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魔術師狩りの捗(はか)はおいきか  作者: エシャロット
8/19

『魔術師狩りの捗はおいきか』用語・設定資料集「言葉狩りの捗はおいきか」

本作品を執筆するにあたり、独自の設定や解釈を自然に満遍なく各話に配置していける自信がなかったため、

妥協策として作品中の用語や設定関係についての情報を集約することとしました。


ひとまず一話分として投稿しておき、随時編集を加えていくという手法は登場人物紹介と同様です。

謎の女性「ん?『あなた誰ですか』って?初対面の女の人に対して開口一番それをいえる勇気凄いね~きみ。うん、よし、気に入った!では特別にきみだけに教えてあげよう!」


謎の女性「私はエシャロット。イロイロと物知りな魔法使いのお姉さんだよ。んん?『何でそんな若いのに色々知っているんですか』と来たか!いいねーきみ!女性(レディ)を持ち上げておきつつ根掘り葉掘り聞き出そうっていうそのスタンス!そーいう、したたかな人間は出世も早いよ」


エシャロット「それはね……ここだけの話、っていっても協会にも教会にもバレちゃっているからもうガバガバにワイドオープンなんだけど……」


エシャロット「とにかく、私の扱う『魔法』は『不殺の不老不滅(パッシブ・イモータル)』と銘打たれていてねぇ。外見ではせいぜい二十歳くらいに映るかもしれないけれど、実はもう……ええっと、ちょ、ちょっと待って。んー……と、米国への植民が始まった頃……はもう、いまから……年前、ってことは……」


エシャロット「ん、ざっくりいって、500歳くらいの長生きさんなんだよねっ。だから、時間だけはあったからさぁ。イロイロなことを見て、聴いて、触れて、嗅いで、舐めて……んーやっぱり私はティーンエイジャーの女子が一番良かっ……あ、いやぁごめんごめん、これは枕トークだったねっ」


エシャロット「っていうか、何の話だったっけ?ああ、そうそう、私の知識についてだ」


エシャロット「私はこの世界を統べるあらゆる原理原則、法制、それらの源流に至るまで――――ああ、いや、それ以上に。この世界から外れたモノたちの実態まで、そのすべてを知っている」


エシャロット「そ・こ・で!私はきみが気に入ったから、この世界におけるイロイロな専門用語や枠組み、筋立てについて紹介してあげようというわけ!」


エシャロット「ちょっと嬉しいでしょ?こんな見た目ピッチピチでバインバインなおねーさんが手取り、足取り……説明しながらイロイロ絡め取ってあげるんだよ?ほら…我慢してないでも~正直になっちゃえよ楽になっちゃえって」


エシャロット「しょーじきにいって、私がきみの立場だったらいまもう既に濡れ場だからね。百合の花とか咲き乱れてもう何も見えないからね。お子さまなんて当然ご退場願っているからね」


エシャロット「でもきみは私ほどの肉食系でもないみたいだし、いい加減、前口上もこのくらいでいいっしょ」


エシャロット「それじゃあ、どこから解説していくかな……?」


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


以下、「不老不滅(イモータル)」こと魔法使い・エシャロットの有する膨大な情報より引用。


更新は不定期にて行われるため注意されたし。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


【魔術・魔法関連】


(1)伝統魔術


古来より脈々と受け継がれてきた、人の手により素材や段取りを用意して執り行う、現実世界である「世界」と魔の世界「魔界」との通行手段のこと。結果として、魔力と呼ばれる異能の力を操ったり、非現実とされている事象を現実のものとする。


しかし、そのために必要とされる手間暇や犠牲に対しての風評や人道的観点からの是正により、現在では知の結晶として情報のみが伝わっており、伝統魔術を実行できる魔術師は「事実上」存在しない。

と定める取極めが各国で交わされており、物語上この分野についてスポットライトといえるものが当たることはまずもってない。


(2)イメージ魔術


物語が進行している世界・時点において台頭、普及が進んだ、上述したような伝統魔術やその他の領域の異能力を発揮するための魔術的な様式。読んで字の如く、術者が想像する事象を、イメージとして汲み取って顕現させる画期的な仕組みの魔術。この発明により、従来は魔術の実現、行使が困難乃至は不可能であった者たちも、容易に魔術の恩恵を受けられるようになった。また、その自由度の高さから、この様式の登場は魔術史としても数百年の発展をもたらしたと考えられている。この魔術を扱う者も一般的に「魔術師」と呼ばれるし、イメージ魔術師、という呼称もある。


