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決戦の古城は赤い月とともに  作者: 牙龍 仁華
Save data 01.第六章 聖炎
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VS聖炎の魔将 turn2-part②

召喚された英雄が駆け、獅子の分身体どもを斬る。

躯の王がニタリと嗤い、闇より配下を呼び覚ます。

煉獄を背景に着実に進行するスケルトンの軍勢。

獅子の分身どもが骨に飲まれてゆく。


スケルトンの軍勢を灼熱が焼き払う。躯の王が前に出る。大きな闇の塊を前方180度に撒き散らすと、魔将の爪が躯の王を襲った。四手回避するが、一手貰い、二手を闇の球で返し、更に二手貰い、怯んで下がる。


本体を誘き寄せた。英雄が捨て身の一太刀を見舞う。手二本と顔面の破壊に成功するが、残る手の爪を受けて膝をつき、足元から発生した煉獄の柱に飲まれて消えた。


ローズのハイドロウェーブと、ホロカイザーのグランド・インフェルノは拮抗している。水が侵食し、炎が侵食し、また水が侵食し、それを炎が焼き尽くす。しかし相手は魔将。相殺仕切れはしない。徐々に押される。


リッチの闇の弾幕が獅子を囲む。動けまい。だがまだだ。確実に仕留める為にもう一手、枷をくれてやらないと。


「ローズッ」

「ぬあああ!」


左手でハイドロウェーブを維持しつつ、右手で次の魔法を起動する。バブルストライク。鮮やかな青と水色と白と、三色の泡状弾幕がホロカイザーに向かって放たれる。着弾による水がホロカイザーにかかる。手の再生が遅くなった。顔は瞬時に再生したようだ。足は……まだ再生していない。


「ルイン、サミダレ」


金色に輝くルインが突撃する。ホロカイザーも黙ってはやられない。爪で応戦する。


ザン、ガン、ガン、ギィン!

巨大な剣で四手激しく斬り結び、もう一太刀。


ズァァバン!!

五手目。足の刻印を斬り裂いた。役割完遂だ。しかしあまりに前に出過ぎであり、あまりに守りを捨て過ぎていた。そういう作戦だったので仕方ないが、それでもダグは叫ばずにはいられない。


「ルゥゥイィィィィン!!」

一方的な勝利ではない。相討ちだ。足一本と命一つ。それは全く割に合わない交換だった。


あまりにも鋭利で凶悪な爪が。血を滴らせながらルインの背から飛び出ている。血は炎に消えてゆく。まずい。死体が燃えたら蘇生出来ない。


「ローズ!!もっと水を!!ルインが……燃える!!」

「ぐああぁぁあどるああああああああ!!」


サミダレが駆けていた。ルインを救う為ではない。攻めきる為だ。勝つ為だ。この化け物を殺しきらなきゃ誰も救えない。皆死ぬ。ルインみたいに。


「サミダレ全力全開ッ!蹴散らしてやります!!」


神の名に恥じぬ凄まじい風を纏う。周囲の炎がサミダレに道を開ける。


「打之型、行きます!」

懐。幾重にも突き出される風を纏う刃。凄まじいノックバックにより獅子が下がる。すかさず刀を凪ぐサミダレ。旋風を巻き上げ、足元に転がっているルインの躯を後ろに吹き飛ばした。

「逃がしません!!」

サミダレが追撃に駆ける。


受け止めに駆けるダグ。ダグの腕の中で力なくしなだれ、静かに眠るルイン。

「エルダーリッチ。サミダレは死なすな、支援してやれ……」


「ハァッ、ハァッ、よかった……ルインは回収できやしたか……!!」

スキルの維持が切れ、膝をつくローズ。


ダグはエルダーリッチに魔力を送り続ける。意識が飛びそうだ。王種の招来スキルを重複発動なんて、それこそ自爆行為だったのかも知れない。だが、もう一押しだ。もうすぐ勝てる。


サミダレの突きの嵐と、エルダーリッチとスケルトン軍団から放たれる闇の魔弾は、ホロカイザーを壁まで下がらせた。とうとう追い詰めたようだ。そしてサミダレの一撃により、最後の刻印が破られる。


未だ炎が揺らめく中、魔将たる獅子ホロカイザーはついに倒れた。


魔王権限スキル発動……

【運命集束の呪縛lv.dgmp86Φ】

390Φ×Н'『〈◎&♯-?.! %&|jgpytp@d

「□□□よ。お前の大切な□□、□□□□は預かる。いい加減、□□の愚かな□□に気付け。お前は□□だろう?」


ホロカイザーは闇の粒子となって消滅してゆく。

「よくやった、サミダレ!」


ダグは声をかける。サミダレは膝をつく。

サミダレも闇の粒子となって消えてゆく。

…………待て。何だそれは。何故そうなる。


「サミダレ!!」


ルインを抱き抱えながらその場で叫ぶ。こちらに背を向けた状態で、サミダレは力なく倒れる。消える前に振り向いたようだが、炎が邪魔だ。蜃気楼に揺られて、表情も、口の動きも見えない。そう、口が動いた気がする。今何を言ったんだろうか。分からない。何も分からない。


「待ってくれ!行くな、消えるなァァ!!」


result:


聖炎の魔将・ホロカイザー 撃破

400000goldを獲得した

緋色の宝珠を獲得した

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