表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
七河蒼空は、外見以外に問題あり  作者: とい
第1章 学年一の美少女と。
11/60

私のせいで

 私は高島さんから衝撃的なことを聞いた。


 蒼空が殴られてる??なんで??

 用事って言ってたじゃん‥!

 軽い感じで言ってたじゃん‥!!


 なんで、私に教えてくれなかったの!?


 「高島さん、蒼空が殴られてるってほんと!?」


 「マジだよ。今も3人相手に殴られてる」


 3人!?私は焦っていた。蒼空が隠してたことなんて何も気づいていなかったから。

 

 「蒼空と高島さんは、どこにいるの!?」


 「あたしたちがいるのはーーー」


 高島さんから、ここからまあまあ近い公園にいると聞いた。


 私に何ができるか‥蒼空、どうすればいい?


 私が行っても足手まといになる。


 でも、ここでじっとしているのは嫌!!!


 私にできることは‥!!


 「高島さん!!!

  蒼空と他校の生徒たちを携帯で撮って!!!

  危ないから少し離れたところで!

  それで相手を脅す!!」


 「!?あんた、そんなこと言う奴だっけ?」


 「そんなのいいからお願い!!」


 高島さんの返事を聞く前に電話を切る。


 そして私はすぐに教室を出る。


 荷物は邪魔だから置いていく。


 そんなことはどうでもいい。


 高島さんは蒼空が高校から少し離れた公園で殴られてると丁寧に教えてくれた。ありがとう。


 蒼空が私に言わなかったということは、間違いなくストーカーに関することだ。




 ごめん、、、私のせいで、、、本当にごめん!!!




 私はすぐに校門を抜けて外へ走り出す。


 蒼空がいる公園に向かうために。


 待ってて蒼空!!必ず私が助けてみせるから!!




      お願い!!間に合って!!!!


―――――――――――――――――――――――――


 俺が本気を出し始めて5分が経過した。


 さすがの俺も3人相手だと余裕で勝てるわけではない。完璧な俺も人間の1人に過ぎないってことだな!


 まあ3人のうち2人はすでに戦闘不能だが。


 1人目は俺が相手の拳を体を捻って避け、その反動を生かした見事な回し蹴りが顔にヒットし、すでに気絶しているかわからないが、倒れてから動かない。


 2人目は相手の拳を自分の手のひらで受け止めた直後にカウンターでみぞおちにグーパン。これ効くんだよなぁ!案の定倒れた。そして動かない。


 俺、攻撃力高いな。さすがは俺なんでもできる!


 最後の1人は相手の拳が自分の顔に飛んできたからそれを首を捻って避けて、その直後に少し手加減して顔面に右ストレートで仕留めた。


 お料理の時間は終わった。だが予想よりも結構殴られた。この俺が少し計算を誤るだなんて。ま、俺も人間だしな!


 い、痛くなんてないんだからね!!!!


 「はぁ‥はぁ‥思ったより苦戦したわ。

  お前らやるじゃん!でも相手が悪かったな!!」


 俺は地面に倒れている3人に対してそう言う。


 まあそのうちの2人はたぶん意識ないけどな!!!

 たぶん俺が刈り取ったからな!!!


 意識が残っている1人のヤンキーのシャツを掴んで強引に立ち上がらせる。言いたいことは言っておかねば。



 「これでわかったな!!二度と結愛に近づくな!!」


 「何のことだ‥」


 「とぼけるな!!

  お前たちが結愛をつけてたんだろ!?」


 「はあ‥?()も知らねえ女に

  何かするわけねえだろ‥」




           は?




 まさか、こいつらは結愛のストーカーじゃない‥?


 そういえば、こいつらは結愛の名前を出しただけで、他には何も言ってなかった。


 結愛は学年1の美少女と言われるくらいだから、他校のやつが名前を知っている可能性は十分にある‥!


   間違えた!!この俺が間違えるなんて!!


        一生の不覚だ!!!!


 もし、本当のストーカーが今日も結愛の後を追いかけるために高校周辺にいて、彼氏である俺がこいつらと移動したのを見ていたら!!!!!!



 「おい!!よく聞け!!

  おまえらがこの件を学校に報告したとしても

  俺は録音データを持っている!!!

  それに俺のこの顔を見れば正当防衛が認められる!

  俺の器の広さに免じて、

  おまえらが今後一切俺と結愛に関わらず、

  学校に報告しなかったらこの件は黙っててやる!!

  感謝しろよ!!!!わかったな!!」

  

 俺は1番伝えたいことを改めて言う。


 「そして、もう二度と俺と結愛に関わるな!!!」


 男を掴んでいた手を離す。男はそのまま地面に倒れて気絶した。


 これでこの件は解決だ!!早く結愛のところへ!!


 今から走るのでブレザーは邪魔になるからカバンの中に強引に突っ込んだ。あぁ、砂まみれ。準備できたので今から結愛の元へ向かおうとする。


 「あんた、やるじゃん‥」


 後ろから誰かの声がする。急いでここから移動しようと思ってる俺はその声が男か女なんて判断できない!


 ヤンキーたちの仲間なら厄介だな!!!


 「ああ!?誰だこんな時に!?

  !!、高島!?なんでここに!?」


 ヤンキーたちの仲間ならめんどくさいと思って振り返ったが、そこには高島がいた。


 「偶然通りかかっただけよ。

  もしあんたが訴えられたとしてもあたしが

  証言してあげるわ」


 「今はそんなことどうでもいい!!!

  高島、手を貸してくれ!!!!」


 高島が偶然ここにいたのは都合がいい。


 結愛はおそらくもう学校から出ているはず!


 ここから結愛の家の方面までかなり距離があるがそんなの関係ない!何がなんでも助ける!!



      頼む!!間に合ってくれ!!!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