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掌の悪魔  作者: 土竜会
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終わりの始まり

はじめて書く小説です。

拙いところが多々ありますが宜しくお願いします。

 うっとりしていた。


彼女は目の前にあるたった今まで動いていた肉塊カタマリを微笑みながら見つめていた。


「あぁ・・・」


吐息がこぼれた、血に染まった両手を官能的に絡ませながら呟いた。


「きれい・・・、本当にきれい。ツヤツヤに輝いて・・・ねぇ、そう思うでしょ?」


指先についた鮮血を舐めながら僕を見つめている・・・


「可愛い人・・・ホントは貴方も味わいたいけど・・・この子が許してくれないから」


少し残念そうな顔で僕を見る


「ねぇ・・・また会えるかしら?」


彼女の足元に漆黒の闇が広がった


いや、あれは闇だったのだろうか?暗いこの路地で何故闇と認識できたのだろう?


「答えてくれないんだ、残念。」


彼女の姿が揺らいでいく、まるで初めからそこになかったかのように


「忘れないでね可愛い人、わかるの・・・貴方とはまた会えるって」


子供のような無邪気な笑みを浮かべ、肉塊ごと彼女は消えていく


まるで夢のようだった。その身を血に染めとても嬉しそうに、楽しそうに、官能的に、


揺らぎ、消えていった・・・


『そこに誰かいるのか?』


いきなりの問いかけに我に返った。


路地の向こうから警察官らしき男がゆっくり向かってきた


「最近、このあたりで行方不明者が続出しているのは知っているだろう?さぁ君も帰りなさい」


そうだ、早く帰るために僕は近道の路地を通ってたんだ


行方不明・・・一瞬彼女の顔が浮かんだ。


《貴方とはまた会える》


また会える?


いったい何故?


駄目だ、色々なことがありすぎて頭が回らない・・・


「そうだ!一応名前と学校を確認させてもらうよ、こんな遅い時間にこんなところにいるんだから」


言われるまま生徒手帳を差し出した。


「ふむ、柳野高校の・・・岩戸いわとしゅう君だね」


生徒手帳を返され、警察官はまたパトロールへと戻って行った


思えば、あれが始まりだったのかもしれない・・・


いつもと変わらない平凡な日常はこの日を境に無くなってしまたんだから・・・

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