CAR LOVE LETTER 「Little Giant」
車と人が織り成すストーリー。車は工業製品だけれども、ただの機械ではない。
貴方も、そんな感覚を持ったことはありませんか?
そんな感覚を「CAR LOVE LETTER」と呼び、短編で綴りたいと思います。
<Theme:HONDA BEAT(PP1)>
こんなに悔しい想いをした事が、今まであっただろうか。
あんな学校、もう行きたくないし、家にだって帰りたくない。俺はこのまま、居なくなっちゃいたいたかった。
でも気が付くと、もう家の前にたどり着いてしまっていた。
俺は、自分では何ともしがたい絶望感をずっしりと両肩に感じ、玄関灯にリンリンとぶつかる羽虫の姿をただじっと眺めていた。
俺は、前の夏に今の中学校に転校してきた。
親が家を買ったために、引っ越しをしなくちゃならなくなったんだ。
今までの学校も通おうと思えば通えない訳でもなかったけれど、電車やバスの事を考えると部活のバスケが出来なくなるし、何より新しい学校はそのバスケが強いって事で有名だったから、俺としてもちょっと期待していたんだ。
バスケをやるにしては、俺は圧倒的に不利な体型なんだ。
そう、背が低いんだよ。
背の順番で並んで一番前じゃなかった時なんてない。案の定新しい学校でもクラスで一番背が低かった。
それでも前の学校ではバスケをやれていたんだ。
もちろん、リングに手が届きそうな位でかい奴だっていた中で、俺はスピードを活かして相手のゴールに切り込んで、ガンガン点を取っていたんだ。
でも、新しい学校では三年生が相当に幅をきかせていて、二年生でも試合のメンバーに入る事は難しかった。しかも俺は転校生で、扱いは一年生と同じ。
更に背が低いからって、先輩からは部員とも認めてもらえない状況だった。
それでも俺はバスケがやりたくてやりたくて仕方なかった。だから俺は三年生や二年生が帰った後、数人の一年生を集めてこっそりと練習してたんだ。
一年生はみんな小学生の時からミニバスケで慣らしてきた奴ばかりで、やる気もあったし俺よりも体格がいい奴がほとんどだった。
一年生は、普段は玉ひろいばかりでゲームなんてやらせてもらえず、先生や先輩に指導してもらえるのも二年生になってからだ。だから一年生はみんなバスケに飢えていたし、前の学校で経験のあった俺に、色々と教えて欲しいって言ってきたんだ。
それまでは誰も居ない体育館で一人でシュートやドリブルの練習をしてたのが、いつしか一年生が一人増え二人増え、それこそ第二バスケ部の様になっていたんだ。
それを知った二年生の一人が、勝手な事をするなと俺に掴み掛かってきた。
でもケンカは部則で禁止されているから、そいつはバスケで勝負しろと俺に言ってきたんだ。
望む所だ。毎日あいつのプレーを見て、ただ身長と態度がでかいだけの奴だと思っていたから。白黒つけるチャンスだと確信してたんだ。
勝負はワンオンワンで、あいつディフェンス、俺オフェンスからスタートした。
あいつから五本のゴールを奪えば俺の勝ちだ。はっきり言って楽勝だ。
あいつは無意味に腕をぶんぶん振るって守備力をアピールする。ばーか、がら空きだって。
俺が軽いフェイントを掛けるとあいつはそれにまんまとひっかかる。俺は無防備のゴールにたんたんと二回のドリブルで詰め寄って、簡単にぱさりとゴールを奪った。
あと四つ、ソッコーだな。
二本目のゴールを奪うべく、俺はまたあいつに向かって攻め込んだ。
するとあいつ、信じられない行動にうって出たんだ。
あいつはボールを奪うかの動きで、俺の顔面に張り手を食らわしてきたんだ。
俺はそれを食らって左に大きく吹き飛んだ。
「・・・てめえ!何しやがんだ!」
唇から滴る血をぬぐって、俺はあいつに食ってかかった。
「あぁ?悪い悪い。ボールを取ろうとしてたんだが、そんな所に顔があるなんて。おめーホントにチビだなぁ。」
そう言ってあいつはニヤリと嘲笑ったんだ。
あいつは最初っからラフプレーを仕掛けるつもりだったんだ。
その後も足を引っ掛けられたり、シュートしようと構えるとユニフォームを引っ張られたり、極めつけは、ボールを取りに来るそぶりで膝蹴りを入れて来やがったんだ!
