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存か無か
書いてみました。ここが面白い、ここが面白くないなど感想がありましたらぜひ意見よろしくお願いします。
『やれやれ、どうしたものか。』
神は呟いた。それが見ているのは『カムニア』と呼ばれる数多の世界のひとつ、神の作った世界の中のほんのひとつ、『カムニア』は神が全ての種族が仲良く暮らせるか、どうかを確かめるために作った世界。ちょこちょこと干渉はしているが、基本自分達で物事を解決し平和にいきることを是とした世界である。
それがどうであろうか、最初は仲良かったのに、種族の違いで互いに差別し、罵り、嫌悪するようになり、互いにわかれ生活するようになり、挙げ句の果てには戦争し殺しあうようになってしまった。このままでは神的には楽しくないので没世界に認定し、放置もしくは終わらせてしまおうかと思った。
しかし楽しい思いつきをひらめく。『そうだ、人間、天族、魔族。このものの中から一人ずつ神位者、つまり私のこの世界に対する考えを先天的に理解させ、才能を授け、放置したらどうなるんだろう?』神はいたずらを考えた少年のような笑みを浮かべ、それを実行する。