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魔術師狩りの捗(はか)はおいきか  作者: エシャロット
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魔術師狩りの捗はおいきか──side etc.──(登場人物紹介編)

「やあ、こんにちは」

「ん?こんな夜更けにこんにちはとはどういう了見か、だって?」

「そんなこと言われたって、そんなもの――これを読んでいるキミの時間によって違うんだもの。ボクにいわれてもねぇ」

「とにかく、こんにちは。キミがここにいるということは、ふむ……キミも、作中の登場人物がどんな容姿でどのような経歴の持ち主で、どういったことが行われているかわからない!といったところかな?」

「うん、うん……まぁ、話はわかるよ。まずは落ち着きたまえ。ほら、フィリアの淹れたミルクティーだ。これを飲んで、まずはひと息ついてみたらどうだい?」

「まぁ、作中に人物描写は散りばめられているはずでその点筆者も気を遣っているらしく、通して読めば把握できるはずだ!と本人はわめき散らしていたけれど」

「でも、やっぱりわかりづらいよね。ボクも正直よくわかんないよ」

「そこで、これさ」

「これは筆者百%書き下ろしの、登場人物のプロフィールだよ」

「なぁに、そう急かないで。このプロフィールは正真正銘、誠心誠意をモットーに書かれていて、どこぞの役所の提出書類のようにすみ塗りだらけで何もわからない!なんてこともないのさ」

「まぁ、核心に迫る情報は当然伏せられているけれどね。キミだって、ネタバレ全開でこの先何が起こるか全部わかってしまったとしたら、こんな駄文読む気も起きないだろう?まぁ、善良な人として、当然の配慮さ」

「とにもかくにも、この英国王女クラリスお墨付きの品だ。まぁ、せいぜい楽しんでおくれ」

「……ん?まだ何か用かい?」

「なになに、まだ書き途中じゃないかって?他にも大勢いるだろうって?」

「面倒くさい人だなぁ……あ、いや今のは筆者がぼやいていたことを真似したのであってボクの台詞ではないから」

「他の人物、あるいは既に書かれている人物の情報についても、気まぐれに加筆修正していくつもり……なんだって。本当かなぁ……彼はちょっと信頼に欠ける人物だから。特にこういう約束事は平気な顔して反故にするろくでなしなんだもの」

「やれやれ、本当に世話が焼けるよね」


───以下、クラリス・アントウェルペンの持つ極秘レポートに基づく情報



※登録済みの人物一覧

・ フィリア・クアント (英国特殊部隊「猟犬部隊」所属)

・ 姫川ひすい (〃)

・ 浅間椎子 (ジャーナリスト、ハッカー)

・ チェルミー・フローリアス (クラリス王女お付きのメイド)

・ アリエッタ・バルクンスキ (〃)

・ ミーニャ・L・ヘイフェ (〃)

・ クラリス・アントウェルペン (英国(大英連合王国)の王女)

・ エシャロット (序列第五位の「魔法使い」)

・ 六手紀谷小舞絵 (序列第三位の「魔法使い」)

・ アイリス・ベーデン=パウエル (序列第四位の「魔法使い」)


※主な最新更新事項。

・クラリスの従者であるふたりのメイド。アリエッタ・バルクンスキ、ミーニャ・L・ヘイフェ。そのプロフィールの更新、新規追加。

・「魔法使い」序列第四位であるアイリス・ベーデン=パウエルのプロフィールを新規に追加。

・「魔法使い」序列第五位にあるエシャロットのバストの調整 (1センチメートルアップ)






──・──・───・───・──


おなまえ:フィリア・クアント


おしごと:英国王立特殊部隊、ザ・ハウンド――通称「魔術師狩りの猟犬部隊」所属。部隊長を務めており、階級は大尉。前職は不明(ノーデータ)


しんちょう:170センチメートル


たいじゅう:ひみつ


すりーさいず:上から90・58・88。(クラリスの触診に基づく数値)


ねんれい:24歳


おたんじょうび:4月23日


けつえきがた:AB型


ききて:両利き。元々はサウスポーだったらしいが、昔誰かに左でできることは右でもできるにこしたことはない、と言われて何かにつけて右手でも練習したことでいつの間にか両利きになった。こう書いてしまえば簡単そうにみえるかもしれないが、利き手ではないほうで利き手と同じ水準にまで技術を高めるには、何事に対しても常人の数倍は努力を積んでいることはいうまでもないだろう。


かみがた、いろ:さらっさらにして老若男女問わず魅了してしまうゆるふわなブロンド、腰に届く程度の長髪。前髪は右分けのことが多い。とてもフローラルな香りがするらしい(クラリスが執拗に嗅いだ感想)