その膝が完璧にみぞおちにヒットして、俺はその場に崩れ落ちて、体育館の床に胃の中身を全部上げてしまったんだ。
あと一本取れば俺の勝ちだったのに、俺はもう立ち上がる事が出来なかった。
「きったねぇなぁ、掃除しとけよ。てめーと一年生、明日からグラウンド300周しろよ。土下座で謝れば、また玉拾いに戻してやんぜ。」
あいつはそう言い残し。大笑いして他の二年生と一緒に体育館から去っていった。
翌日からは俺には「チビゲロ」なんてあだ名が付けられ、それは部活だけでなく学年でも囁かれる様になった。
更にグラウンド300周はかなりきつい。走り終えたら足はガクガクになっている。
一年生も最初は頑張っていたが、そのあまりの辛さとボールに触れない苛立ちから、先輩に土下座して玉拾いに戻る奴も居れば、俺を思い切り罵倒して部活を辞めてしまう奴もいた。
気付けば、グラウンドを走っているのは俺一人になってしまったんだ。
俺は大好きなバスケがやりたいだけなんだ。きっと俺だってチームの戦力になれる。
どうして、こんなことになってしまったんだろう。
俺は家に上がる気になれず、でもどうしていいかも分からず、重たい太ももを気にしながら、玄関灯をただただぼんやり眺めていた。
その時、甲高い音と共に一台の車が俺の視界に滑り込んできたんだ。
それは、向かいの家に住んでるお兄さんの車。ビートって言う小さな軽自動車だ。
その白くてピカピカなボデーは家の玄関灯を反射して、ホントに大事にされているんだなと言うのがよくわかった。
向かいのお兄さんは、近所でも変わり者と有名で、休みの日なんか朝早くから夜遅くまで車をいじっていて、自分でエンジンを載せたり降ろしたり、色まで塗ったりするほど車が好きな人らしい。
ところが暴走族に入ってるなんて噂もあって、俺はお母さんからはそのお兄さんとはあまり関わってはいけないと言われていた。
でも、日曜日の朝とかに、車を洗いながらいつも気さくな笑顔で「おはよう!」と言ってくれるお兄さんは、そんな悪い人だとは俺は思えなかった。
その日も、お兄さんはいつもの様に気さくな笑顔で「今晩は!」と俺に声を掛けてきた。
俺は蚊の鳴くような声で「今晩は」と答えた。
「・・・どうかしたの?」と、お兄さんが俺にまた声をかけてくる。俺はそれにまた、お兄さんの顔を見ずに「何でもありません」と答えて、家に上がろうとした。
「なぁ、よかったらさ、すっげーいいもの見せてあげるよ。乗れよ。行こうぜ!」
お兄さんはそんな俺に、キラキラした笑顔でそう誘ったんだ。
すっげーいいものって、何だろう・・・?
