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LOST DAYS  作者: GRR
2/8

第2話 -『知らせ』-



「どなたすか」



「…………」



返事が無い。

日本史の米川(超無口なセンセー)かな。とか思いながら、俺は扉に手を掛けようとした。





その時だった。




「あ」



空中が光った。


扉と俺の間。

光が割り込み、周囲が鈍い黄金色となった。



「ふうむ」



俺はこの現象を知っている。


光が舞う方向。


<―――トビラノムコウ―――>


光はそう『知らせた』。



「そうか」



同時に、『これ』が起こった意味を理解した。


扉を開けようとした手で、そのまま錠を閉めた。



「誰なの、GRR~?」



俺、GRR(あだ名だ)は部長様の声の方を向き、一息挟んで言葉を出した。



「誰も、気のせいよ。良かったな、センセーじゃなくて」


「僕も帰って試験勉強しなくちゃ~」


「なんで鍵持ってたの」



部長様とその他の面々へ作業再開を促した後、俺は扉にもう一度目を向けた。



「そうかあ」



「試験期間だぞ。早く帰れ」と帰される。

長くてきっつい説教を食らう。


『訪問者』がセンセーだったら、たぶん、こんな具合で済む。



「いつもより多いんだ、光が」



俺の持つ『知らせ』の光。それは『危険の合図』。



今そいつが現れた。

そこから先は、俺の判断次第だ。


扉を開けない。

ここにいる部員達から『訪問者』を遠ざけた方が良い。


俺はそう判断した。

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