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一度きりのクルセード(仮)  作者: くをん
序章 ――All of a sudden――
17/23

キャラクター紹介&【権能】の補足説明

メッチャ長いです。読む方はご容赦くださいませ。


 ・キャラクター紹介


 主人公:楠郭公(くすのきかっこう)

 身長171cm 体重57kg 年齢15歳

 仮想体(アバター):『カッコー』

 発現した【権能】――なし

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――『統一者(コンタクト)(A)』


 備考:本編の主人公。『埼玉県立ロマン学園』の第20期生として入学を決めたは良いが、その入学式の日に学園が更地になっていた衝撃の事実に遭遇。そのままどうして良いか分からずに踵を返して帰宅しようとしていた所に杉本久楽々(すぎもとくらら)なる謎に満ちた女と出会い、『鍵』を受け取ってVRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のゲーム世界へと異世界転移する。

 そこで数々の仲間や敵とも出会い、徐々にゲーム世界の楽しさを覚えて成長していく。

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』は一つで、【権能】はまだ発現していないが彼のたった一つの『因』である『統一者(コンタクト)(A)』はラスボスであり、杉本久楽々(すぎもとくらら)の父親。杉本時雨(すぎもとしぐれ)をも脅威に至らしめる程のものである。


 ヒロイン:杉本久楽々(すぎもとくらら)

 身長167cm 体重47kg 年齢?

 仮想体(アバター):『クラン』

 発現した【権能】――なし(※【権能】自体は習得済みだが、未だ発揮していない)

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:本編のヒロイン。どうやら『埼玉県立ロマン学園』の今回の事件に深く関わっている精通者。ラスボス杉本時雨(すぎもとしぐれ)と血の繋がった親子であり、今の所彼女の母親はどうしてるのか? 生きているのか死んでいるのかすら不明。楠郭公(くすのきかっこう)(いわ)く、彼女の容姿や特徴は日本の代表的ホラー映画リ●グに出てくる髪の長い女とそっくりさんらしく、その喋り方もたどたどしい事から余計恐怖を煽り立てるのだとか。

 実は過去に『埼玉県立ロマン学園』が途中で廃校となった原因の張本人であり、その理由は重い精神疾患で、今現実世界では寝たきり状態。彼女の父親。杉本時雨(すぎもとしぐれ)はそんな『オタク』少女である実の娘。杉本久楽々(すぎもとくらら)の願望を叶えるべく、『埼玉県立ロマン学園』の理事長の権限を使って、廃校にしてその土地を売り捌きゲーム会社『マギコス・キクロス』を起ち上げた。

 だが、杉本久楽々(すぎもとくらら)にはその最初のゲーム。フルダイブ型VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】にて何かやりたい事・やるべき事があるらしく……そこの所は明らかになっていない。現在の彼女は『屍人(ユウレイ)』と呼ばれるゲーム内の死者達と同じだが、あくまで精神的なものであり、その『魂』が浄化されれば現実世界において杉本久楽々(すぎもとくらら)は生き返る……かもしれない。唯、杉本久楽々(すぎもとくらら)の想いと存在はもっと複雑で深い所に起因しており、父親の杉本時雨(すぎもとしぐれ)が言う所によれば、『機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)』が杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』を中枢にして、このゲームの『機械文明史(マキナ・ストーリー)』をプレイヤーに見せている、或いはその記憶(メモリー)を辿る事が出来る。……そしてその当の本人は自分の役割(ロール)を拒絶している。

 そんな彼女だが、これでも一応ヒロインなので楠郭公(くすのきかっこう)に恋心を抱いているのは内緒。モロバレだが。

 『聖徒会』にも所属しており、役職は副会長。


 キャラA:杜鵑源(ほととぎすげん)

 身長183cm 体重76kg 年齢15歳

 仮想体(アバター):『ゲン』

 発現した【権能】――『重力無双(グラビドンバトル)

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――『身体能力(+5)』『術式・重力(D)』『リサイクル(D)』


 備考:主人公の楠郭公(くすのきかっこう)と同じ、『埼玉県立ロマン学園』の第20期生生徒。見た目はDQNだが、意外と頭の回転が速く他の仲間達や敵を吃驚させる。唯、やはり思春期真っ盛りなので楠郭公(くすのきかっこう)と何かと気が合うかと思いきや下ネタで一発退場になりかねない場合(ケース)もあったりする。

