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転生者たちに紡がれてきた日本(仮)  作者: 優紗
第一章 変革の明治(幼少期)
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第一話 転生と何かが違う世界

19世紀とは帝国主義の時代であった、西洋列強は植民地拡大に尽力しておりアフリカや南アジア・東南アジアに収まらず遂には東アジアへと拡大していった、1839年には大清帝国と大英帝国との戦争、アヘン戦争やアロー戦争などアジアの盟主であった清が没落した。

そんな情勢の中、日本も影響を受ける。

アメリカによる鎖国の終わりから始まる動乱により幕府の求心力の低下し遂には1867年徳川幕府は遂に天皇に政権を返すこととなり大政奉還がなった、1868年には王政復古の大号令により徳川幕府は廃止され、激動の時代であった幕末が終わり新たな激動の時代である明治が始まることとなった。


この世界の日本は転生者たちが多くはないがおり、それぞれが日本に貢献していくこととなる。

そんな世界の日本で新たな転生者である主人公が生まれた。


―――――――――――<side Takeo >


「お、思い出した!」

この世界の俺である木下武雄(きのしたたけお)は畳の上でゴロゴロしていた時、ふと前世のころの記憶が蘇った。


前世の俺は歴史や海軍が好きでよく自衛隊のイベントなどにいったりしていたような人で、社会人3年目ぐらいのいい感じの時期になり始めたところで帰宅途中にトラック(異世界転生機)に轢かれ明治に転生したようだ。


俺は起き上がり何か行動をしようとするもまだ数え年で四歳(現代だと三歳)だから影響力もなく日本を変えるなどまだ無理な話だ。


「今は情報を集めたり、人脈づくりするべきだな」

冷静に考えて俺は結論を出した、情報といったらテレビやラジオだがまだないため新聞を読むことにした、幸い武士の家系で東京に一軒家を持てるほど裕福だったため新聞もとっていた。


父上の執務室にいき新聞紙を父上からもらい俺がよくいるところで読むこととした。


そしたら二つ上の兄である正一(まさいち)にぃがひょいと顔だけを襖からだしジト目で俺を見つめていた。

「タケがしんぶんなんてよんでる~」

とそのまま大声で叫んで走っていった、あとで知ったころだがそのあと乳母であるマツさんに走っているところ見られ色々と怒られたらしい。


わかりやすく木下家の家族構成を言っておくと父上と母上に5歳の正一にぃと3歳の俺こと武雄に1歳の弟の三郎(さぶろう)、忙しい両親にかわり子供の世話をする乳母のマツさんとウメさんがおり七人が暮らしている。


正一にぃが行った後、何事もなく新聞を読み始めることにした。

父上からは新しいもの古いのも、もらってきたため混在していたが最近のから読むこととした。

今年は1890年、帝国議会が開設され、議事堂が竣工したらしい。

他には帝国ホテルが開業したり教育勅語が発布など様々なことが起きていた。

数年前だと去年に大日本帝国憲法が発布、五年前に伊藤博文が初代総理に就任、八年前には立憲改進党が結党されるなどあった、史実通りだが違う部分もあった去年に陸海軍の統合作戦本部が設置されたり兵部省が国防省となっていたりなど軍事面で大きく変わっていた、内政面を変わっていて狭軌ではなく標準軌(1435mm)や電気の統一などなっていた。


(俺みたいな転生者がいるのか?)


見覚えがない名前があったが俺が知らないだけなのか、転生者なのかはわからなかった。

だが明らかに歴史が変わっており誰かが変えている可能性が高そうと俺は結論をだした。


(もしかしたら憑依や活躍した人物に転生した人もいるかもしれないのか…)


父上からもらった新聞を全部読み情報をある程度は入手することができた、あと今住んでいるところはどうやら東京らしい。


新聞紙は父上に返し新たに本を借りてきたりしていた、子供のため動き回ることができないため、父上から本や新聞を借りて情報収集をしていた。

いきなり情報収集していても父上は何とも思ってはいなかったが母上はなんか不思議そうな目で俺を見ていた。

年を越し数か月正一にぃと母上に命じられマツさんと簡単な文字の書き方や算数などを教わりくたびれていた。(現代みたいに新字体ではないため)

そしたら畳の上で寝そべっていた正一にぃがいきなり起き上がり言い出した。

「お、思い出した!」


にぃ、お前もか…

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