「…面白れー女」枠、一本狙いでイケメン男子を落としに行く女
私の名前は夢見 加智子!今日から高校1年生のぴちぴちガール!そんな私が入学したのは私立イケメン学院!ななななんと日本中のイケメン男子が入学してくる女の子にとって夢みたいな高校なの!もちろん女の子も顔面偏差値2000くらいの子しかいないんだけど奥歯全部売ったお金を賄賂にしたらなんか受かっちゃった!これから先一生硬いもの食べられないだけどそれだけでこのイケメンハーレムに3年間もいられるって考えたらオールオッケーだよね!
あ!そんなことを考えてたら校門の前にクソデカリムジンが止まったよ!
「やあみんなおはよう!」
キャー――!!!御曹司先輩よーーーー!!!
そう!今降りてきたのは3年生の御曹司先輩!この学校の神3って言われているイケメンで世界一の財閥の御曹司様なの!え?なんで今日入学した私がそんなことを知ってるのかって?
んなもん入学する前から調べてたに決まってんじゃん
私の狙いはこの学校のイケメンを食い散らかすことそのためなら奥歯が無くなろうが知った事じゃないわ。でも顔面偏差値中の下の私がどうやってここの顔面偏差値2000以上の女に勝ちに行くのかって言うと
―――バシン!
「え?え?誰!?なんで僕は今ビンタされたの!?」
「お金だけがこの世のすべてじゃないのよ!」
「…面白い子だ」
これしかないの!とにかくインパクト勝負で【…おもしれ―女】枠を勝ち取るしかないの!入学初日にいきなり神3をビンタしたことで今親衛隊からボコボコにされてるけど大丈夫大丈夫!御曹司先輩と付き合えるかもしれない可能性に比べたら安いもんだわ!
ちょっと前歯も持ってかれちゃって、もしかしたら今度一生流動食の可能性も出てきたけど私後悔してないわ!おっと、そんなことをしてたら今度はあの先輩が中庭でテニスしている頃ね!早く移動しなきゃ!
キャー―――!!!氷部せんぱーい!こっち見て―――!!!
「俺様の美技に酔いな!」
お!いたいた!あのスケスケだぜェ!とか言ってる人!なんかすっごいテニス上手な人なんだって!よし!落としにいこ!見てなさい!私は周りのコールしてる人とは格が違うって事を見せてやるわ!
「キャッ!ごめんなさい!」
「おいおい、気をつけろよちゃんと前を向いて歩け」
「えっ…と…ありがとうございます!知らない人!」
「…お前…まさか…俺様の事を知らないのか…?」
「はい!全く知りません!どうでもいいです!あとその泣きぼくろダサいんで取った方が良いですよ!」
「ふーん…おもしれ―女」
はい勝ちーこいつ一番ちょろかったわ。全く顔が良いから我慢してやってるけど自分の名前を知らないだけで驚くなんてどんだけ自分に酔ってるのかしら。正直テニスの時もいちいち必殺技?みたいなの叫んでうるさいのよね、氷部キングダムってマジでなんなの?まあ顔が良いんだからいいんだけどね。世の中顔っしょ!
さあーて次々!最後は…あの人ね
キャー―――!!!大夜せんぱーい!!!
「ははは、そんなに大きな声を出されても困るよ」
なんかこの人はめちゃくちゃ頭が良くて警視長官の息子なんだって!3年生の春にして東大確実のスーパーエリート!ちょっと影があるところがミステリアスなイケメン!素性を調べるのが大変だったけど頑張ったんだから!
「私はIです」
「―――ッ!」
(まっ…まさかっ…何を言っているんだこいつっ…IがIだと言うはずがない…マジでおかしいのかっ…まっ…マズイ動揺するな…もし本当にIだったら…とにかくここは大夜として自然な行動をとらなくては…)
「もしあなたがそうなら僕が尊敬する憧れの人です」
「どうも、名乗ったのは事件解決の力になっていただけると思ったからです」
なんかねーこの人今世界中で起こってる事件の犯人らしいんだよね!この人の家をあさってたらポテチの袋の中から小型テレビが出てきてそれでわかっちゃったの!まあ私はこの人が犯人とかどうでもいいんだけどね!イケメンだからオールオッケーっしょ!!!なんか後ろに死神っぽいのも見えてるけどイケメンだし譲歩しちゃう!!!
(こいつの話が本当なら父にもIだと名乗ってるはず…このままじゃ僕は何もできない…今こいつは僕が動揺していないか観察している…)
「………」
「放課後、図書室で待ってます必ず来てください」
「…面白い女だ」
ふうーこれでオッケー!あとは犯人だとばらされたくなかったら付き合えとか言っとけば大丈夫でしょ!
こうして怒涛の入学式私は神3の【…おもしれ―女】枠を勝ち取ったの!え?今私がどこにいるかって!?それはね!!!
「おい!こら!夢見!出てこいや!!!」 「そうよそうよ!私たちの神3に気安く近づいて!」
「二度と学校くんな!!!」 「氷部さんは私のものよ!!!」 「ミサが大夜君と付き合うの!!!」
今家で籠城中!やっぱ女の敵は女だね!もう二度とこんな事しないよ!
駄作