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憧れの生活(2)
お嬢様は、生まれてまだ10年程しか経ってないから色々な事に興味が湧くのだろう。本家の執事からは色々と足早には教わっていてたが、にしても、ルームシェアは早すぎる、というか周りからなんと言われるか...どうするべきか?
悶々と考えを巡らせる日々が続いた。
何より新人の男3人はどうにも素性が怪しい。マノンさんを疑う訳ではなく、生い立ちが不明と言うこと。そんな者をわざわざ寄越すものだろうか?
これは、少々探らなくてはならないかな...。
といっても、お嬢様と別々に行動する訳にはいかないし...。
そうか、もう1人信用できる方が居れば安心できるな。
「これで、よし。」
窓から2羽の鷹が飛び立った。
「マーリン、何してるの?」
「お嬢様、もう暫くすると来客があるはずです。お支度をお願いいたします。」
マーリンは呟いた。
「ルイス様、チトセ様、ミハイル様。1時間後に来客です。準備なさって下さい。」
すると口元から風が広がり、そよそよと各部屋へ向かった。
「あと準備すべきは...」
窓からコンコン、と音がする。送り出した鷹が帰ってきたようだ。マノンさんと、アンナ先生からは了承の返事だな。
忙しくなりそうだ...。