めのいろ:透き通るようなブルー。絵に描いたような碧眼。澄みきったその目は妖精が舞い踊る泉にたとえられる。


しんたいのうりょく:全体的な能力は二流 (ときには三流とさえ言われる)。ただし、発揮するパワー、スピードが勝る相手でも、持ち前の経験とセンス、さらに数手先を読む神がかりに近い判断力でもって対応していくことならできる。とかく、訓練、修練の賜。


ぶじゅつなど:操作するMD(マジックデバイス)の特性上求められる、弓術(西洋弓、ロングボウ)、棒術(ダブルセイバーの扱いのために修得)は超一流の水準を保っている。その他、軍隊式格闘術(英国仕様)も最低限卒業レベルには修めているが、常に手入れしているというほどではないので、現役タイトルホルダー等、第一線の格闘家や技術を極めた暗殺者等を相手取って対等な条件で戦った場合、初見では高確率で打ち負ける。しかし、命まで奪わない限り、順応されてそれを上回る技で逆襲を受けることは免れない。


けいれき、じんぶつぞう:第三次世界魔法大戦下、中欧国家チャコレイにおいて発生した戦禍、通称「どす黒い赤」の唯一の生存者(チャコレイの国民一億人は彼女を除きすべて犠牲となっている)。それ以前の記憶を失っており、彼女にとって生まれて初めて見た光景は、自分の全身までを染め上げたどす黒い血に満ちた世界となっている。その悲惨な過去をまるで感じさせない明るく闊達な人柄で、戦場における花、戦禍を舞う美しい蝶とよばれているが本人はその評価もいたって冷静に受け止めている。彼女のいうことは基本的にその場における正論であり、間違ったことを是としない善人。後述の通り元々は教会の中で静かに穏やかに過ごしていた女性であるため、「基本的には」戦闘向きの性格ではなく、身体感覚は他の追随を許さないものの、そもそも戦闘技術や知識は前述の通り、二流である。あくまでも、自己修練と実戦経験から力を伸ばしている。一言で表すなら凡人。


ふくそう:平常時はネイビーのAラインワンピースを着用していることが多いようだ。パリッとしたショート丈のジャケットを羽織っていることもあるが、これは件のワンピースと同じブランドのものだとか。本人としてはあまり着飾るのは趣味ではなく、極力シンプルなデザインの服を好んでいるが、クラリス王女からは日頃「英国の誇る特殊部隊の隊長として、恥ずかしくないものを着てくれ」といわれており、下着からアウターにいたるまですべてクラリスの好みで用意され、そのなかから自分に合いそうなものを、と選んで着ているとのこと。カラーバリエーションは青系から黒、赤もあるのだが、フィリアはよほどのことがない限り赤系統の服や装飾品を身につけることはない。戦闘時、戦地に赴く際にも軍服を着ることは滅多になく、多少動きやすさを重視する以外は普段着とあまり変わらない。


あばたー:精神体(アバター)化したときの姿。自身の肉体を、魔力に置換して精神の有り様を投影した状態。このときも、服装は純白の、何の飾り気もないワンピースを着た姿になる。なお、この際下着の類いは一切つけていないらしい(クラリスの入念な目視と触診による情報)。この精神体は、心の形そのものであるので、常人であれば成功したとしても、たとえば手を増やしたり背を伸ばしたり、という変形やパーツの追加はできない、あるいはした途端に精神崩壊を起こし元の人格に戻ることはできない。しかし、フィリアの場合は特別で(過去に何らかの魔術的施工がなされているようだが)その精神体を、己の魔術適性である光熱へとさらに置換することが可能である。この魔術、「光学迷彩(インビジブル・レイ)」は現代魔術における到達点を三歩進めたとされ、王立魔術協会から「魔法に限りなく近い11の魔術」の一つとして収載されたほか、英国の最高勲章である金剛四つ葉剣盾勲章を授与されるに至った。このアバターを打ち破れる魔術の存在は「公式には」一件も確認されていない。


えむでぃー:イメージ魔術を実現する際に使われるマジックデバイス。フィリアのそれは基本形は指輪の形をしている。この指輪も特別製であり、術者の意志により長い柄になりその両端から光熱の刃を放射するダブルセイバー、その柄をさらに伸展させ、光熱の刃が弦へと変化するロングボウ(弓)型などいくつかの形態を持つ可変デバイスである。


