表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

排気の街

作者: 煉瓦

排気の街が相変わらず騒ついているの

往来する車も絶え間無く

人も途絶えないは


あてもなく歩いているのは

私だけかしら

なんて胸を張れることでもないけれど

それでも淡々と歩いたは


止まったりなんかしたら

人にぶつかるし

あげく過去にも追いつかれるでしょ


こりごりなの面倒は

だから流れるように

生きてきたわ

聞き流し

見流してね


そうね 退屈だったけど

まぁいいのよ

人生に囚われるよりは

水に流していけるほうが大人ってもんよ


月が浮かんでいるの

空を見上げるなんて

寂しいのかしら

想う相手もいないのに

黄昏たは


いいじゃない

月は照らされなきゃ光れないでしょ

私は見上げなきゃ光を目にできないの


一人は好きよ

好きなだけ

好きなものに目を合わせれるもの

二人も好きよ

互いが互いを意識するもの

三人からは嫌いね

誰も私を見なくなるもの


空飛ぶ鷹くらいね

私を見て飛びついてくるのは

おにぎりならくれてやるわ

どうせ食べる気なかったもの


桜が舞うのは綺麗だったわ

だから私も舞ってみたは

でも気づいたは 舞うぶんだけ

枯れ木になっていくことに


舞い散るとはよく言ったものね

でも舞ったわ


また咲くために。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