実際にイメージ魔術がどのように行われるか、というのも至極シンプルな行程で、①自身のイメージと魔力を接続するための「デバイス」を用意する。②実現したい物事を、可能な限り鮮明に想像する。これが純粋であればあるほど強固な魔術となる。③デバイスを通じて魔力を操作し、「魔界」からの事象実現の補助を受け、「世界」上にイメージした物事を再現する。

簡単に表現すれば、この3点で完結してしまう。


より詳細について掘り下げていくと、まず術者の想像領域、想像世界である「イデア」という概念と、魔界から世界の人間に提供されている「魔力」をデバイスの中継によって接続。イデアに存在している術者の源流、本質。すなわち精神的な個人情報に照合したイメージのうち、術者にとって実現可能な魔術、その結果を「魔界から世界へ」引っ張り出してくる。というように広く深く、人間の内面や、魔界との繋がりについて理解していくことが、イメージ魔術の根幹に迫るということだ。

自由度が高いと述べているが、現実的には万能なツールではなく、イデア領域の深さ・広さ・性質、想像する内容の程度、魔界から提供される魔力量、魔術の概念への理解と魔術的な習熟度・熟練度……その他にも幾つもの制約があり、またその逆も存在する。

特に「魔術適性」とも呼ばれる術者の本質あるいはイデアの性質は個人が行使しうるイメージ魔術に強く影響する。いかに魔力が豊富で魔術、イメージ魔術に精通している者であっても、自身が持つ精神世界・想像領域、その根本に迫れるかどうかや、それを引き出すことができるか、本質に近づきそれを現実世界に反映するか、それらの必要性等々は個人や状況によって異なる。また、その「イデア」と所縁をもつ性質から逸脱した魔術の行使は極めて高度な魔術的跳躍が必要であり、その実現に至りうる魔術師は一億人に一人の割合にしか存在しないという説がある。その為、たとえば光・熱のような抽象的なイメージ魔術に近づく能力者もいれば、科学的・物理的に生命体や機械によって成されていることを魔術によって代用する者もいる。当然、これらもほんの一例であるし、必ずしも魔術師全体が何かに片寄るわけではなく、異質なものでなければ、多分野にまたがる者も多く存在している。

しかし、この技術は一般には公表されていない複数の欠陥や課題も内在している。そのほんの表層としてのみ知られている事としては、イメージ魔術を行使することは世界からの反発、それによる制裁が課せられるというものがある。その制裁自体は軽いものと認識されるケースが多く、極端な魔術使用は心身への負担が大きく重くなる、程度と大半の魔術師には理解されている。


(3)魔法


上述の「魔術」は原則的に「魔界」からわずかに提供される魔力と魔界へのアクセスによって「世界」の中で生じて「世界」の中で完結する現象であるが、「魔法」はそれらとは全く別の超常現象といえる。


具体的には、科学法則・物理法則が支配する現実世界、つまり「世界」とは相容れない存在でもある、「魔界」を司る「法」────それを「世界」において出現させてしまう「術」が「魔法」と呼ばれる。


つまり、それは世界のありとあらゆる法則を無視した魔界の法則・事象を引き起こす可能性を孕んだ危険極まりない異能、蛮行だ。イメージ魔術とは異なり、世界は魔法に対して厳格かつ強硬な制裁・制限を課すことで世界そのものを守ろうとする原理が働く。

しかし、そのような抑圧に屈しないが故に「魔法」を行使する存在が「魔法使い」と呼ばれる人間やその他の生命体であるため、実質任意で「魔法」という奇跡を顕現してしまっているのが現状である。

ただし、彼らは世界における例外の中の例外であり、物語開始時点ではわずか5人しか魔法使いは確認されていないという。もっとも、魔法という概念自体が世界及び人類にとって理解の遥か外に位置するものであるため、魔法使いと括る尺度も一つではないので、それは5人以下とも5人以上でもあると見解が別れることがある。その中間でかつ最も異常な存在が5人の魔法使いということだ。

その5人には性質や異質に応じた序列がついているが、発揮される能力の絶対的な強弱を示すものではない。必然、いずれかの格付けが明確に魔法としての優劣を決定付けることもないし、単なる区別という見方もある。