まじゅつてきせい:光熱。光と熱に関するあらゆる科学現象はフィリアを中心に展開されていく。熱を冷ますのはあまり得意ではないとのこと。光熱に関する魔術の伸びは、世界に5例しかない「魔法使い」に加えて規制をかけるべきではないかと度々国際会議の論点に挙げられるほどである。主な使用例としては索敵魔術「神の見えざる手(インビジブル・ハンド)」、光熱のダブルセイバー、弓による光の矢の射撃など。自身の修めた教義に基づく、独自の詠唱術式も持っているが、近年使用した例はない。その詠唱内容は次の通り。「言論の自由を知る者よ、おのが言葉の刃を知れ(一節目)。言葉という武装を、自由を謳歌し精神を蹂躙するその罪が答だ(二節目)――鉄槌(ハンマー)


しゅうきょう:無宗教。本人に当時の明確な記憶はないものの、元々は神を崇拝する敬虔な教会教徒であり、周囲からも一目置かれ「教徒の姫君」とまで称えられたが、どす黒い赤を契機に宗派から永久追放処分を受けている。その処分の「表向きの」理由は、どす黒い赤にて唯一の生き残りとなったことが自己犠牲を尊ぶ教義に反する罪であるとされたからである。本人はそのことを恨むでもなく、教会には今もシンパシーを感じており、(本来的には教義によって守られるはずの立場であるのに)神の御名を汚すテロリストを心底憎んでいる。


こうぶつ:鋭敏かつ繊細な舌の持ち主。食べることに対する幸せを大事にしていて、恵みに感謝する教会の習わしが残っているのか、理由なく食べ物を残すことを認めないタイプ。当然好き嫌いはないが、動物の肉は少し苦手。ただ、肉の焼ける匂いでその肉が何の肉であるかを正確に言い当てる嗅覚を持っている。――たとえ、それが人肉であったとしても。むしろ、その年格好や性別まで手に取るようにわかってしまうという。


かじのうりょく:実は苦手。人として恥ずかしくないよう、最低限の身の回りの清潔を保つ能力をやっとの思いで身につけてきた過去がある。唯一得意と胸を張れるのは、茶に関するものだけ。紅茶党だが、日本茶等にも造詣が深く、どれを淹れ、何を点てても一人前。


ちしき:どす黒い赤から保護された当時のフィリアは、教会の仕込みによる一般教養は備わっていたものの、学力としてもさほど優秀だったわけではなく、成人として必要な知識水準は持ち前の努力と根性で独学でこつこつと積み上げてクリアしている。また、魔術を扱う上で必要な光熱力学の分野では世界の常識を覆したとか、覆していないとか。


よるのかお:基本的、本質的にドがつくほどのM。心身ともそこそこハードなプレイにも歓喜する。悲劇のヒロインぶるのではなく、心の底から、純粋に何かを喪失することに中毒性を示す、ロストジャンキーさ故であるともいえるこの被虐主義はなかなかの見物。常に何かを奪われたり強いられ続けていないと発情するあまり狂い死んでしまうのではないかとまで思わせるほどの勢いである。さらには一度スイッチが入ると発散できるまで欲情が高まり続けるため、相手として認識されればその日その瞬間から最高級の肉欲に満ちた生活が約束される。「もっと!もっと!もっと辱しめて、罵って、いたぶって、虐めて、苛んでぇ!!」その気質から、パートナーに強烈を軽く飛び越して苛烈なまでに依存するが、その一方で操も誇りも何もかも奪い去ってくれる第三者からの性的暴行にも抜群にして極上の反応を示してしまうおそれがあり、男の側からすると油断ならないタイプの女性といえるだろう。また、まれに攻守が反転してSっ気が顔を出すこともあるらしい。一言でいえば、三大欲求のうち性欲が図抜けて強い。



────・────・────



おなまえ:姫川(ヒメカワ) ひすい


おしごと:ハウンドの新兵。階級は中尉。前職は学生で、一時期不登校になった経験があるようだ。


しんちょう:157センチメートル。


たいじゅう:けっこうかるい。


すりーさいず:上から87・56・85(クラリスの入念な触診による)


ねんれい:18歳


おたんじょうび:12月3日


けつえきがた:B型


ききて:右利き。右投げ右打ち。たしなんでいる武道の関係で、左での打撃や斬撃も強烈である。


かみがた、いろ:極めて日本人的な翠髪。翠髪とは艶のある真っ黒な髪色を指す言葉。腰よりも下まで届くロングのアップポニーテール。感情の起伏に応じてぴょこぴょこ跳ねているように見えるがそれは気のせいだ。断じてそのような漫画的ヒロインではない。昔はツインテールやツーサイドアップにすることもあったが、「子どもの髪型は中学まで」という持論のもと高校からはポニーテール一筋。彼女が髪を下ろした姿を見ることができるかどうかは、彼女に心を許されているかの基準ともなる。ちなみに、兄は見たことがない。何やらミント系の香りが漂うらしい(クラリスがしこたま嗅いだ感想)。きっと、ノボルを振り向かせようと、努力した結果だろう。


