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全体プロローグ/前半部プロローグ
――鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番キレイな私は、それは一体だぁれ?
――例えばそれは“こんな体”でない私?
† † †
別に、そういう意図はなかったんだ。
ただ、少し、一人でゆっくりお風呂に入りたいなぁ~、って。
まだ熱い湯気に包まれた少女の裸体は、非常に魅惑的なものだった。
生まれたての天使のような、白くて柔らかな肌。四肢も、お姫様のように繊細で、しなやかで。
それに形の良い豊かな双丘。透明の雫がそっと外郭を撫で、流線を描いて垂れ落ちる。
そして奇跡的にその乳房の先端部を隠す、濡れ艶めく亜麻色の髪。
停止した時の中、彼女の美しさは永遠のように思えた。
でもそれは誤りだったことに気付く。視線を下ろして、戦慄した。
彼女の“そこ”にあったのは――
――――満月のポンポコリンだった。
本当は分けたかったんですが、字数制限により二つのプロローグを一緒にしました。
カオスですがご了承ください。