お外デビューは人生のターニングポイント
幼い頃から女の子になってみたい
と思っていました
その頃、女の子になる方法は
ある朝、目覚めたら女の子になっていた・・的なもの
ありえないことくらい知っていました
でも幼い頃は、そんなことを願うしか方法がありませんでした
幼くなくなった私は
夢を実現させる方法として
医学の力を借りることにしました
女になったら
スカートを履いて出歩きたいと思っていました
性転換をする前
スカート姿で人前に出たことが基本的にありません
意外ですか?
転換前にしていた女装は室内だけです
スカート姿で外に出ても大丈夫と自分でも思うようになっていました
私の女装をチェックしてくれてた人も
とっくの昔に外出OK、女子トイレOKを出していました
しかし屋外にでて
知らない人たちに
不特定多数の人たちに
スカート姿を晒す勇気は持ち合わせていませんでした
簡単に言ってしまえばヘタレです
スカート姿で外にでる行為は、私にとってハードルが高かったです
性転換前
『性転換手術を受けた後であれば、もう女なのだから、女装する訳じゃない』
という「自分言い訳」ができるような甘い期待を持っていました
しかし性転換手術を受けただけなら
性転換後も
スカートを履いて外に出ることはなかったかも知れません
ここからは前回の続きです
性転換手術を受ける旨を報告したら
女性姿で出勤OKになりました
想定外でした
私はこの想定外を利用することにしました
「これを書いている今」だからわかることがあります
私の周りが劇的に変化を始めるのは
性転換手術を受けたタイミングではありません
女性の姿で出歩くようになってからです
女性姿で外に出るようになったことで
予想もしていなかった色々な多方向の人たちと出会い、知り合い
私の人生は大きく変わり始めます
今日の話は、私の人生が大きく変わるその瞬間、ターニングポイントの話です
性転換手術を終え
退院し
自宅療養を終え
職場に復帰する際
初めて人前にスカートを履いて外に出ます
時間は午前10時頃
私が初めて女としてお外にデビューする日が来てしまいました
初めてだからと気負って良いことは1つもありません
初めてだからこそ簡素であるよう心がけます
化粧はごく薄く
服はシンプルに
アクセは一切つけず
バックはシンプルでカジュアル(以前から普通に使っているヤツ)
髪はラフに
香水は無し
そんな感じです
全身を映す鏡を見ればシンプルな服装の女性に見えます
うん、大丈夫・・たぶん
玄関でヒールサンダルを履こうと下を向きます
私の眼下にスカートから伸びる2本の足が見えます
自分の足です
新鮮です
緊張して心臓がうるさいです
ちょっと震えている気がします
正直コワイです
私は玄関のノブを回して外へ・・出ます
私が女を目指すようになったのは
幼稚園の時に幼女にかけられた何気ない一言
がきっかけ・・と思っています
その幼女による呪いが解けた瞬間がありました
その瞬間は、気づいてはいませんでした
でも「これを書いている今」だからはっきりわかります
幼き日から長く願い続けた女性への憧れ
それが叶った瞬間があったのです
性転換を終え、初めて女姿で玄関を出た時
あの日、あの時、あの瞬間に、私は女となり、世に出たのです
めでたしめでたし
↑なんか最終回ぽくね?
「めでたしめでたし」で終わる「私のTS物語」
最高じゃん!