めのいろ:日本人には珍しい、翡翠がかった色をしている。どうやら、姫川の先祖からの隔世遺伝らしい。彼女の目は心の有り様を映す水鏡。逆鱗に触れた者は、そこに月夜を映すような真っ暗な水面を見ることになる。


しんたいのうりょく:どちらかといえばやんちゃというか元気な子どもとして評判だったひすいは、運動会でも英雄視される優等生だった。学内でもひすいより速く走れる者は上級生でもいなかったし、力もそこそこあったほう。それは、物心つく前から施されてきた姫川の鍛練の賜物でもあったし、天賦の才、遺伝子の上での優等ぶりが発揮されたものでもあるだろう。古来続く姫川道場の歴史が生んだ超人的才能である。小学生から中学二年生までの間、リトルリーグ・リトルシニア等のリーグに参加して、いわゆる「エースで4番」を担う球場のヒロインでもあった。投球フォームはいくつかの変遷を見せており、最初はテレビアニメの影響でマサカリ投法で練習していたが、こよなく愛するとある先輩から「あまり女の子っぽくないような気がする」と言われたため、トルネード投法にチェンジ。その後、件の「先輩」との川原遊びの思い出から連想して練習していたアンダースローに移行した。最高球速はアンダースローで時速155キロ。持ち玉とした主な変化球はスライダー、カーブ、シンカー、決め玉にフォーク。相手の心理を絡めとる投球術も含めて、全国レベルの選手は当然、国内外のプロ選手でもこのピッチャーを攻略するのは簡単ではないと言われていた。投手としての通算成績は登板試合数152、勝敗数151勝1敗、完全試合151、奪三振3041、四死球37、自責点58。ある1試合で、初回で四死球37、失点58という記録的な大炎上をしたことによる敗戦を喫した以外には、それ以上のパーフェクト ゲームと投手記録をひたすら積み上げた記録破壊機械。ここまでくると、大炎上したというその試合のほうにスポットを当てたくなるが、試合を犠牲にしてでも、投げ続けたいという本人の執念に誰も止めることができなかったという話が残る。結果的にワンナウトさえとれずに終わった凄惨な試合だったが、その成績以外の要因で身体より早く当人の心が折れ、ようやく降板したらしい。そのようなエピソードを途中に挟み、ある時期から試合出場がなくなり、そのしばらく後、「そろそろ殺し合いのほうに専念したい」という物騒なコメントとともに引退宣言をした。


ぶじゅつなど:誰が呼んだか、水面の剣精グラディー・ウンディーネ。その冴え渡る剣術は既に常人の目でとらえられる域を超えている。まさしく超人の妙技。魔法剣技の術を指していわれている剣精の呼び名だが、剣術のみでも世界の名だたる剣豪に遅れをとらないという。姫川道場の跡取り娘であり、使うのは自身が修めた姫川流の真髄に独自の解釈とアレンジを加えた剣術と、それに付随する格闘術である。なお、腕前は4年前、14歳で既に流派の最高位、指南免許に達していたほど。要するに、一般的な尺度では計れない「魔物」なのだ。


けいれき:実兄である(マモル)に逆恨みされた挙げ句、性的暴行を受けた。それも、何よりも誰よりも愛し焦がれ、慕い続けていた、「先輩」町川昇(マチカワ・ノボル)の目の前で。その事実は、かつてひすいを人生のどん底に叩き落とし。彼女は、生きる希望を失い、心を喪った。それから何があったのかは知られていないが、何かをそのささやかな胸に抱き、彼女は再び、いやかつてを上回る気迫と実力を身につけて魔法剣術の頂点に返り咲いた。ちなみに、ささやかな胸、というのは無論、彼女が貧乳であったことの揶揄である。何を食べてどのように過ごしてきたのかもやはり謎に包まれているが、姫川ひすいは。どこに出しても恥ずかしい、一言でいえばエロスの権化のような体つきになっていた。巨乳というほどではないが、確かに弾む乳。美乳。そしてナイスヒップ。これも、おそらくはノボルにこそ抱かれるために鍛え上げ育んできた肉体美であろう。太もも等もほどよい肉づきをしている。少なくともクラリスをして唯一、初対面で襲いたいと思わせたほどの逸材であるが、そのことは誰にも知られてはならない国家機密である。その内面は、やはりノボル大好きなわんこ。ノボルLOVE。ノボルのことだけを考えながら眠り、ノボルの顔だけを思い浮かべながら目覚める毎日。――ただの粘着性ヤンデレになっていたようだ。しかし、本人はそれで幸せ。ノボルとの過去についてはできればノボル以外の人物には知られたくないとのことで、彼とひすいの関係性について言及した者は、彼女からの強い殺意にさらされるらしい(という旨のフィリアからの証言がある。壮絶な過去を持ち「死」について複雑な感情を抱くフィリアをして、「生きた心地がしなかった」)。


