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TS手術(体験記)


今回は体験記です





性転換手術


慣れ親しんだ男性器が切断されます


もう二度とお会いすることはありません


トイレには本当に便利でした




これからは毎回パンツおろしてしゃがんでするのか~


それいやだな~


でもしかたないよな~


今まで女子の知らない便利を味わったから良しとするか~


なんて思ってました








手術を受ける前


気になるのが手術の痛み


私は正直、痛みに弱いです





なかが痛くなると


その痛みから逃れるために

「いっそ死んでしまいたい」

と軽々に考える程度に痛みに弱いです


胃薬を飲んで10分もすると胃痛も収まり


さっきはバカなこと考えてたよな・・・

てなことを胃痛の毎に繰り返しています





そんな痛みに激弱な私が性転換手術とか受けるのって


もう大変です





痛いのが嫌いだからってことで性転換手術を受けない


という理由にはなりません


幼児の時から「女になる」は


絶対やらねばならない「呪いのミッション」


言葉を変えると「憧れたミッション」です


激痛も耐え抜く覚悟で手術を受けました




私は無神論者です

神も仏も信じていません

(各種宗教は一通り調べたので宗教はちょっと詳しいです)


一番信じているのは自分です


そんな私も手術前には神に願いまくりました

「痛くありませんよーに!」

「トラブルなく無事に手術が終わりますようにー!」

本当に願いまくりました


大学受験の時でも全く願わなかったのに










ということで


今回は性転換手術から目覚めた時の話です








手術が終わり


一旦、麻酔で意識を失っている状態から起こされ、手術が終わったことが告げられました


そしてすぐ、再び意識を失いました


次に目覚めたときは病室


目覚めた時は朝が早く、外はまだ暗かったです


手術中と、手術後は、ずーーーっと眠っていました


もう眠れません


しかたなく起きることにしました





といってもやることがありません


体からチューブが生えてました



寝ぼけていることもあり

とりあえず

意識を股間に集中してみました





・・・痛くありません


不思議です





次に、体が動かせるかチェックしました


股間を内部までいじくりまわされた訳です


下半身が動かない、、とか

もう歩けない、、とか

もう二度と立てない、、とか


あまり考えたくない可能性が、ありました

性転換手術を受けたら車いす生活

イヤ過ぎます


手術の直後、下半身が無事に動くか否かは、すごく心配



そんな訳で、目覚めた直後に私が最初にしたことは

『二本の足で立つことができるか』

のチェックです



ベッドから足を下ろし

慎重に慎重に立ち上がりました

体に繋がったチューブ類に負荷が加わらないよう慎重に



無事、自分の足で立つことができました


手術後の一番の心配ごとである

「下半身が動かなくなる懸念」

がクリアされて安堵しました



しかし

あいかわらず

股間に痛みはありません



TS手術、、終えたハズ、、ですよね?






次にチェックしたのは


股間のチェック


ワクワク・ドキドキのメインイベントです


新しい股間(ニュータイプ)とご対面することにしました





病室で一人、股間を眺めているところをナースに見られたら、ちょっと恥ずかしい


とりあえずトイレへ行くことにしました


病室は個室なのでトイレは私専用


点滴キャスターとモニター装置をお供に、にゆっくりゆっくり歩いてトイレへ入りました


やっぱり痛みはありません




股間には前後方向に長い分厚いガーゼが手術部を覆うように貼ってありました


股間のガーゼを、無断で勝手に剝がしました


剥がさないと、おトイレできませんので




ガーゼを剥がしてみると、私の股間は「割れ目さん」になっていました


普通に違和感なく割れ目でした


「割れ目ってそんなに簡単に作れるものなの?」と不思議でした




トイレを済まし


ガーゼを元の位置に貼り直し、ゆっくりゆっくりベッドへ戻りました




もうやるベキことがありません

暇です




手術の前日から病室に入りました


なので手術の翌日は入院3日目です


入院は長期になる予定です


ですので病室には時間潰し用にいろいろ持ち込んでいます

その中の暇つぶしメインはTVゲーム機

入院用にゲームソフトを数本買いやるきまんまんです


手術の前日の入院の初日は病室でゲームしてました

そんな訳で

さっそくTVゲームを再開することにしました




手術の当日の朝、いったんゲーム機は片付けていました

理由は「フラグを立てたくなかったから」


なんとなくですけど

ゲーム機を出しっ放しにして

術後にスグにゲームを再開できる状態で手術を受けると

「手術直後はゲームを呑気にできない状態になる」という予感がしたからw




そんな訳で「ゲーム・フラグ」が立つこともなく


「呑気な長期入院生活」が始まりそうなので


のんびりとTVゲームをテレビに再セットしているその時




病室の入り口が開き、ナースの口から変な悲鳴が上がりました



当たり前ですけど

私が目覚めたのは

手術が終わってから数時間しか経っていません


術後まだ数時間しか経っていない患者が

大手術を受けたばかりの患者が

手術後、かってにベッドから抜け出て病室を歩き回っていたことがナースにバレたのでしたw








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