◆◇『流』参上!◇◆
リグラータウン・紅亜の家
「どこ~!?」
紅亜の家に声が響き渡る。いったい何があったかと言うと・・・
朝、青水が起きると小さな龍が掛布団の上に寝ていて、それが色の精霊だと分かると黄利と紅亜のパートナーである二匹を探し、互いに挨拶させることにした。が、その二匹の姿が見当たらないのだ。
そして時は現在に戻る―
「お~い! 雷~どこに居るの~?」
黄利が叫ぶと空間内に穴が開き、そこから雷と燐が出てきたではないか!! 黄利はビックリして尻もちをついてしまった・・・
「いてて、ちょっ、ちょっと。どこ行っていたんだよぉ~!?」
黄利が尋ねると二匹は同時に言った。
「それはね・・・」
二匹の話をまとめるとこうなる。色の精霊は、別次元に行くことができるらしい。それが『フェアリーゾーン』。彼等は普段そこで暮らしていて、自分の主人が呼んだ時だけにこの人間界に来るらしい。
黄利は話を聞き終えた後に、彼の後ろで青水と紅亜も聞いていた事に気付いた。
「わっ!! ずっと聞いていたの!?」
黄利が尋ねると、二人はコクコク頷いた。そしてこう言った。
「ず~っと聞いていたぞ。あ、そうだ・・・俺にも今日、パートナーができたから紹介するよ。お~い」
青水が呼ぶと小さな龍が物陰から顔を出した。そしてこう言った。
「オ、オレは流。よろしく・・・。」
小さな龍の流はちょこんとおじぎをした。すると、いきなり雷と燐が彼に近寄ってきた。流はおどおどしているが「あたしは雷。よろしくぅ~」「わたくしは燐でございます」と挨拶されたので怪しい者達ではないと悟ったのか笑顔で握手なんかをしている。この時紅亜はひそかに考えたのだった。
(色の精霊って不思議な生き物よね・・・。明らかに脳みそが小さいのに人間より頭が良いのよね・・・)
そんな紅亜の考えを読み取ったかのように流が言った。
「色の精霊はフェアリーゾーンにある精霊樹という樹から情報を授かるんだ。だから必要な時に精霊樹から知識を取り出して必要ない時は樹にしまうんだ。それでね、それでね・・・」
あの後、流の話は一時間ぐらい続いたのだった。こうしてcolorsに新しい仲間が増えたのだった。
同時刻―
二つのチームがリグラータウンに降り立ったのだった。『The◆Dark』と『Hell&(&)Heaven』というとても大きくて有名なチームだ。黄利はまだ知らなかった。リグラータウンで大きな事件が起こり、自分たち『colors』もそれに巻き込まれることを。とっても深く深くに。
みなさ~んお待たせしましたっ!ゴショモノで~す。突然ですが、この後書きのコーナーに命名をしたいとおもいまっす!名前は・・・ジャカジャカジャカジャジャン!『ゴショモノクラブ』です!みなさんよろしくお願しまっす!次回のゴショモノはリグラータウンで事件が起きます!お楽しみに~(@^v^@)