ふくそう:あまり派手な格好を好まないフィリアと違い、よくも悪くも現代っ子らしい衣装を好む傾向にある。見せるべきときにはとことん見せられるような服。ミニスカートが基本だが、ショートパンツや過激なホットパンツ等も英国に持ち込んできた。へそ出しルックもノボルが好きそうならするし、ノボルが色目を使うとなればボディラインだろうと乳首の形だろうと見せていくスタイル。軽く痴女っぽい。季節感を大事にした色合いのトップスは、可愛らしさを強調するリボン等の装飾が印象的だ。そのほか、デザインも色々と用意しており、クラリス曰く「一度として同じ服装をしたところを見ない。可愛い。たべたい」。常にクラリスの飢えた獣のような視線にさらされているが、意外にもガードは固く、ノボル以外には隙を見せない鉄壁を誇っているとかいないとか。もちろん、絶対領域を際立たせるオーバーニーソックスも色とりどり常備していて、ときどき黒タイツや白タイツで変化をつけることにも余念がない。下着は黒系を好んで着けているらしいが、これはまだ誰も視たことがないという。おそらく、ノボル以外には見せるつもりがないのだろう、洗濯清掃が入る寮生活でさえ下着の洗濯だけは徹底して自分で行っているようだ。ここまでいくと、ちょっと怖い。


あばたー:彼女もまた独学でアバターを形成する境地にたどり着いた。誰に学ぶでもなくアバター化を果たした例はほかになく、その事実が英国王立魔術協会に知られることとなれば、まず間違いなく拘束されて実験動物のような扱いを受けることは必至である。その辺りの秘匿はクラリスが一手に担っていて、「王立」の立場である協会は迂闊に手を出せずやきもきしているらしい。アバター化した彼女の衣装は、姫川の胴着によく似たデザインとなっている。ちなみにひすいはもちろん下着はつけている(クラリスによる厳しい目視による)。


────・───・────



おなまえ:浅間(せんげん)椎子(しいこ)


おしごと:自称ジャーナリスト


しんちょう:174センチメートル


たいじゅう:「は?死なすわよ」


すりーさいず:ちっぱい・ほそい・ふつう


ねんれい:22歳


おたんじょうび:1月1日


けつえきがた:A型


ききて:両利き。


かみがた、いろ:丹念に染めた茶髪をセミロングに切り揃えている。


めのいろ:黒


しんたいのうりょく:天才的。


ぶじゅつなど:あらゆる格闘術に通じているが、特に護身術全般に長けている。守りに徹すれば姫川ひすいの猛攻にも3分は耐えることができる程度。


けいれき、じんぶつぞう:ばか。間が抜けている。そしてばか正直。日本有数の名家の生まれのお嬢様。基本的には強気一辺倒。押し引きでいえば押し続けるタイプ。なので麻雀がとても下手で、手の内を読まれやすい。日本最高峰の魔術学科を持つエリート校に進学するために誕生前から入念に設計された英才教育を施されて、血筋と後天的な補強によって抜け目のない天才として育つ。文武両道、器量良し。性能面では姫川ひすいを超える逸材。魔術師としての素養も抜群。本人の適性と志向から情報系の道を歩んだ。ひとつの目標であったエリート校の入学試験は当然のように通過。成績は歴代2位の高得点だったが同期にいた歴代1位、唯一の満点を記録した「鬼才」の後塵を拝し次席となる。しかしその後はめきめきと頭角を表し、履修科目全てにおいて最高評価を得て、卒業生首席に。情報魔術のエキスパートとしての彼女が選んだのは報道。真実を追求し世界に伝えることに情熱を注いだ。所属先が一度変わっている。なお、浅間が格闘術を修得したのは後に記す、彼女固有のイメージ魔術を安全に行使するためであった。