【エシャロット先生のワンポイント★注釈】


エシャロット「要するに、昔ながらの魔術と、それに対してお手軽簡単そして便利な仕様として誕生したのがストーリーで主に扱われている『イメージ魔術』ってことだよ」

エシャロット「そしてエシャロットおねーさんがこの豊満な胸を張る『魔法使い』というのは、ちょっと珍しい特殊能力みたいなものなのだ。えっへん」

エシャロット「ただねぇ……うーん、書いている中の人が基本的に怠慢なものだから、まだまだ補足するべきことがあるのに載せてないんだよ。まあ私も似たようなものだから偉そうに言えないんだけれど、こんなのモトコ……あ、ノボルくんのお母さん。モトコ・マチカワね。あの人に知られたらそれはもう恐ろしい折檻に遭うだろうね……うっわー怖っ!想像するだけで怖っ!」

エシャロット「具体的にはねー、『デバイス』とか『魔力』とはどういうものかが大事かなぁ。『世界』と『魔界』の違いについては何となく分かってもらえたかな?ぶっちゃけちゃうと『こっちと向こう』っていう関係」

エシャロット「まあ中の人には私からもキツく言っとくから、また更新されると思うよ。ということだから、たまたま検索でヒットしてしまった不幸なきみは、興味本位のまま読んでみて、『これはキツい……』と哀れみあるいは笑ながらブラウザを閉じてね。それはそれで興奮するんだ、私はS極からM極までオッケーだから。てへぺろ☆」

エシャロット「でもここまでエシャロットさんしか喋っていないんで、ふと我に返ると凄く寂しいというか、ナニかを悟ってしまうような感覚に陥るんだよね。何なんだろうこの感情?」

エシャロット「そのうち、ゲストと称して登場人物の中から好みのボーイあんどガールズを連れ込んでみようかな。500歳未満は全員男の子女の子扱いなのでみんな安心だよ!主に私が安心するかな!欲望的な意味で」

エシャロット「ちなみにエシャロットというネーミングは元々中の人が女の子キャラクターに名づけようと思って、チュートー原産の某香味野菜から取って温めていたものらしくて、めでたく私がゲットしました。やったね!ただ滅茶苦茶気に入ってしまったらしくて自分のペンネームまでそれにしちゃう辺り、相当痛い。この私から見てもめちゃ痛い。」

エシャロット「ここのついでに検索してみると分かると思うんだけど、エシャロットは女性名詞なので、エシャロットお姉さんは無事、何の問題もなくエシャロットおねーさんと名乗ることができます。まあ当然だよねー。おねーさんを初めとしたキャラクターの各種設定は変更されたり、中の人が間違えたりするので時々私のおっぱいのサイズも変わるかもしれない。でもたぶん最大なのは変えないだろうね、謎のこだわりがあるみたいだし。正直きもい」

エシャロット「それじゃあ、またどこかの世界でよろしくねー」




(4)イデア


魔術師である以前に、人間の根幹にあるとされている、物理的ではない、概念的な想像世界のこと。正しく観測された例はごく稀であり、実在すると理解されていながらどのような人物にもとらえられない、所在さえ掴めない存在。この「世界」とは、現実の「世界」にも魔の法が支配する「魔界」にも存在し得ない各個人における、「固有の世界」である。


もとは古に伝わる哲学的理論より引用された用語であるが、魔術の関連用語としての解釈ではその幅を大きく広げており、実質的には別物ともいえるものになった。さておき、このイデアにこそ、その人間の本質。特質。性質。精神のあり方。すべての情報とその根元が記録されている。その記録面は領域としても確固たる存在として、常にそこにあり、いつもどこにもない。人としての個性や精神が記録されているだけに、人間の「イメージ」の仕方にもかすかな影響をもたらしていて、その揺らぎから「イメージ魔術」の適性を決定付けるほどの権限を担う世界。


(5)魔力


「世界」側にいる人間に対して「魔界」が影響を及ぼそうとして注入している「力」。それを総称して「魔力」として扱うのがイメージ魔術の基本。これは魔界が世界に無数に存在する人間に対して干渉し生命力その他あらゆるエネルギー、物質等を搾取せんとして働きかけている作用だが、それを人間の側が都合よく順応した上で制御する。この均衡によって、特例として「魔界」から「世界」への現界を、世界が容認している。魔界を司る法、すなわち魔法に準ずるパワーであるが故に、人間の「イメージ」を「魔術」へと転換させることが可能となる。


