表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

先生の熱さと冷たさ

そのころ、鏡は学園長に呼び出されていた。

「学園長、鏡です。」

古めかしい扉に向かって声をかけた。

「どうぞ。」

扉が勝手に開いたので中に入ると、

椅子に座ってお茶をすすって飲んでいる

学園長が目に入った。

「鏡先生、あの二人はどうでしたか。

特に鈴さんです。」

「綿桐くんはまだ伸びるとおもいますが、

彼女はもう伸びないかと。」

「彼女の心臓代わりのコアの魔力貯蔵限界が

少ないからですか?」

「はい、そうです。」

「そうですか。では彼女のコアの貯蔵限界値を

1段階、解放します。」

「そんな事が出来るのですか?」

「はい、出来ますよ。彼女のコアは特別製なので。」

私は、驚きのあまり言葉が出なかった。

教員室へ帰る途中、彼女がこちらへ来るのが

見えたので待っていると、通り過ぎようとしたので

話があるからと止めようとした時、

学園全体が震えた。

ピリリリリと緊急用の電話がなったので、

電話に出ると、学園長が

「今、学園の結界が攻撃されていて

維持するため動けないので、

正門の侵入者の排除をお願いしますよ。」

と、一方的に言って切られた。

「鈴さん、正門から帰りますよね?

私と正門まで一緒に行きましょう。」

と、なかば強引に正門まで一緒に行った。

正門付近に近づくにつれ戦闘の音が大きくなった。

こちらが押されているようだ。

「結構、人数が多いですね。まあすぐに

排除するので、ちょっと待っていて下さい。」

まず、味方に魔法を撃とうとしている遠距離の

魔法使い達がじわじわ焼けるように火力を

弱くして、火の範囲魔法を使った。

仲間が焼けながら叫ぶ声が聞こえて、

明らさまに混乱している敵側の近接型の敵の頭を

通り過ぎざまに爆破していった。

残りは腰がぬけて動けない無様な指揮官だけだ。

どう殺ろう考えていると彼女の叫び声が聞こえ、

振り向くと彼女が雑魚とは比べものにならないほど

鍛えられた軍人クラスの敵の腕の中でもがいていた。

敵の指揮官が「よくやったぞ。」と褒め、

「あの女生徒を助けたかったら言う事をきけ!」

と、言っているが鏡は「黙れ」と言いながら、

目を指揮官に向けただけで、そいつが大爆発した。

そして次に、軍人クラスの敵に

「楽に死にたければその子を放せ。」

と笑顔で言った。

「なめんなよ、クソがー。」という捨台詞を

はきながら彼女のか細い首にナイフを

突き刺そうとしたが、その手は途中で止まった。

鏡の魔法で手が凍っているのだ。

その隙に鈴は逃げ出し、手に続き足まで凍った敵は、

「許してくれ」と言い続けたが、それに帰ってきたのは

凍った手の爆破だった。敵はなくなった手を見て

逃げ出そうとするが足が凍っているので逃げられない。

そして四肢を失った敵は、周りが熱くなっているのに

気づき、手足の凍った部分がとけ血が出始めた。

氷が全部溶けきった時にはもう敵は死んでいた。

それを顔色ひとつ変えずにした鏡は、心配そうな

顔をして、「怪我はないな。」と聞いてきた。

鈴は鏡に初めて恐怖をかんじ、頭を縦にふるしか

できなかった。

すぐその後、残党が刈られ、結界が復旧し、

事後処理のため軍がきて、学園に駐留してもらう

ことになり、学園に平和が帰ってきたのだった。

感想などもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