ふくそう:至ってシンプル。仕事着も普段着も、よそ行きの服までシンプル。飾りっ気は皆無。しかし部屋着と下着の趣味は愛らしい。


あばたー:少しお洒落な格好になる。特徴としては現界はせず、電子体として、ネットワークや情報機器におけるデータとして表出する。その知覚は現実と何ら変わりのない実感を伴い、あらゆる情報やデータに対して接触をとることが可能。アクセスするためのルートや障害を越えるためには情報処理技術に加えてあばたーとしての魔力干渉も用いることができる。


えむでぃー:メガネ型のウェアラブルデバイス。必要な回路、回線はレンズの内部に透明な繊維で編み込まれている。度は入っていない。


まじゅつてきせい:情報魔術。通称「電子のじゃじゃ馬ネットワーク・プリンセス」。先に述べた通りのアバターを有し、データ、電子情報に関しての魔術的な関与を得意とする。自らつけた魔術の名称は「量子没入(データ・ダイブ)」。同様の魔術を扱える魔術師が出現しない限りは電子の海は彼女の独壇場である。要するに、反則級なまでに腕利きのハッカー。仮に悪意を持ちクラッキングに走ればその技術力は世界中の情報端末を標的にできる。もちろん、ネットワーク上にはウイルスセキュリティやマルウェア等の天敵も存在しうるが、それに対しても浅間自身のテクニックの他に格闘術が生き、文字通り攻撃や妨害を「迎撃」することができる。


こうぶつ:全部まるまる美味しくいただける。健啖家。お酒が好き。


かじのうりょく:高水準だが必要最低限にしか家事をしない。


ちしき:博学多才、博覧強記。超がつく秀才。


よるのかお:M気質で敏感だが、ヴァージン。偉そうに語るが恋愛下手。




────・────・────


おなまえ:チェルミー・フローリアス


おしごと:クラリス王女の筆頭メイドさん


しんちょう:144センチメートル


たいじゅう:だってロリータなんだよ?


すりーさいず:だって (まるで)幼女なんだよ?


ねんれい:25歳


おたんじょうび:10月24日


けつえきがた:AB型


ききて:右利き


かみがた、いろ:茶髪のセミロングを日替わりの花飾りでツーサイドアップにまとめている。


めのいろ:茶色


しんたいのうりょく:抜群


ぶじゅつなど:ずば抜けた能力


けいれき、じんぶつぞう:不明


ふくそう:メイド服


あばたー:特になし (修得していない)


えむでぃー:自身の血流


まじゅつてきせい:不明


こうぶつ:お嬢様。食事のほうは、特に好きなのは英国料理以外全部。


かじのうりょく:ほとんど壊滅的


ちしき:不明



─────・────・───


おなまえ:アリエッタ・バルクンスキ


おしごと:クラリス王女のメイドさん (第二格)


しんちょう:157.7センチメートル


たいじゅう:痩せている


すりーさいず:上から80・51・82


ねんれい:19歳


おたんじょうび:4月9日


けつえきがた:O型


ききて:右利き


かみがた、いろ:紫がかった赤い髪。前に垂らすと胸元に届く程度のロングヘアー。


めのいろ:淡いグレー。


しんたいのうりょく:優秀


ぶじゅつなど:特別な修練を積んできたものはないが、強いて挙げるならば近接戦闘に向いている。右利きだが左右のスイッチが上手いため、簡易ではあるが相手を惑わすことができる。


けいれき、じんぶつぞう:普段は愚鈍を演じている。根は過敏。比較的お上品な育ち方をしていたらしい。また、どのような突発的事態に直面しても的確な状況判断をすることができる特性を持つ。


ふくそう:着崩れたメイド服。時々他のメイドに直してもらっているようだ。


あばたー:特になし (修得していない)


えむでぃー:赤いアンクレット


まじゅつてきせい:幻惑。


こうぶつ:魚介類と野菜が特に好きだと嬉しそうに語っている。


かじのうりょく:何をやらせても行き届いた仕上がりを見せる、完璧な技量を持っている。


ちしき:生半可な高等教育を受けたくらいで立ち向かえばあっという間にひねられてしまう、それくらいの存在となれる程度の知識はある。が、ある理由により、それらを含む言語性IQに支障を来しており、それが劣化していくことは間違いないといわれている。



────・────・────・────


おなまえ:ミーニャ・ロスティガッフ・ヘイフェ


おしごと:クラリス王女のメイドさん (第二格)