(6)デバイス


イメージ魔術におけるデバイスとは、これまでの述べたような、抽象的な概念を、イメージ魔術の結果である「現象」へと至らしめる、その中継局の器具を指す言葉。

まず、イデアという想像世界に端を発するといわれる人間の「イメージ」を、それを伝える情報として、脳内の深層部位からの信号という形で読み取る。次に、魔界から人間に提供されている魔力と、読み取り結果の信号とを照合した後に「魔術」として世界に放出する。この読み取りと放出、それぞれを担うのが「デバイス」である。


その役割を果たすために、2つの回路が搭載されている。ひとつにはイメージの信号を読み込むための科学的な回路。電子回路である。ふたつには、人間の体から魔力を組み上げるための回路。魔術回路である。前者は純粋に機器として組み込まれ、後者は呪術的な記号を刻む形で載せられている。その性質上、基本的には魔術師が身につけるか、それに相当するだけの接続を有する形態をもっている。装飾品や衣類のように身にまとえるウェアラブルデバイス(装着型)、汎用機として万人のイメージの入力を補佐するコンピュータデバイス(電子計算機型)。戦闘用の軍人に用いられやすい小火器型、重火器等……これらが主流だが、やはりこれも個人的な思考を反映しやすい形態として、日用品型や各種武装型など特注のデバイスを所有し使用する場合もある。



【エシャロットお姉さんの耳寄りワンポイント☆】


エシャロット「はい始まりました、第二回ちきちき!まじゅはか大喜利大会~!」


クラリス「……うわぁ…バカがいる…」


エシャロット「ああー!クラリスちゃん発見!!あっこれ仕込みとかじゃないんでそこら辺疑っちゃメー!だよ?」


クラリス「うわっ誰に向けて喋ってるの…?」


エシャロット「あるぇー?おかしいなぁ、いつもみたいに、『ふっ…キミは実に滑稽だな』みたいに見下してくれないかな?お姉さんはそういうの大好きなのぉ!」


クラリス「いや知らないから……っていうかアナタとは二度と会いたくなかった……うぼえっ」


エシャロット「わー!わー!ちょっとカメラ止めろ!───ほら、げろ袋…エチケット袋も用意してあるからこれに吐いて!」


───メルヘンなBGM───


クラリス「はぁ……ところで、さっきの袋、あとで処分するところまできっちり見届けるからね」


エシャロット「ええー?」


クラリス「アナタはどこまで変態なんだ…最低だよ…」


エシャロット「まあまあ、私がクラリスちゃんから適度に責めてもらったところで、ここまでの項目について、何かコメントもらえない?」


クラリス「めんどくさいなぁ…それがアナタの仕事でここにいるんじゃないの?」


エシャロット「拒否権を発動した場合には制裁措置としてこのエシャロットお姉さんと濃密なナイトプレ」


クラリス「魔術というのは古来より英国が先端をゆく技術であったように、この物語で主に扱われるイメージ魔術や魔法というとのも、総本家は我らが英国……大英連合王国とされているよ」


エシャロット「ええ……」


クラリス「ボクにも生存権ってやつがあるからね。ボクはまだ死にたくない」


エシャロット「なんなの?何でクラリスちゃんまで私とイチャコラすることにそんなに躊躇するの?えっもしかして躊躇とかけてチューをしろってこと?」


クラリス「さっむ……それよりさぁ、ここまでざっと読んでみたけど……魔術関連のことを記述する上で欠かせない土壌であるところの英国がまったく触れられてないのは何で?職務怠慢っていうんだよこういうの、世間一般では」


エシャロット「ええ……あの世間知らずのじゃじゃ馬プリンセスから非常識扱いされてる……私の扱い厳しすぎない?」


クラリス「そういうの挟むのもういいから。……あーあ、しょうがないなぁ。詳細は後日、この永遠の脳内お花畑女子であるエシャロットに書かせるとして、少しだけ魔術が発展を遂げた舞台である英国や関連諸国について言及するよ。とりあえず、歴史を書き出すと不眠不休でも一週間はかかるから、現状。その一部だけね」


クラリス「まず、先ほどから話題に上がっている英国。正式名を『大英連合王国』という連合王国。島国という意味では、これを読んでいるキミたちの大半が国籍を置いているであろう日本と似ているね。こちらは欧州にあるよ。現代のイメージ魔術の研究から実用まで、あらゆる面で最先端を担ってきた、『小さな魔術大国』と呼ばれてる。それで、一応、その国の顔ってことになってるのが───」