 ラスボス杉本時雨(すぎもとしぐれ)との戦いから、自身の仮想体(アバター)『ゲン』に励まされもっと強くなろうとこのVRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の世界で決意を新たにする。


 キャラB:坂本璃々亜(さかもとりりあ)

 身長166cm 体重46kg 年齢(秘密)

 仮想体(アバター):『リリー』

 発現した【権能】――『幻惑の都(アルカディア)

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――『精霊の加護(D)』『回復の雨(ケア・レイン)(D)』


 備考:眼鏡を掛けたボーイッシュな少女。どこかミステリアスな雰囲気を併せ持つ。彼女の『回路(マザーボード)』に出現した『因』は二つあり、『精霊の加護(D)』と『回復の雨(ケア・レイン)(D)』でサポート面に特化している。

 実際、そこから発現した【権能】――『幻惑の都(アルカディア)』では、楠郭公(くすのきかっこう)補助(サポート)役として、ラスボス杉本時雨(すぎもとしぐれ)にあと一歩の所まで追い詰めた。それにしても、彼女はなぜ四大属性王の『火』『水』『土』『風』を解放していない状態なのに『精霊の加護(D)』が『因』として出現したのか? 今後の動向に注目である。

 年齢に関しては――秘密……との事。


 キャラC:鐵能戸(くろがねのうと)

 身長178cm 体重66kg 年齢23歳

 仮想体(アバター):『クロノ』

 発現した【権能】――『六式・絶対音感』

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の『ジュール・リオ・フィールド』にある開拓途上の『埼玉県立ロマン学園』で『聖徒会』に所属。役職は聖徒会長。通り名は『龍聖(リュウセイ)』。恐るべき剣の達人で自身の身長程もある愛刀『八百万之守(やおよろずのかみ)』を器用に取り回し、彼が抜刀した瞬間に勝負は終わっていた――という伝説が学園内で囁かれている。

 だが、当の本人は決して戦闘狂という訳ではなく出来れば無駄に他者を斬りたくない性質だ。

 性格は至ってクール。文武両道で周囲から期待と畏怖。尊敬と称賛を浴びているが、そんな事おくびにも出さない人格者。『聖徒会』のトップに君臨するのも頷ける。


 キャラD:債鬼愛(さいきまな)

 身長151cm 体重40kg 年齢23歳

 仮想体(アバター):『マナ』

 発現した【権能】――なし

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の『ジュール・リオ・フィールド』にある開拓途上の『埼玉県立ロマン学園』で『聖徒会』に所属。役職は聖徒会会計。自身の【権能】の一つである『傀儡子(くぐつし)』として恐れられているが、未だその【権能】を見せていない所がなんか怖い。

 いつも目の下にクマを作っていて、聖徒会長の鐵能戸(くろがねのうと)にぞっこんのボクっ娘。

 実は聖徒会副会長の杉本久楽々(すぎもとくらら)の事を敵視していて、その理由は鐵能戸(くろがねのうと)に聖徒会副会長の役職を一役買われてるのが気に食わないから……らしい。

 更に相手の仮想体(アバター)を操れる【権能】『傀儡子(くぐつし)』がなぜか杉本久楽々(すぎもとくらら)にだけは効かない事にも苛立ちを見せている。

 語尾に『~デスか、~デスね』――と付ける癖がある独特な口調で話す。


 キャラE:藤原硝子(ふじわらしょうし)

 身長179cm 体重60kg 年齢23歳

 仮想体(アバター):『ショウシ』

 発現した【権能】――なし

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の『ジュール・リオ・フィールド』にある開拓途上の『埼玉県立ロマン学園』で『聖徒会』に所属。役職は聖徒会書記。その『埼玉県立ロマン学園』では実質、服装は自由となっているが最も個性的な印象に残る出で立ちなのがこの藤原硝子(ふじわらしょうし)である。

 平安貴族の衣装をその身に纏い手には大きめの扇。頭には烏帽子を被り、美しく伸びる髪の毛は白銀の色を帯びて光り輝く。途轍もない美貌の持ち主だが、実は異性にモテない。周囲にサフランの香りをまき散らす高貴な印象。

 聖徒会書記の(さが)か、いつも債鬼愛(さいきまな)の恋愛事情を自身の創作物語として面白おかしく書いては校内にばら撒いている命知らずなエンターテイナー。

 但し、トラブルを回避する処世術は身に付けている為、中々尻尾を掴ませない。

 小説・日記を書くのが趣味の憎めない男である。一人称は『わたくし』、他者に対しては『~殿』と話す。


 キャラF:クアン

 身長160cm 体重44㎏ 年齢?