しんちょう:172.4センチメートル


たいじゅう:最近一番嫌いなのは体重計という理不尽な機械なのですわ。


すりーさいず:スイカ・ふつう・モモ


ねんれい:29歳


おたんじょうび:9月4日


けつえきがた:B型


ききて:右利き


かみがた、いろ:足元まで届く長髪。淡い桃色。前髪は青いヘアピンで留めている。


めのいろ:グレー


しんたいのうりょく:平均的


ぶじゅつなど:狙撃に長けているとの情報がある。


けいれい、じんぶつぞう:シンプルな「わたくし」「○○ですわ」口調。性格は比較的優しいらしい。


ふくそう:メイド服


あばたー:何らかの攻撃を受けてから発動できる。格好はあと1枚脱いでほしい程度の状態のビキニアーマーである。


えむでぃー:青いブレスレット


まじゅつてきせい:狙撃と、もうひとつ。


こうぶつ:魚介類が苦手だと言っていたところをアリエッタに茶化されて怒っていた。


かじのうりょく:メイドとして見れば平凡な能力。


ちしき:案外世間知らず。































~・~・~・~・~・中略~・~・~・~・~


(以下簡略記述、追加編集予定)


おなまえ:クラリス・アントウェルペン


おしごと:魔術大国として今日まで君臨し続けてきた、「大英連合王国」の王女。ハウンドの実質的な指揮官でもあり、自身の階級は少佐。


しんちょう:173センチメートル


たいじゅう:ふつう


すりーさいず:上から92・61・89(自己申告)


ねんれい:26歳


おたんじょうび:10月24日


けつえきがた:AB型


ききて:両利き


かみがた、いろ:雪のように白い髪を長く伸ばしている。


めのいろ:生き血のごとく赤い色。髪と瞳の色からアルビノ体質が連想されるが真偽は不明。


じんぶつ:普段はセンスのないジョークを交える飄々とした物腰ながら、ある条件下では何もかもを皮肉るような笑みで他を圧倒するという二面性を持ち合わせる。【この項目は一部何者かに削除・編集されている疑いがあります】


~・~・~・~・~・~・中略~・~・~・~・~・~


おなまえ:エシャロット


おしごと:道楽経営の場末の酒場オーナー


しんちょう:177センチメートル


たいじゅう:UNKNOWN.


すりーさいず:上から99・59・94(クラリスの目視による)


まじゅつ:この世界において、魔の法、すなわち魔界の法であり人智を超える別世界を治める法──俗にいう「魔法」を扱う魔法使い、その第五位。あえて魔術の適性に当てはめて分類するならば、「規格外の不死性」の常時発動を示す。魔法の固有名称は「不殺の不老不滅(パッシブ・イモータル)」。魔法使いとしての側面だけでなく、本人の感性において関連分野と認識している死霊使い(ネクロマンサー)としての技能もあわせ持つ。ネクロマンサーとはいっても、その能力にはいくつかの制約を自ら課しているらしいが、それを差し引いても前述した「不死性」は常軌を逸している。クラリスの見立てではそれは神秘性を通り越して神性さえ帯びており、格づけでこそ第五位と現代の魔法使いのなかで最下位とされているものの、性能面での唯一性・絶対性では最強とまで評価されているという。──彼女は誰にも殺されない。しかし、彼女は何をも殺さない。


ねんれい:正確な史料がないので不明(500~600歳とみられている)。外見年齢では二十歳前後の若さを保ち続けている


おたんじょうび:2月1日


けつえきがた:O型


ききて:右手


かみがた、いろ:地毛である茶髪ロングをハーフアップにまとめている。わかりやすい表現で言い換えると、お嬢様結びである。


めのいろ:薄茶


けいれき・じんぶつ:本人にきくところによると、ちょうど二十歳の誕生日に不滅の魔法を会得し、それ以降は加齢による衰えさえなく数百年の時を生きてきたとのこと。端から見て、実に不明瞭な生涯を送ってきた彼女だが、ただ一つだけはっきりしているのは、「いつの時代でもピチピチでイケイケなお姉ちゃんである」という事実。そのハイテンションたるや、マシンガントークに定評のあるヒスイを翻弄しつつ可愛がるクラリスでさえ初対面で(魔術師としても個性としても)圧倒されたほどで、後にも先にもクラリスに対して恐怖感を覚えさせたのはこのエシャロットひとりだけである。


~・~・~・~・~・~中略~・~・~・~・~・~・~


おなまえ:六手紀谷(ムテキヤ) 小舞絵(オマエ)


おしごと:前職は「世界連合軍」所属で、階級は中佐だった。


しんちょう:182センチメートル


たいじゅう:長身とその筋骨に相応の値


すりーさいず:上から83・62・85。(クラリスの目視に基づく数値)