俺は家に帰りたくなかったし、お兄さんのその言葉にすごく興味があったんだ。
でもお母さんの、お兄さんと関わるなって言い付けを思い出し、俺はどうしていいか分からなくなってしまった。
「あの、僕、汗臭いから、いいです。」
俺はそう言って、お兄さんの誘いを断ろうとした。
するとお兄さんは、「大丈夫だよ。この車、屋根開くしさ。それに俺も今日は仕事で汗だくになっちゃったから、くっせ~んだ!」とワキを臭うふりをして顔をしかめてそう言ったんだ。
俺はお兄さんのその言葉に何だか気持ちがすごく軽くなって、通学鞄とびしょ濡れのジャージが入ったバッグを玄関に放り投げ、お兄さんのビートの助手席に飛び込んだ。
お兄さんはビートの屋根を開け放って、近くの峠に向かって走り出した。
紅葉が始まろうとしている少し冷たい峠の空気がビートのスピードにあわせて俺の髪の毛をばさばさと揺らす。しかし足元からは暑い位の暖房が噴き出しているんだ。
さらにビートはエンジンが後ろにあるらしい。後頭部の方から甲高いエンジン音が聞こえてくるし、車高もすごく低い。ガードレールが目の高さなんだ。
お父さんのミニバンでは絶対に味わえない感覚が満載だった。
お兄さんは俺を、峠の展望台に連れてきてくれた。
ここは前に家族とも来たことがある。ここのどこがすっげーいいものなんだろうか。
お兄さんは何も言わずにビートを駐車スペースにするりとおさめる。と、次の瞬間、俺は思わず声を上げてしまったんだ。
俺の目の前には、きらびやかな満天の星空と、手で集めてすくい上げられそうな程の街の夜景が広がっていた。
どっちが星で、どっちが夜景か分からない位。俺はそれを見つめ、ただ「すっげー・・・」と言うばかりだった。
「俺も仕事とかで嫌な事があるとさ、決まってここに来て、この景色見ながらコーヒーを飲むんだ。そうするとさ、全く何も解決していないのに、ずっと思い悩んでいたことがどうでもよくなっちまうんだ。」
お兄さんは俺に缶コーヒーを投げてよこしてそう言った。
そのコーヒーは、中学生の俺でも甘いと感じる位で、きっと大人の味覚では甘過ぎるであろう、そんな味だった。でもその甘さは、身体と心に染みていく様な、そんな優しい味わいだった。
「学校で、何か嫌な事あったんだろ?」
お兄さんは夜景を眺めてコーヒーをすすり、俺にそう言ってきた。
「何で分かるんですか。」
不思議そうに質問する俺に、お兄さんはニヤリと笑ってこう答えた。
「俺だって男だぜ。男があんな顔して『何でもありません』なんて言ってたら、何でもないわけねーじゃねーか。」
その言葉に、俺はまた心が軽くなったんだ。
そんなお兄さんに、俺は胸の内を打ち明けた。
お兄さんは俺の話をじっくりと聞いてくれた後、コーヒーをぐいと飲み干してゆっくりと話を始めた。
「俺さ、昔レースをやってたんだ。そこそこ速くてさ、プロに片足を突っ込んだチームなんかからも声が掛かったりもしていたんだよ。」
お兄さんは空き缶のプルタブを玩びながら、話を続けた。
「でも次第に金が続かなくなって、走りたくても走れなくなってさ。たまにレースに出たりしても、卑怯なブロックをされて勝ちを逃したりして・・・。ホントに悔しくて苦しくて、一体自分が何の為にレースをやっているのか、分からなくなっちまったんだ。」
お兄さんは静かに、夜景と星空を映すビートを振り返った。
「その時さ、ふと思ったんだよ。レースで速い奴が偉い訳じゃない。車の楽しみ方は、レースだけじゃない。車が好きなんだったら、自分が好きで楽しいと思う事をやればいいんだって。それで俺はこの車を手に入れて、自分で仕上げて、そして気の向く時に走らせているんだ。昔のレース仲間なんかは、峠なんて何バカなことやってるんだって俺の事をけなすけれどさ、それでもいいんだよ。だって、俺はこれがホントに楽しいんだからさ!」
