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決戦の古城は赤い月とともに  作者: 牙龍 仁華
Save data 01.第七章 少女
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VS□□□□□□□□ turn3-part② 【End 01】

ダグは吠える。腕と顔に血管がバキバキと浮き上がり、所々弾けて流血している。魔力の使い過ぎだ。

「ルイーーン!!前に出すぎるなーッ!何が来るか分からんぞ!警戒だけは忘れるなーーッ!!」


「あは。準備はもういいのかな?」

邪神の少女は笑っている。


「じゃあまた教えてあげるね。ルインちゃんは手足だけ石化してから、猛毒の溶解液に溶けてもらおっか。ダグ君はどうしよっかー。シンプルに串刺しとかどう?」

グランド・デススコーピオンが現れた!

グランド・デススコーピオンが現れた!

アトミック・ヒュドラが現れた!


「こっちの手札も全部ぜーんぶ王種だよ。どう?凄いでしょ。3対3で怪獣大戦争だー!おおー!これはわりと楽しい絵面だぁー!!」


「……頼むよ。せめて逆にして。俺とルインの殺し方を逆にしてくれッッ!!」

「ひゅーひゅー。ダグ君かっこいー。でもさぁー。そのかっこよさでー、魔王攻略頑張って欲しかったかな?せっかくいっぱい……」


ざくり


「お膳立てしてあげたのにね」


凄くどうでもいい説明をしよう。グランド・デススコーピオンは大きなサソリだ。尻尾にそれはそれは大きな針がついており、槍のようだ。むしろ槍より重く、大きく、鋭利だ。はい、説明終わり。


ダグは串刺しにされた。

背中から刺されたサソリの尾が腹から飛び出す。

「ぐあああああああああああッッ!!」


駆ける英雄の魔剣に雷がほとばしる。スターフレアギドラが三つの首全てから火炎を吐く。エルダーリッチ率いるスケルトン軍団が闇の魔弾で弾幕を張る。


ダグを串刺しにしたまま、スコーピオンは尻尾を振り回す。叩きつける先にはスターフレアギドラ。ギドラは吹き飛ばされた。召喚主を焼いてはまずいので、肉弾戦に切り替えるも、ダグを盾にされ、上手く攻撃が続かない。不利なようだ。


もう一体のスコーピオンは闇の魔弾を捌いている。尾の槍を振り回して凪ぎ、突く。拮抗している。

両者、攻めあぐねているようだ。


雷を纏う英雄は、巨大過ぎるヒュドラと対峙。ヒュドラ種は多首多顔の爬虫類系モンスターであり、もともと見上げるくらい大きい。頭の先から足のつく所まで25m以上の体長を有するなんて化け物だ。

対するアトミック・ヒュドラはさながら山。


剣を掲げ、山のような化け物にバリバリと雷を落とす英雄。しかし効かない。尻尾の一凪ぎで大きく吹き飛ぶ英雄。果敢に立ち向かうが、仕留めるだけの火力はないようだ。


「召喚獣で怪獣大戦争だー!楽しいな!わーい!」

邪神の少女は笑ってる。


「ヒュドラちゃん!適当な所で、ルインちゃんの石化よろしくねー!」

邪神の少女は手を振っている。


「やめ……ろォ……」

「まだ息あるんだ~」

邪神の少女はニヤニヤしてる。


黄金に輝くルインが、邪神の少女に斬りかかる。

しかしヒュドラがそれを阻みに尾を凪ぐ。

回避する。

ヒュドラは尾を叩きつけた。


バシィィィィン!!

直撃を受けたルイン、しかし黄金の輝きは健在。


「Quuuuuuu!! Gwaaaaaaaaann」


ヒュドラの瞳から赤い光線が照射される。

首を回し光線を凪ぐと、ルインが石化した。

英雄も石化した。スターフレアギドラも石化した。

スケルトン軍団も石化した。

エルダーリッチには効かないようだ。


ヒュドラの口から水の弾幕が放たれる。

エルダーリッチは闇の魔弾で応戦するが、被弾し、崩され、押し負けて消滅してしまった。


「あははは。全滅。ゲームオーバーだね」


二体のスコーピオンが口から溶解液を吐き出すと、ルインの石像はゆっくりと溶解した。宣言と違い、全身が石になっていて良かった。


ルインは死んだ。


ヒュドラを大鎌で斬りつける邪神の少女。

ヒュドラは痛みに鳴く。

「ちょっと、威力が高過ぎたね?ダメだよー全身石にしちゃ。今度から、力加減に気をつけてよね!」

邪神の少女は腰に手を当ててぷんすこ怒っている。

が、すぐに不気味な笑顔に戻る。


「さて?ダグ君人形はどこかにゃー?」

てくてく。邪神の少女は歩き、潰れているダグをつまみあげると、空間を右手で裂いた。


ぱっくりと開いた空間の穴は、どこまでも深い黒だった。その黒に、ダグをぽいっと捨てるように投げ入れると、石化したダグの召喚獣達は霧散し、空間の穴は閉じてしまった。


「ダグ君人形、お片付け完了!次はどのお人形で遊ぼっかなー」

邪神の少女笑い、白の空間から消えた。

彼女の召喚獣達も消えた。


遅れて、そこらの血跡や、転がっているサミダレの躯、ローズの肉片、ルインだった小石の欠片や、それを未だにじゅわじゅわ溶かしている液体が霧散してゆく。


















































もうここには、何もない。


何もなくなった。


きっと、神様のお遊戯は終わったのだ。


◆Dead end 01 ~笑顔が素敵な邪神様~

邪神の少女は笑顔で口ずさんでいる。

そらにきらきら あかいつき♪

きみはいっぱい たたかうよ♪

ふふふふ ふふふん ふふふふふん♪

踊る君たち か わ いー♪


あははは…………!


どう?ボクのお人形さん達は楽しいでしょ、色々な表情が見れてさ。ねえ、キミも一緒に遊ぼうよ

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