ねんれい:28歳


おたんじょうび:8月5日


けつえきがた:A型


ききて:左利き


かみがた、いろ:外はねの下に内巻きという独特な髪型をしている。長さは肩にかかる程度。黒髪。


めのいろ:黒


ぶじゅつなど:六手紀谷流の当主。古武道の一流派で、主に徒手における戦闘技術を扱う。六手紀谷小舞絵が極めたそれはもはや超常現象に近く、「動作」の全てが攻撃になる。たとえば、腕を上げたら、ではなく動きが開始された瞬間から軌道を描くまでの全てが攻撃。よって構えとしてはいわゆる自然体であり、何かしらの構えを取ったとすればそれまでの間にも雨のような連撃を放っていることになる。この段階で人を超えた「超人」ともいえるが、そこからさらに飛躍を遂げて魔力に頼らず「魔法使い」になった、「魔界における異例」。


まじゅつてきせい:世界の「魔法使い」五傑において第三位に格づけられる。元々は「六手紀谷流」と銘打たれた武術を扱いあくまでも「一対一」で敵を打ち倒すだけであったが、その「一対一」での揺るぎない絶対性を積み重ね、いつしか彼女の技量を上回らない相手であれば「自動査定」によって瞬時に一掃できるという「魔法」にまで昇華した。知覚しているすべての敵性を「一括して」排除できるという、その魔法の反則的な実用性はそのまま彼女の存在ひとつであらゆる戦闘・戦争を終結させるという異常極まりない事態を引き起こし、「戦神」の異名をとっていた。


けいれき・じんぶつぞう:かつて「飛行機を落とすのに竹槍はいらない」という言葉を残して出征。精神体(アバター)化していたとはいえ、実際に敵軍の戦闘機を徒手で三機撃墜し帰投したという伝説的な武勇伝を持つ。現代においてなお、単に「戦神」といえばこの六手紀谷を指すとまでいわれるが、その前にはさらに「敗走の」がつく、と揶揄されることも。どす黒い赤の発生した前後にチャコレイに出兵した後、公式には行方不明と認定されている。



~・~・~・~・~・~中略~・~・~・~・~・~・~



おなまえ:アイリス・ベーデン=パウエル


おしごと:テロリスト集団D・D・S (デザイア・デス・スクアッド)総帥、ジョージ・ベーデン=パウエルの娘。組織におけるわんぱく娘。


しんちょう:170.1センチメートル


たいじゅう:空気のように軽い


すりーさいず:ふつう・ふつう・ふつう


ねんれい:20歳


おたんじょうび:7月7日


けつえきがた:AB型


ききて:両利き


かみがた、いろ:風に舞う、ライムグリーンの長髪


めのいろ:ライムグリーン


ぶじゅつなど:大したことはない。素人の殴り合いが精一杯。


まじゅつてきせい:世界に存在するといわれている「魔法使い」の序列第四位。固有の魔法の名称は「大気のすべて」。極めて曖昧な「魔界の法」に順応してしまった彼女だが、その辺りは持ち前の自由闊達な性格のままに、魔界に吹く風や、魔界を取り巻く大気、気体。それらを、簡単に、あおぎ入れるかのように選んで持ってくるようにしていた。本来であれば、序列の第四位にして「世界」のすべてを支配下におけるほどの絶大な力。何しろ、彼女の意志ひとつで「世界の大気」が「魔界の大気」とまぜこぜにされたり、すげ替えられたりするのだから。しかし、当の本人が「そのすべて」を理解し終える前に、その命を失うことになってしまった。もし、彼女が生存する別の世界があったとしたら、世界の支配構造も、それを操ろうとする「ふたりのシナリオライターたち」も大規模な変革を強いられていたに違いないだろう。


はい、大変ご無沙汰しております。

もう更新されないっぽいよ、とか抜かしおる運営様の顔に泥を浴びせかけてやる思いで、久しぶりの新作投稿になります。

うーん……この期に及んで登場人物紹介……

しかも、まだ一人分しかできていないという。

でも、個人的にはまあまあ満足のいく内容となっていますので、この調子でどんどん加筆修正入れていきたいですね。

これまでに登場した人物と、今後展開次第で出てくる人物については頑張って情報をまとめていますので、こうご期待。

では、また次の作品でお会いできることを祈りつつ。

そういえば、水面の後編については構想はほぼ仕上がっているので文章に起こすだけで投稿できますので、そちらも急ぎたいと存じます。

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