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決戦の古城は赤い月とともに  作者: 牙龍 仁華
Save data 01.第一章 魔王と挑戦者
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VS魔王エルグイン turn2-part②

バリン!サミダレの絶技は魔王の障壁を一枚打ち砕いた。たったの一枚だ。上等な魔術師ならば、人間でも三枚は障壁を張れる。魔王は一体何枚の障壁を張っているのだろう。人の身からは、想像もできない。


「ほう、人間にしてはやるな。少しだけ愉快だぞ、サミダレとやら?クフフフハハハハ!」

「サミダレではダメでした。でもダグの本気をなめないで。」

「そうだ、ダグさんよ!おめぇなら、あんな障壁なんざ何枚でもぶち割れる!!」


ローズは回復が済んだようだ。焼け落ちてしまった左手は戻っていない。回復量が足りなかったようだ。いや、あれは【出血】のバッドステータスか。どうやらそれを回復しない事には左手は戻らんらしい。


「ありがとよローズ!それと赤ではなく青のポーションを使ってみろ。左手が戻ったら後方から雷球飛ばしてくれや」

「なっ何言って……焼け落ちた腕が戻るか!?」

「いいから飲んどけ!青だぞ!!」

「青は解毒……おい!」


石のゴーレムが突撃する。ピシリ、と障壁にヒビが入る。ゴーレムは一旦下がる。

続けて鋼鉄のゴーレムが突撃する。ピシリ、と障壁のヒビが広がる。ゴーレムは一旦下がる。

更に続けて一際大きな緑色の宝石ゴーレムが、悠然と振りかぶり、障壁を殴りつける。バリン!障壁が一枚割れた。ゴーレムは下がる。


再び石のゴーレムが前に出る。ダグの攻撃はまだ終わらないようだ。

石のゴーレムが突撃する。ピシリ、と障壁にヒビが入る。ゴーレムは一旦下がる。

続けて鋼鉄のゴーレムが突撃する。


「バカな、我が障壁を破る人間が二人もいるというのか?」


ピシリ、と障壁のヒビが広がる。ゴーレムは一旦下がる。

更に続けて一際大きな緑色の宝石ゴーレムが、悠然と振りかぶり、障壁を殴りつける。バリン!障壁がもう一枚割れた。ゴーレムは下がる。


三度、石のゴーレムが前に出る。ダグの攻撃はまだ終わらないようだ。


「クフフフ。その玩具は少し邪魔だな。障壁で相殺できない辺り、見た目より頑丈のようだ。面倒だがゴーレムから消させて貰う」

「させるかよ。切り札なんだ。ぜってぇ、やらせない」


三枚もの障壁を破られてなお、魔王は余裕をもって構えている。まだまだ先の長い戦いとなりそうだ。

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