終わったか?」
遠くから声が響く。
どこだ?
「感謝しろよ、最後の別れは俺からの慈悲だ」
暗闇からゆっくりと男が現れる。
お前は・・・
「言っただろう?俺は貴様を地獄にたたき落とす男だと」
金色の髪を靡かせ、あの時の男・・・マルスが現れた。
友人から蓮華を殺すの?って言われました。
でも彼女は死ぬことが前提のキャラクターだったので仕方がありませんでした。