 仮想体(アバター):?

 発現した【権能】――なし

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:所謂『情報屋』として、主に『クエストロフィー』において新人(ルーキー)~玄人相手に情報を提供している中国人(チャイニーズ)。かつて現実世界の『埼玉県立ロマン学園』にて、杉本久楽々(すぎもとくらら)の唯一無二の友達だった。今は『クエストロフィー』において『情報屋』稼業に専念しているが、それまでの経緯はまだ分かってない。

 だが、彼女の『情報屋』としての腕前は確かで多くの支持層が存在し、常連の顧客からは何でも知っている――とのお墨付きを貰っている。

 彼女の【権能】は未だ謎に満ちているが、一度『情報屋』クアンを訪ねた楠郭公(くすのきかっこう)仮想体(アバター)の中に液体の様に入り込みそこから情報を引き出した。その手腕は確かな様だ。

 【火】の精霊サラマンドラ、【水】の精霊ウンディーネ、【土】の精霊ノーム、【風】の精霊シルフのボス攻略の時にも何かヒントをくれる筈だ。

 その他の情報提供にも期待出来そうだ。但し、情報の鮮度によっては高額なお金が必要。その点は抜け目がない。

 ロリコンには嬉しい童顔の癖して、爆弾おっぱいをその身に宿しチャイナドレスを着こなす……もう何かそこにいるだけで色々と危ない存在。


 キャラG:杉本時雨(すぎもとしぐれ)

 身長177cm 体重62kg 年齢?

 仮想体(アバター):?

 発現した【権能】――なし

 『回路(マザーボード)』に出現した『因』――詳細不明。


 備考:VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のラスボスであり、杉本久楽々(すぎもとくらら)の血の繋がった実の父親。それと同時にゲーム会社『マギコス・キクロス』の代表取締役社長。かつて現実世界に確かに存在した『埼玉県立ロマン学園』の理事長をしていた。娘であり学園の生徒だった杉本久楽々(すぎもとくらら)の所謂『オタク』気質を嫌悪して、強制的に自分が理事長を務める『埼玉県立ロマン学園』へと入学させた。その意図する所は学園にて、彼女を監視し一生徒として立派に勉学&運動に励む事で杉本久楽々(すぎもとくらら)の『オタク』気質を無くし、文武両道の才女へと成長させる事が目的だった。……のだが、それは逆効果だった。

 杉本久楽々(すぎもとくらら)の『オタク』気質は学園にて月日を遂げる間、自身の内側で積もり積もって蓄積し、寧ろ膨張し成長していった。

 杉本時雨(すぎもとしぐれ)の目的は結果的に杉本久楽々(すぎもとくらら)本人を成長させたのだ。その内側にある『オタク』気質を。

 それに気付いた時には既に彼女――杉本久楽々(すぎもとくらら)は重度の統合失調症に罹患して学園に通う所かベッドの上で寝たきり状態になってしまう。

 それがショックとなって杉本時雨(すぎもとしぐれ)は自身の学園の理事長権限で現実の『埼玉県立ロマン学園』を閉鎖。その土地を買収し、眠りに就いた杉本久楽々(すぎもとくらら)の目を覚まさせる為に彼女の好きだった『オタク』文化を盛り上げるゲーム会社『マギコス・キクロス』を起ち上げた。

