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雑話

TSメルヘンからは遠~いです

リアルな話はちょっとしょんぼりですか?



色々な情報があふれるネット


ネットには性転換に関する情報もあります


個人が発する情報もあります





ひと様の体験談を拝見していると


「私と違う・・」ってことがあります


違うものなんだなーと思ったので


今回は「私と違う・・」ってことをただ列挙しようと思います




違うから何?


って話です


何の参考にもならないと思います


ふふ








✖ 手術を終えると「おむつ」をしている


〇 してないです

なにそれコワイ

オムツの話を読んだ時は振えましたね




✖ 患部にナプキン


〇 ナプキンが使われることもありませんでした

ナプキンだと患部が蒸れてしまわないのでしょうかね?



ちなみにナプキン

退院した後

療養中のおでかけ時に試しました


初めてのナプキン体験・・蒸れました

股間が蒸れるのは気持ちの良いものではありませんでした

治りきっていない患部を蒸らして良いとは思えなかったので

2時間ほどで止めました

2回目は30分ほど試し やっぱり蒸れるので止めました

その後ナプキンは二度とするものか・・と思っています

(女子のみなさまごめんなさい)



ちなみに術後は良好でした

ただし膣の最奥部だけ治りが悪かったです

退院後も膣の最奥部だけ微少量の出血が続きました

退院時に渡された1回毎に個別包装されたガーゼで対処してました


膣の内部には留置型プロテーゼが入れられていました

プロテーゼが膣の最奥部で「縫合部」を拡張し続けていました

傷口を押し広げるもん(プロテーゼ)入れてたら治るわけないじゃん!」

って思いました


そんな訳で退院後

「(入浴時とメンテナス以外は)常に入れたままにするように」と言われていましたが

退院後はプロテーゼを入れるのを独断で止めて

患部の治癒を優先させました

検診で病院に行く時だけ入れて「常に入れてます」と答えてました





✖ おしっこトレーニング


〇 そんなもんはありませんでした


手術から目覚めると尿道カテーテルがついていました

膀胱内でバルーンが膨らみ抜けないようになっています

カテーテルによって常時排出されるため常に膀胱は収縮しています

収縮している膀胱内でバルーンが擦れてほんの僅か出血しました

微少とはいえ血尿です

動く際に軽く痛みを感じたため早くカテーテルを外すように頼みました


訴え始めた頃は断られましたが

二日ほど訴え続けたら抜いてもらえることになりました


小水に関してはカテーテルを抜いて終わりです

尿意がきたら普通にトイレでしました

(何の説明もありませんでしたし、説明を受けるようなこともありません)


おしっこをするメカニズムは術前と何も変わっていません

尿道が短くなり、尿口の位置が変わっただけ

術前と変わらず普通にできますよ






✖ ナースが見ているところで小水をする


〇 そんなプレイもありませんでした


小水の仕方のレクチャーをナースから受けたのは

カテーテルを抜いて

普通にちっこして

何日も経ってからです


小水の具体的な話の他に

トイレマナーや些事なことも教えてくれました・・知ってたけど





✖ 患部が大きく腫れる


〇 ノー

術後、患部の腫れは少なかったです


美容外科の技術と思います

顔等のオペと同様に傷跡が消えるようにキレイに縫われました

具体的にはきっちりと細かい間隔で縫われていました






✖ 術後は痛い


〇 痛くなかったです


初めは痛み止めが効いていて

そのうちに強烈な痛みが来ると覚悟していました

しかし

待てど暮らせど痛みは来ませんでした


しいて言うなら

手術から数日たって朝の診断でオペ部のガーゼ類を交換する際に

「力抜いてねー」「もっと力抜いてー」

なんて言われて力抜いた際に

いきなりプロテーゼをいれられた時は痛かったです


あとは体を曲げた際など

膣の奥がプロテーゼに押されて巾着のように閉じられた縫合部が開こうとする痛みがありました

他には上で書いたカテーテルのバルーンが痛かったとか

それくらいです


あまりに痛くないので点滴が痛み止めなのかと質問したら

基本的に化膿止めの抗生剤でした


他の人の体験記をみてると、術後はとても痛いみたいですね




✖ 病院でダイレーション


〇 留置型プロテーゼ


ダイレーターを用いた拷問タイムはなかったです





✖ 術後はしばらく動けない


〇 術後、立ち上がってみました

超ゆっくりですが歩いてみました


もちろん

立ち上がってはいけない・・

歩いてはいけない・・

とは思いました

危険なうえにメリットがないと脳が警鐘を鳴らしました

してはいけないと思いつつも、なぜかとてもチャレンジしてみたくなりました

患部に負担がかからないように注意しつつ

少しづつ少しづつ動かして・・いける気がする


様子を見にきたと思われるナースが手に持つファイルを落としそうになりながら

「ふにゃわー」と声をあげました

ちょっと面白かった

ナースが急ぎドクターを呼びに戻ってゆきました

「〇〇さんが、〇〇さんが、歩いてますー」

なんてのが遠くから聞こえてきました

やってきたドクターに安静にして寝ているようにと注意を受けました



わかってはいるんです

私も自分の体が一番大切ですし



でも何なのでしょうね

あの(やっちゃいけないことをやりたくなる)衝動は・・


たぶん脳のどこかが身体異常に反応して

「身体の可動範囲」を「把握しておきたい」と希望を出したのでしょうけど





翌日も

その翌日も

必要に応じて病室内を勝手に歩いてました


歩く速度が日々早くなってゆきました

歩く速度の変化がそのまま回復具合の目安になりました




毎日の検診時にも「今日、歩きました?」

って質問されました

「えーっと・・ちょっとだけー」なんて答えてました



病院側が定める私の歩行日が予定より早くなったことは

言うまでもありませんよね・・











「性転換手術の翌朝に歩き回った患者がいた」なんて噂が病院にあったら

ソレ私かもしんない



ちなみに病室は適度に広くとてもキレイでした

他から隔離された特別な病室で

ロケーションも最高

食事も美味しく

ちょっと良いホテルみたいで快適

病院のスタッフは優しくて、優しくて、優しかった

長い入院生活は

個室なので消灯もなく昼夜逆転しても自由気ままにのびのび過ごしてました




具体的にはゲームしたり、音楽聴いたり、本を読んだりしてました

入院しているとは思えないほど楽しく快適に過ごしてましたよ

入院の後半は(朝の診療から夕刻の診療の間だけですが)外出も自由でした

専用エレベーターで一般の患者に会うことなく出入りしてました



病室には広いベランダが付属していました

ベランダに出て夜景をみたり、朝焼けをみたり、昼間の街並みを見たり

性転換して病室で過ごした風景を

一生涯忘れないように

心に刻んでました








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