来客(2)
数時間後―
リンゴーン...
呼びベルだ。颯爽とルイスが早歩きで出迎えに行く。
ルイス「いらっしゃいませ。マグノイヤー様、アンナ様。」
マグノイヤー「失礼する。マーリンは居るか?」
ルイス「茶室にてお待ちです。さぁ、ご案内致します。」
茶室にて―
マーリン「遥々ようこそ起こし下さいました、お掛けください。」
アンナ「マーリン、久しぶりだね。10年ぶりかしらね。積もる話は沢山あるけれど、今日は思い出話をする為に呼んだ訳ではないのでしょう?」
お嬢様「マーリン、マグノイヤー様は知ってるけど、このお方はどなたですの?」
マーリン「私とマグノイヤー様の師匠の魔術師で、人間とエルフの混血の方です。」
お嬢様「マーリン、もしかして...」
マーリン「はい、お嬢様にはエルフとしての力を学んでいただきます。その為にアンナ先生をお呼びしました。」
お嬢様「...わかったわ。お父様からも、いずれその時が来るって言われ続けてたもの。覚悟はできてるわ。」
マグノイヤー「...私は呼ばれた理由も、察してはいるが大したことでは無いぞ。チトセ、久しぶりだな。」
チトセ「はい、マグノイヤー様。あの時は大変お世話になりました。」
マーリン「その事なのですが、闇市で働いていた事実はお嬢様にか知りませんでした。一緒に働く私共も知るべきかと存じます。」
マグノイヤー「それはチトセとお嬢様自身が決めること。私では無い。」
アンナ「話の腰を折って済まないね。マノン、あんたもしばらくここに居てもらうよ。魔術の補助を頼みたいんだ。いいね?」
マグノイヤー「しかし、私は別件の...」
アンナ「マノン。...いいね?」
マグノイヤー「..はい。」