お兄さんはビートを眺め、俺に満足そうな笑顔を振り撒いて、そう言ったんだ。
自分の楽しい事か。俺にとっては、それはバスケだな。
ボールに触れられれば、どんなに楽しい事だろうか。俺は視線を落として、軽くため息をついた。
するとお兄さんは、また口を開いた。
「お前だって同じだぜ。バスケ、部活以外にもやれる所はごまんとあるじゃないか。」
お兄さんは更に続け、そして思いもよらない提案をしてくれたんだ。
「そうだ!うちの会社にもバスケ部があるんだよ。俺の後輩が所属してるんだ。お前の事、紹介してやるよ。そこで社会人に教えてもらってさ、めっちゃ上手くなって、学校の奴ら見返してやれよ!」
まさかそんな事を言ってくれるなんて。
俺はそれが本当に嬉しくて嬉しくて、カッコ悪かったけれど、涙が溢れて仕方がなかったんだ。
それを見てお兄さんは、「男はさ、女の子にふられた時以外泣いちゃいけないんだぜ~。」と、少し意地悪な笑顔を見せた。
俺は涙と鼻水を学ランの袖でぬぐって、お兄さんと一緒に大声で笑ったんだ。
それからお兄さんはいろんな話をしてくれた。仕事の事、レースの事、女の子の事。その時間は、俺にとってホントに楽しい時間だった。けれど、さすがに遅い時間になってしまったので、またここに来る約束をして、俺たちは帰る事にした。
お兄さんはまた、フルオープンのビートをゆるりと走らせて、梢が囁く峠道を下り始めた。
しかし展望台の駐車場を出て少し走った所で、後ろからすごい轟音が聞こえて来たんだ。
一台のスポーツカーが、お兄さんのビートにぶつかる寸前まで詰め寄って来る。ライトをチカチカとさせ、右に左に車を揺らし、邪魔だ邪魔だと強烈にアピールしてきた。
俺は息苦しい程のプレッシャーを感じていた。
ふとお兄さんを見ると、さっき迄の優しく表情とはうって変わって、眉間にシワを寄せて険しい表情をしていたんだ。
お兄さんは俺の方をちらっと見て、こう言った。
「悪い。ちょっと振り回すぞ。」
お兄さんがそう言うや否や、ビートは更に甲高いエンジン音を響かせて、真っ暗な峠のカーブに向かって矢のように加速を始めた!
後ろのスポーツカーもそれに合わせて加速を始める。
タイヤが唸り、今まで感じた事がない方向から力を受けて、身体がドアに押し付けられる。
単なる追いかけっこなんかじゃない。まさにこれは戦闘機のドッグファイトだと俺は感じた。
でも不思議と恐怖感は感じなかった。
むしろカーブをクリアする度にじりじりと後ろのスポーツカーとの距離が離れて行く事に、爽快感すら覚えたんだ。
峠を下りきった時には、お兄さんのビートは完全にスポーツカーを振り切ったんだ。
軽自動車なのに、すごいや。
「途中で諦める位なら、あおって来るなってんだ。」
急に飛ばして悪かったな、と言いながら、お兄さんはさっきのスポーツカーをなじった。
「俺さ、こっちが小さいからってナメて掛かって来る奴は許せないんだ。さっきも言ったけど、俺も男だからさ。ナメられてばかりじゃ、いられねーよ!」
そう言ってお兄さんはまた満足そうな笑顔を見せた。
その日、お兄さんからはいろんな話を聞いたけれど、その最後の一言が、一番俺の心に刺さったんだ。
次の月曜日から、俺はお兄さんの会社のバスケ部の練習に混ぜてもらえる事になった。
バスケ部って言っても、実は実業団でも有名なチームで、そんな所で練習させてもらえるなんて、本当に夢の様な話だった。
俺はグラウンド300周をさっさと終わらせて、お兄さんの会社の体育館に通う様になった。
そこでは俺が中学生だのチビだのなんて一切関係ない。俺も他の選手と全く同じ扱いを受けた。
