楽しんだもの勝ちよね
思い付きでさくっと書き上げてしまいました
よろければ楽しんでください
「そやつは聖女ではない!還しておけ」
隣に居た高校生?っぽい娘の手を取ってニヤニヤしながら
目の前のローブ姿の人に言いつけて去っていく王子っぽい人
こちらを見てニヤッと口の端を上げる娘
そして似た者同士だなぁっとポカンとしてる私
高橋美音35歳 ブラック会社ではなかったけども
同僚が辞めてしまい一人で経理と総務と雑用をこなさねばならなくなり
気づけば帰宅時間は20時過ぎが当たり前
17時に帰っていたのが遠い日に感じるわ
ではなく
電車を待っていたら後ろからどぉ~んされて
タックルしてきた子と線路に一緒に落ちて
逃げようとしたのに何故か動けず
眩しい光が見えて…轢かれるはずが、今ココ
窓の無い蝋燭の灯ぐらいしかない薄暗い部屋
魔法使いの映画にでてきたようなローブを着た人数人
足元は板ではなく、石かな?石畳ってやつだろう
人が住む部屋ではないな、うん
そして魔法陣らしきもの
これはアレか、召喚とかいうやつだな?
さっきの王子みたいな人が言うには
あの娘が聖女で私は間違いってことのようね
いい迷惑だ。まぁ還れるなら問題ないかな
目の前のローブの人を見るとなんか汗かいて困ってる感じ
隣の同じローブの人がボソボソ話して口の端を上げた
おもむろに杖かな?をかざして呪文らしきモノを呟いたら
辺りが眩しくなったので、還るんだなぁと思ったけど
列車の前に戻らないといいなぁなんて事を考えてたら
空中にいました!
空の上ですよ
足場がないですよ
つまり現在落下中です!
あのローブのニヤニヤ野郎の仕業に違いない
元の所に戻せないからどこでもいいやってノリかね
ちくしょうぅぅ
この高さなら間違いなくペシャンコ確定だよね
眼前に広がる大地
城?建物が地元では見ることのない形
まぁほぼ豆粒に近いんだけどね
人なんて米位かもね
なんかのマンガで人がなんかのようだとかいうセリフがあったけど
今使うとこよね、覚えてないけど
顔面に風をまともに受けてるのに普通に息して
のんきに考え事ができてるってことは
もしかして夢なのかなぁとも思うんだ
なんせ隣に飛んでる…一緒に落ちてるフヨフヨ君が話しかけてくるのよ
「きゃぁぁたんのしいねぇ」
楽しくないよ
落ちてるんだよ?
死んじゃうかもなんだよ?
ってかその羽なに!!
羽あるなら飛びなさいよ!
「ええええ、だって楽しそうだったから真似してるんだよ」
真似とかしないでいいから
むしろ余裕があるなら助けてくれていいのよ
「助けが必要?自分で飛んできたんじゃないの?」
装備なしのスカイダイビングなんて進んでやるわけないでしょ
あってもやらないけど!
自分で飛ぶとか魔法使いか猫型の世界よ
「猫型とかわかんないけど、魔法使えないの?」
なぜ使えると思った
それは空想妄想物語のお話よ
現実は科学の力しかないのよ
「ふ~ん?君はここの人じゃないのかな?」
ココがどこか知らないけど、きっと私の居たとこじゃないわね
「面白いねぇどこからきたの?」
どことかよりも今は目の前の危機よ
まもなく私は墜落するわ
最後におかしなものを見れて良かったよ
来世は魔法の国に生まれたいものね
「おかしなものって失礼だなあ
せっかく知り合えたのに
居なくなったら困るし助けてあげるよ」
まじで?ありがとう!まずは優しく地面に下ろして欲しいわ
「わかった!先に行って準備しておくね」
えっえっ?先にっておいてくの?
ひゅおーんって感じで下へと行ってしまったフヨフヨ君
夢じゃないのはわかったけど
なんの解決にもならないよ
そしてどんどん建物が大きく見えてきたんだけど
これ公園?庭?すんごい広いわ
なんか人もいる?
こっち見てるけどフヨフヨ君はどこいったの?
「よけてぇぇぇ」
一応叫んでみたけど聞こえてるのかな
なんか両手広げてカモォンされてる…アホかな?
この勢いでいったら巻添えだからね
わたしのために避けてくれ!!
恐い時って目をつぶるよね
このあとは感覚だよ感覚
高さ的にビルの五階あたりから
落ちる速度が遅くなり
三階あたりで無重力ってこんな感じ?みたいになり
すっぽり納まった感覚がしたので目を開けてみたら
両手を広げていた人の笑顔がドアップだよ
その人の腕の中に抱えられていた
お姫様抱っこかい!
お読みくださりありがとうございます
できれば続けていきたいと思ってはいます
次回は今のところ不明であります
首を長くして他の方の良作品を読みながらお待ちください
が・・がんばる