エシャロット「はい!この英国が生んだ白雪の姫!!クラリス・アントウェルペン王女です!!あーーー可愛いぃぃぃぃあああ!!!」


クラリス「うっさ……耳が……まあ、うん。このボク、クラリスだよ。体質でね、髪の色素が抜け落ちてるから白髪(はくはつ)になっていて、瞳も赤い。いわゆるアルビノ体質に近いけど、ちょっと違うには違うかな。まぁボクのプロフィールについても詳しくは登場人物紹介に随時記載されていくから、気が向いたら見てやってね。英国王女、というわりにどんな服装なのかの描写が何でか少ないんだけど、普段着は白衣だよ」


エシャロット「天使だから身にまとうのも白なんだよね!」


クラリス「ちょっとそこら辺で凍結しとく?」


エシャロット「やだなー、そういうのが効かないから私が『不老不滅』って呼ばれてるんじゃない。それ込みで私に一目惚れしてくれたんじゃなかったっけ?」


クラリス「一目で『こいつと関わったら死ぬ』って思ったんだよ、惚れてない。そのせいで、ほんの一瞬見惚れたのは否定しないけど」


エシャロット「ほーら私に魅了されてたんじゃん」


クラリス「くっ……ボクでも相手しきれないほどのハイテンション、近寄るだけで吐きそうになるほど渦巻いてる魔力。これだからボクはこの女に近づきたくないんだ。あっ、そうそう。確かにこの女は凄く容姿端麗でダイナマイトボディの持ち主なんだけど、興味本位で近づいていったら一般人では200ヤードまで来たらその全身が溶解するレベルの魔力だからその辺り覚悟したほうがいいよ」


エシャロット「やーんそんな褒めないで、あ・な・た☆」


クラリス「褒めてないしあなたじゃない。気持ち悪いから近寄んないで」


エシャロット「えええ……」


クラリス「っていうかここまで本当にアナタの下らないだらだらすけべトークが延々と続いてるだけじゃないか。何でボクが呼ばれたの?」


エシャロット「あっ、だから仕込みじゃないって、打ち合わせ通りにしてよっ……!あっ、あーあー、呼んだのは私の趣味」


クラリス「…………」


エシャロット「…………」


エシャロット「…ねぇ……何か言っ」


クラリス「じゃあ帰るね、さよならー」


エシャロット「ああん待ってー!」


クラリス「……はぁ。でも、そういえば関連国の紹介が残ってたか」


クラリス「英国と友好関係にあるのは欧州連合と、米国、日本等の国々だよ。その他中東やアフリカ、東南アジアにも同盟国はあるから、いずれ物語にも関わってくるかもね。友好国とは技術や人材等々、あらゆるものが行き来している。そして、敵対国家や反体制勢力に対する抑止力としても、相互作用しているんだ。英国内でもいくつかの反体制勢力や、宗教戦争による打撃が散発しているから、そういう闘争等の鎮圧にも一苦労なのさ」


エシャロット「クラリスちゃんのため息すーはーしていい?」


クラリス「黙っててくれるんならそれでもいい気がしてきたよ」


エシャロット「わーい!じゃあ、お言葉に甘えて…ぁああっ!かぐわし」


クラリス「んー、大雑把な説明で申し訳ないけど、まあそんな感じ。ここのところ、英国人と日本人が物語上の登場人物の大半を占めているけど、どうやら今後、各国からの男のコ、女のコが現れるようだから。期待しないで、見ててやってほしい」


エシャロット「ボーイえんどガールズだとぉ…!」


クラリス「うわっまた喋りだした!」


エシャロット「それは喋るよ。愛しい愛しいクラリスちゃんが目の前にいるんだから」


クラリス「…く……食われる…誰か助けて……」


エシャロット「はい、そんなわけで第二回まじゅはかボケ倒し大会、これにて閉幕ー!」


エシャロット「どうですディレクター、撮れ高ばっちりでしょ?え?全然ダメ?そもそもワンポイントがどこにもない?ええええ…撮り直しとか、そういうクラリスちゃんとの愛の記録を台無しにするようなのだけは勘弁してくださいね?せめて追記修正だけで……」



【エシャロットおねえさんの反省会】


エシャロット「はいっ、それでは今日も始まる…」


エシャロット「えっ、何このタイトル!?出オチ!?そのわりに面白くないっていう例のあれなの!?」


フィリアさん「お仕置きだからです」


エシャロット「───……」


フィリアさん「…どうしたんですか、エシャロットさん」


エシャロット「…はっ。ご、ごめんごめん、突然すぎて感じすぎちゃってて、何だっけ?」


フィリアさん(感じるって何を?)