練習はそれこそハードで、吐きそうになったり泣きそうになったりもしたけれど、それでもバスケが出来るのが本当に嬉しくて、そして自分でもどんどん上達していくのが感じられて、それ程辛いと感じる事はなかった。
そして三年生の夏頃に、俺はついに実業団の選手からポイントを奪う事が出来る様になったんだ。
学校の部活も県大会を二週間前に控え、練習も活気がついて来ていた。
俺は相変わらず、グラウンド300周していた。この頃ではもうグラウンド300周もかなり余裕でこなせる様になっていた。
実業団の練習へ行こうと、着替えに体育館に入ると、リバウンドを取り損なったボールが俺の方に転がってきた。
俺がそれを拾うと、「ボールに触るな!」と大声で叫んでデカイ奴が駆け寄ってきた。そう、あの時俺にラフプレーを仕掛けてきたあいつだ。
どうやらこのリバウンドを取り損ねたのは、あいつの様だった。
「チビゲロ、ボールに触るな。お前はグラウンド300周部だろうが。」
いつもなら聞き流す、その「チビゲロ」が、その時ばかりはやけに気に障ったんだ。
俺はあいつの目を睨みつけ、言ってやった。
「俺からボール取ってみろよ、ウドの大木。お前相変わらず下手くそだな。」
それを聞いてあいつは顔を真っ赤にして怒り、俺の持つボールに手を伸ばして来る。
俺はそれをひらりとかわし、素早くゴールに駆け寄って、ぱさっとレイアップシュートを決めた。
それを見た数人の三年生が、ものすごい形相で俺に詰め寄って来る。
俺はまたそいつらをかわし、ゴールに向かって走り出した。
やみくもに腕を伸ばして来る奴、ジャージに手をかけて来る奴、足を引っ掛け様とする奴、そんなのは本気の実業団の選手の当たりからしてみれば、それこそ撫でる様なアタックだ。
俺はそれを簡単に振り払い、あいつのいるゴールにあっさりと駆け込んだ。
あいつはそんな俺を見て少し腰が引けていた。さっき迄の勢いはどうしたよ?!
俺は腕を振り回すあいつを尻目にゴール手前で踏み切って、思い切りジャンプした。
そして俺はそのままボールをゴールに叩き込んだ。アリウープを決めてやったのさ!
みんなそれを見て呆然としていた。気持ちよかったぜ。
「小さいからって、ナメてんじゃねーぞ。」
俺はそう言い残して体育館をあとにした。
その日以来、俺のあだ名は「チビゲロ」から「ダンク」に変わったんだ。
その後俺は、中学高校を卒業して、お兄さんの会社の実業団に正式に入団したんだ。
レギュラーの座を勝ち取るのは簡単じゃなかったけれど、俺は何とかレギュラーになって試合でも活躍し、しかも今年は念願の優勝を飾る事が出来たんだ!
「ヒーローインタビューです。いや~、本当に素晴らしい活躍でしたね!学生時代もやはり、スター選手として活躍されて来たんですか!?」
試合後、スポーツキャスターが俺にインタビューをしてきた。
「いいえ、僕はグラウンド300周部でしたからね。」
と俺が答えると、それを知ってるメンバーは、腹を抱えて大爆笑していた。
スポーツキャスターは、訳が分からない不思議そうな表情をしながら、何とか話をまとめてくれた。
あの日、向かいのお兄さんにあの展望台に連れて行ってもらわなかったら、そしてあのスポーツカーがお兄さんのビートをあおって来なかったら、俺はいつまでもあのままだったかも知れない。
この優勝の喜びを、一番にお兄さんに伝えたい。
俺は携帯を手に取り、お兄さんに電話を掛けた。
「課長、やりましたよ。優勝です!優勝ですよ!!」
そう、今はあのお兄さんは俺の上司。
最近じゃあ、バスケもいいけど仕事しろよ!なんて言ってくるのさ!
お兄さんは、あの時俺に生き方と信念を同時に教えてくれた。
その信念に従って、俺はこれからも、走り続けるんだ。
どこかの課長が、仕事しろよ!なんて言って来たとしてもさ!!