第十九話 異世界での食事
俺はすることがなかったので、種を眺めていた。
「コウさん?ここですか?」
「うん、この部屋にいるよ」
「入ってもいいですか?母が挨拶したいそうなので」
「どうぞ」
俺は種をアイテムボックスに戻した。
部屋のドアが開く。
そこにはシェスと猫耳のとても美しい女性がいた。この人がシェスのお母さんだろう。それにしても綺麗な人だ。シェスも将来こんなべっぴんさんになるのかな。俺が見とれていると、シェスからものすごい視線を感じたので目をそらした。
「こんばんは。シェスがお世話になりました。シェスから話は伺いました。今回、夫のために万能薬を作っていただくと言うことで、どうか、夫をよろしくお願いします」
そう言って頭を下げた。
「いえいえこちらこそ宿に泊めていただいて。お父さんの件は何とかしてみせます」
「ありがとうございます!本当になんとお礼を言ったらいいのか。あ、そうそう、夕飯はまだでしょう?お作りしますので1階に来てください。ガーツさんも呼びましたので」
「わかりました。ありがとうございます」
それでは。と言って部屋を出て行った。
そういえば、異世界初のまともな食事だな。どんな料理が出るのか楽しみだ。
俺はワクワクしながら部屋を出る。すると、とてもおいしそうな匂いがする。この匂いは肉か。異世界の肉ってやっぱりモンスターの肉なんだろうか。
俺は廊下でガーツさんと会った。
「いい匂いですね」
「ええ。この匂いは...肉料理ですかね?」
「俺もそう思います」
俺とガーツさんが1階の席につくと、シェスがエプロンをつけて、料理を運んでくれた。なんとまあ、可愛らしい姿なんだ。
「こちら、牛のお肉と野菜炒めとスープになりま~す。お肉とスープは熱いのでお気をつけください~」
シェスの口調が可愛らしい。
それにしても牛ってこの世界にもいるんだな。
「それではいただきます」
俺は手を合わせて言った。
まずはどれから食べようかな。とりあえず野菜炒めから。野菜はキャベツ、もやし、ピーマンらしいものが入っている。
俺はフォークでそれらを口の中に運ぶ。
んー、美味しい。塩が少しふってあって、塩加減がちょうどいい。
では、次は肉をいただこう。俺は肉をフォークとナイフを使って小さく切り、口の中にほおばる。
こちらも美味しい。肉の噛み応えは、日本で食べていた肉よりもやわくて、食べやすい。しかも油が少ない。日本では高級和牛に部類されそうだ。
俺が肉をパクパク食べていると、シェスが横からじっと見つめてくる。そんなに見つめられると食べずらいんだけど…
「欲しい?」
「はい!」
俺は小さく切った肉をフォークに刺し、シェスの口に運んであげる。
「ん!美味しい!」
シェスがほっぺをおさえている。
「ありがとう!」
笑顔で言った。
俺が再び肉を食べ始めると、またシェスが見つめてくる。
「まだ欲しい?」
「はい!」
俺は結局残りの肉を全部シェスにあげてしまった。俺の肉…
気を取り直してスープを飲もう。
俺はスプーンを使ってスープを飲む。
これも美味しい。味は、鶏がらスープみたいな感じだ。
俺はスープを飲み干し、残っていた野菜も食べ終わった。
「美味しかったです。ご馳走様でした」
「この後はどうするんですか?」
「俺は部屋に帰って寝ようかと」
「わかりました」
そう言って俺は部屋に戻った。
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