フィリアさん「エシャロットさんたちがダメダメなのでお仕置きにきたと言いました」


エシャロット「ええ…ご褒美?」


クラリス「ご褒美?」


フィリアさん「いったん焼けてみますか」


エシャロット「ごめんなさい」

クラリス「ごめんなさい」


フィリアさん「はあ…。とりあえず、不老不滅と魔術大国・大英連合王国の姫とが揃いも揃って、なぜ精神体(アバター)の解説が入らないのですか」


エシャロット「あっ」

クラリス「あっ」


エシャロット「忘れ」

クラリス「忘れ」


フィリアさん「同じことしか喋れないなら一人で大丈夫です」


エシャロット「はい…」

クラリス「ごめんなさい…」


フィリアさん「仕方ないので私から皆様にご説明差し上げておきます。これっきりにしてくださいね」


エシャロット「ひそひそ…皆様って」

クラリス「誰に言ってるんだろうね…ひそひそ」


フィリアさん「何か言いましたか」


エシャロット「いいえ何も言ってません!どうぞお続けくださいフィリアさん!あと、罵倒は収録後につばを吐きながらお願いします」


フィリアさん(この人何を言ってるのかしら…相変わらず変な人)



(7)精神体(アバター)


イメージ魔術の結晶。

「想像する魔術」の臨界点にして頂点。

それは、おのが肉体を魔力で再構築したもの。及びその魔術。

これは汎用的な魔術であるが、それを会得するメリットはおよそ次の2つである。


1つには、物理的拘束からの解放。

体力以上に気力をすり減らす代わりに、有機物でもなく無機物でもない、魔力の塊と化すことができる。そこには物理現象としての制約もなく、物質界からの影響を超越することができる点。


1つには、イメージ魔術の円滑化、強化、補正、増幅。

自身が魔力源となることで、事実上、術者の適性と力量の範囲内であれば、意のままに魔術を行使できる。処理上はデバイスを通しているものの、その手順や制約も無視できるといっても過言ではない。

身体表面にテクスチャを上書きしてコーティングするような魔術程度であればその難度は2ランクは低減できるとされている。


ただし、物質的な影響力を無効化できても魔力を帯びた、あるいは介したものであればそれに対しては力勝負や相性問題となる。

また、魔術行使の土台、足場、梯子ともいえるこの術式においても、「自らの精神」の制約からは逃れることはできない。そこに存在できるのは等身大の自分自身であり、その質量を増減させることは不可能。

可能ではあるのだが、精神のありようを投影したこの状態からの変身は、そのまま自身の精神を歪めることを意味する。より平たく表現すれば、たとえば自分の身体の関節をあり得ない方向に曲げる、押し潰される、皮膚をむかれる、骨肉を突き破る激痛とともにナニかが生えてくる。そういった感覚を直に抱くことであるため、常人であれば精神の均衡を保てず、それは瓦解し、あっという間に立ち消え、二度と戻ることはできない。


故に、物語時点で司る法を確認されている魔法使い───序列3位以下───のなかでもその類いの変身を行えるとされる者は第4位のアイリス・ベーデン=パウエルのみであった。

人類においてそれが叶う例などもってのほか、稀の上に稀、奇跡の中の奇跡。



【フィリアさんによる調教部屋】


フィリアさん「わかりましたか」


エシャロット「………」


フィリアさん「……クラリス王女殿下、この人はどうなっているのでしょうか」


クラリス「ああ、この女は過敏症だからね。絶頂が続きすぎて昏倒しているだけだよ。その辺に打ち捨てておけばそのうち起き上がるだろうさ」


フィリアさん「…不老不滅は?」


クラリス「別にこの女に都合がよければ出るんじゃないかな。おしっこもできるって言ってたよ」


フィリアさん「恥を知りなさい」


クラリス「はい」


フィリアさん「さあ、帰りますよ」


クラリス「はい」





~・~・~・~・~・~・~


【戦闘能力関連】


(1)軍事力


世界各国が保有する軍隊及び自衛組織が持つ………


エシャロット「おやすみーまた今度ねー」

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