 だが、そんな彼の前に……『屍人(ユウレイ)』の杉本久楽々(すぎもとくらら)が現れる。

 そしてその10年後に楠郭公(くすのきかっこう)が『埼玉県立ロマン学園』へ入学を決める。

 因みに杉本時雨(すぎもとしぐれ)はヘビースモーカー。いつも『マイルドセブン』か『セブンスター』を所持している。白スーツはちょっとした遊び心で着用してる。


 ***


 ・【権能】の補足説明


 【権能】の発現には様々なケースがあるが、まずその基礎である『回路(マザーボード)』と『魂』の関係について。


 『回路(マザーボード)』はゲーム会社『マギコス・キクロス』がどこかに秘匿して厳重に管理しているサーバー内の機械。その中枢を維持するVRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の全てのプレイヤーのデータを記憶・制御・管理する人間で言う所の脊髄や脳の働きをする機関だ。

 一般のコンピューター内部にある基盤としてのマザーボードと同じだと解釈して貰って構わない。

 ではなぜその一般の機械の基盤であるマザーボードから【権能】の発現に繋がるのか? 或いは各プレイヤーをVRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のゲーム内へとそのまま肉体・精神をフルダイブさせ、異世界転移させる事が可能なのか? それについて説明する。


 それには『屍人(ユウレイ)杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』が大きく関係している。杉本久楽々(すぎもとくらら)は元々『オタク』文化に傾倒していてその後、彼女は重い統合失調症に罹患して寝たきり状態になってしまった。

 病床で植物状態となった彼女――杉本久楽々(すぎもとくらら)は云わば生きた屍であり、肉体は呼吸をして残っていても、その精神は崩壊し死亡したと現実世界では見做されている。

 但し、彼女――杉本久楽々(すぎもとくらら)の心。及び『魂』は一度、杉本時雨(すぎもとしぐれ)の制裁により過去にあった現実の『埼玉県立ロマン学園』へ強制入学させられた事により……その妄想は酷く膨張していく事になる。


 その後、杉本久楽々(すぎもとくらら)は重度の統合失調症を発病。寝たきり状態にはなったが、彼女の妄想は途切れぬままやがて自分の妄想が現実において干渉する事を無意識に自覚する。

 そこから彼女の父親。杉本時雨(すぎもとしぐれ)が娘の病気。精神疾患に酷く絶望し、自分のこれまでやってきた事が間違いだったと思い直す。

 そこで杉本時雨(すぎもとしぐれ)が取った行動は一つ。『埼玉県立ロマン学園』の理事長を辞職し、最後の権限として『埼玉県立ロマン学園』を解体。その土地を売り、そこから得たお金を資本金としてゲーム会社『マギコス・キクロス』を創設。起業した。

 彼には『オタク』知識の素養は無くとも、自身をパイプ役としてコネクションを経由する術には長けていたので、それを利用しゲーム会社『マギコス・キクロス』は一応、他社のゲーム会社と張り合える様な人材(スタッフ)を登用する事に成功。残る問題はどの様なゲームを作るのか? そこが課題となる。

 しかし、それは予想外な出来事によりある意味最高の形で解決する。元々、杉本久楽々(すぎもとくらら)の精神を取り戻す事を目的として起業したゲーム会社『マギコス・キクロス』。その杉本時雨(すぎもとしぐれ)の前に突如として彼女は現れた。


 そう。他でもない杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』。その精神体。杉本時雨(すぎもとしぐれ)の実の娘である杉本久楽々(すぎもとくらら)。彼女の失った心を取り戻す為に学園の理事長を辞めてゲーム会社『マギコス・キクロス』を起ち上げた努力は報われたのだ。


 その後、杉本久楽々(すぎもとくらら)の霊体。膨張した彼女の妄想を具現化するべくゲーム会社『マギコス・キクロス』は本領を発揮。サーバー内にある『回路(マザーボード)』に彼女の『魂』は憑りつき、VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の神。『機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)』として、或いは『屍人(ユウレイ)』となって、ゲーム内世界と現実世界を行き来出来る唯一の存在となった。彼女、杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』はVRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】の『頭脳(ブレーン)』であり、同時に『機械文明史(マキナ・ストーリー)』と呼ばれるゲーム内のあらゆる人・物・自然に吹き込まれた記憶(メモリー)(主に杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』が創り上げた記憶)に触れる事によってこのゲーム世界、VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のメインストーリー。物語(シナリオ)の足跡を辿る事が出来るのである。


 『回路(マザーボード)』と『魂』の関係は、『屍人(ユウレイ)杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』そのもの。つまり、【権能】というものは杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』を母体として成り立つ。

 VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のゲーム世界へ自身の肉体ごとフルダイブ出来るのもこういった仕組みから生じているのである。

 その杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』を利用して管理・運営しているのがゲーム会社『マギコス・キクロス』であり、『回路(マザーボード)』にゲームプレイヤー達がその『魂』を一時的に預けられるのも、杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』――彼女が傾倒した『オタク』文化。その脳内妄想の中で繰り広げられるある種の意識。『機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)』と『機械文明史(マキナ・ストーリー)』があってこそなのである。


 その引き金(トリガー)となったのが杉本久楽々(すぎもとくらら)楠郭公(くすのきかっこう)に最初に渡した『鍵』だ。


 杉本久楽々(すぎもとくらら)の『魂』が尽きない限り、或いは現実世界のどこかに隠されているサーバー内部。その基盤であるマザーボードを破壊しない限り、VRMMORPG【Sacred Agent ~Living area~】のゲームを途中で終わらせる事は出来ない。

 物理的な機械と曖昧な概念の『魂』の共生。運命共同体の様に杉本久楽々(すぎもとくらら)物語(シナリオ)はこうして続いていくのである。


 こうした『回路(マザーボード)』と『魂』の関係から【権能】は各プレイヤー達に突然、発現する。その中で欠かせないのが『因』と『縁』だ。


 【権能】を発現する過程で必要となるのが『因』と『縁』であり、『因』は楠郭公(くすのきかっこう)の『統一者(コンタクト)(A)』の様に『縁』を介さずに一つだけでもその効力を発揮する(本編ではまだ楠郭公(くすのきかっこう)は【権能】として活かし切れていないが)。


 『因』は【権能】を発揮する為の力の源。

 『縁』は『因』の力を繋ぐ、或いは分散する橋渡しの役目。


 当然、プレイヤーである『親』が発現したその【権能】の力は『子』である仮想体(アバター)にも受け継がれる。


 杜鵑源(ほととぎすげん)の【権能】――『重力無双(グラビドンバトル)

 坂本璃々亜(さかもとりりあ)の【権能】――『幻惑の都(アルカディア)


 上記二つの【権能】は本編を読んでくれた方なら、ある程度理解してくれると思うが『因』と『縁』による力の源、その橋渡しが機能した結果である。

 尚、【権能】は一つに固定されない。幾つもの【権能】を覚える事も出来るし、逆に一つの【権能】を強化(アップデート)する事も可能だ。


 【権能】の効果は主に出現した『因』とそれを繋ぐ『縁』により決まる。唯、『因』と『縁』は一度出現したら『回路(マザーボード)』にある『魂』に書き込まれるので、それを変える事は出来ない。『因』と『縁』は固定でステータス情報にも記載される。それと、一度覚えた【権能】は二度目以降何の制約も必要とせずに発揮する事が可能。これは一度出現した『因』と『縁』が固定で『回路(マザーボード)』及び『魂』に刻まれる為、即使う事が出来るのだ。


 また、装備品や持ち物。武器・防具・アイテムにより【権能】と相性の良し悪しを決める相乗効果を見込める事も有り得る。杉本久楽々(すぎもとくらら)の愛剣『開拓者(プロトポロス)』や鐵能戸(くろがねのうと)の野太刀『八百万之守(やおよろずのかみ)』の様に既に武器を所持している者は、果たして今後どの様な【権能】を発現するのか……?

 更に、四大属性王である【火】の精霊サラマンドラ、【水】の精霊ウンディーネ、【土】の精霊ノーム、【風】の精霊シルフの各ボスを討伐した後、その守護精霊の力を借り受け属性を活かした『因』と『縁』が出現し、その力の源から新たな【権能】が生まれたり、既存の【権能】が変化したりする場合(ケース)もある。

 但し、当然だがその場合戦闘(バトル)はより過熱する事になるだろう。


 以上! 取り敢えず簡単なキャラクター紹介と【権能】に関する補足説明でした!

 長文失礼しました……!

やっとこさキャラクター紹介と【権能】に関する補足説明が完了しました。

本編の方はもう少しお待ち下さい。

もちろんですがブクマ登録してくれた方、ありがとうございます!

読了してくれた方に感謝!

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