第六話 出身地
投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
次話は、早いと思います。
「それにしてもこのアスパラガス硬いですね」
シェスは驚いた顔でそう言った。
「俺も最初は驚いたよ。こんなことできる人って他にいるの?」
「いえ、私の知る限りではいないと思います。ほんとに園芸師さんって凄いですね。ところでコウさんは、どうしてあの木の下で眠っていたのですか?」
俺は異世界から来たなんて言わないほうがいいだろう。信じてもらえない可能性がある。
仮に信じてもらえたとしても、シェスには関係ないことだ。
そもそも俺は今のところこのことを誰かに言うつもりはない。もしも「異世界から来たもの=勇者」なんて考えがあったら後々面倒なことになるかもしれない。
「俺は旅の途中で、あの木の木の実を探していたんだ。収穫はなかったけどね」
とりあえずごまかしておいた。
「そうだったんですね。旅ってことはどこにも住んでないだろうし、どこ出身なのですか?」
やばい。出身地日本なんていえない。この世界に日本なんて国名の国はないだろうし。そもそも地名のひとつすら知らないんだが。
いろいろ考えていると、シェスあわてて口を開く。
「あ、まだ言わないでください。私、当てます!こう見えても一応、国の名前、大まかな場所、どんな人種の方が住んでるのかってことは知ってるんです!」
シェスは腕を組み、得意げに言った。
助かった。
シェスが小さい声で考え始めた。
(顔はここらへんでは見ない顔で、髪は黒髪。身長は私より頭一個分ぐらい大きいけど、私の国の男性よりはやや低め。性格は優しそうな感じ。んー、どこだろう。黒髪が多いブルネット大国かな。あ、でも苗字と名前の二つ持っているってことは、エード大国かな。うん、そうだ、多分あってる。)
「コウさんの出身国は、エード大国ですか?」
エード大国?なんか江戸を思い出すな。もしかして日本と関係があったりして。とりあえずそこにしておこう。
「正解!すごいね」
「結構国には詳しいんですから!」
シェスはとても喜んでいる。
まあ、この世界の地名をひとつも知らない俺は、なんと言われたところで正解って言うんだけどね。
「国には詳しいのに方向音痴なんだね」
「そ、それは...もうそのことは放っておいてください!」
シェスは顔を赤くした。
いろいろ話をしているうちにテントが完成した。
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