好敵手
〜好敵手〜
「Aチームが先攻で試合を始めます! 礼」と審判は言うと両チームお願いしますと声を出した
「元気出していこう!」と賢太は皆を盛り上げた
そしてBチームの先発、広岡(右)が1球目をなげた
するとカキーン!と北のバットのしんをとらえる。
打球はセンター前になろうかという鋭い当たりが飛んだ
するとショート寺内がダイビングでキャッチ、そのままファーストへ送球。北は結果ショートゴロにおわった。
「くっそ〜」と北は口にだした。
(寺内ってやつ、いがいとやるな)と北と監督はおもった
その後の3人はきっちり広岡が抑え、チェンジになった
Bチームの攻撃は1番 寺内(左)だ
ピッチャーは一ノ瀬(左)。
一ノ瀬の決め球は鋭く落ちるスプリットと呼ばれるストレートに近い速さで落ちる変化球だ
その事は寺内は知っていた。
(スプリットを先頭バッターが攻略できたら勝てる可能性があるぞ)と寺内はおもった
その他、一ノ瀬は変化球が豊富なので攻略はむずかしい
一ノ瀬の1球目は142キロのストレートだった。その球は見逃しストライク、2球目は内側にくい込むスクリューに手を出すが詰まってファール、そして3球目、狙っていたスプリットがきた。
そのスプリットは寺内のバットのしんをとらえどんどん伸びていく。そしてライトスタンドに突き刺さった。ホームランだ。
一ノ瀬は悔しい表情で寺内を睨みつけた