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エクス・マキナも救われたい  作者: 氷雨 ユータ
Ⅵth cause マキナ・ラバー・パラドックス

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126/213

森羅を束ねし閃耀の落暉

 懐中電灯は二人分無かったが、奇跡的に携帯が無事だったのでそれを光源として俺達は二人でマキナを捜索する事になった。ただし諒子はここにたどり着くまでにかなりの時間を要したっぽいので既に疲労困憊だ。でも『式君の為』と言って自分を全く気遣わない。心配になる。

「……式君、は。あの女の人とどんな関係なん、だ?」

「―――取引相手だよ……まあ何だ。お前ならいいか。俺の視界を治す為の大切な取引だ。それ以上は言えないけど……どうでもいい訳じゃない」

「一番大切、なの?」

「お前との優劣はない。トモダチはトモダチ。アイツはアイツだ。ただま……取引だけの関係じゃないのは確かだよ。お前が俺と出会って助かったように、俺もアイツと出会って救われたんだ。お前も俺も、多分以前の常識って奴に引っ張られて浮いてたんだろうけど、アイツは初めてそれを肯定……いや違うな。どうでも良さそうにしてくれたんだ。わざわざ認めるんじゃなくて、あって当然の物として。ちょっと不思議がりはしたけどな。それが本当に嬉しかったんだ」

 たとえ視界目当てだったとしても。それがきっかけだったとしてもいい。動悸が不純でも何でも俺にとっては紛れもなく救済だった。大体その辺りに潔白さを求めるのは間違いだ。胸だの腰だの足だの顔だの、色々な場所を凝視する俺の言えた口ではない。

「一応聞いといていいか? 俺は町で年齢を操作してる奴を追っててそうしたらそいつが建物破壊しやがった。怪しい人物は見てないか?」

「特徴とかはないの、か?」

「悪い。俺も見てない。見てるとしたらあいつくらいなんだ。俺の方は男か女かも分からない。そこも……視えればな」

 たらればを話しても仕方がない。あの時の俺は限界だった。もっと出来ていればなんて、出来ていないからこの様だ。マキナだってしたくてした訳ではあるまい。アイツはニンゲンなんぞどうでもいいのだし。

 二人で歩く事十五分。未だに何の成果も出ない。少なくとも俺の方は。

「諒子。そっちは何か見つけたか?」

「怪我人」

「それはさっきから見つかってる。大体助けられそうにない奴ばかりだけどな。それ以外だよ」

「……式君。これって、貴方の持ち物?」

「は?」

 諒子が真っ暗な足元から何かを拾い上げて俺に渡してくる。それは一枚の写真だった。俺と妹―――兎葵が仲良さそうに手を繋いでいる。いや、妹と認めたわけではないのだが、見覚えのない両親に見覚えのある女の子と来れば、取り敢えず便宜上はそういう風に言わないといけないと思った。

「……な、ん。で」

「……? 普通の写真に、見えるぞ。式君以外は、溶けてるけど」

「違う違う違う違う違う! お前の目から見た景色じゃなくて、俺の方がおかしい! なんでなんでなんで―――何で何で何でなんでなんでなんで!!」

「え、あ? え? と、お、落ち着いてッ?」

「落ち着いてられるか!」

 この写真は至って普通の写真である。何の問題もない。多少切れ目が入っているくらいでそれは至って綺麗、れっきとした写真である……それが問題なのだ。



 何故糸が視えない。



 因果の糸は、何も直接人物を見る必要はない。テレビ越しに見える時点で直接も間接も関係ない事が立証されている。ところがこの写真だけは。この写真に写っている人物のいずれにも赤い糸は視えない。

 これと同じ物を何処かで見たような気もするが、今はもっと手っ取り早い方法がある。これの持ち主を探すのだ。あの素直じゃない性格の妹がこれを落とすなんて考えにくい。足元を重点的に照らすと、何かが這いずったであろう痕跡を発見した。随分遠くまで続いている。

「諒子。お前は引き続き金髪で銀色の目をした女の子を探してくれ。俺はちょっとこの先に居ると思わしき奴に用事がある」

「…………ついていっちゃ、駄目か?」

「駄目じゃないけど、プライベートな問題になる。トモダチをそんなゴタゴタには巻き込めない」

 分かってくれ、と頭を下げる。諒子は何も言わずに背中を向けて、反対側の方へ歩き出していった。

「…………絶対。見つけるから」

 そうしてもらえると非常に助かる。持つべきものはトモダチだ。あの言葉が嫌い過ぎるあまり、気軽に物事を頼めない。諒子だけは例外と思えば気持ちとしてとても楽になる。きっとこれからも何かにつけてアイツに頼るだろう。

 さて、実はもう既に糸は視えている。兎葵の分と……もう一人。諒子を遠ざけたかったのはそのもう一人を危惧しての事でもあった。アイツは強いが、それはちょっと喧嘩が強いレベルであり、規定に抗える程ではない。






「あぁぁぁぁあ……! あがぁぐああああぁぁぁぁあああ……!」





 

 『距離』の規定。それは距離という概念に干渉する部品。その気になればこの世で最も俊敏に動けるかもしれないが、それでもやはり、そもそもの生命線である両脚を折られたら自慢の機動力も台無しだ。兎葵は俺を認識していると思うが、自分の足がそれどころではないので、泣き叫ぶばかりだ。

「―――お前か。年齢操作してしっちゃかめっちゃかしてくれたのは」

「ん? なんだ君は」

 真っ黒いコートに身を包むハンチング帽を被った髭面の男は、敵意さえなく俺を見つめている。その一方で、こちらははらわたが煮えくり返りそうだ。男の姿を捉えているだけで心臓が弾け飛び、脳みそが過熱されている。それに応じて視界は拡張し、悪化し、因果の糸を全方位に張り巡らせる。以前と違うのは、そこに負担が存在しない事。

「……何が目的でこんな真似をしてるんだ?」

「何が目的? ……ふむ。少年よ。君はどうも私の力に心当たりがあるようだな。神秘的な力は、しかし既に把握されているという訳か。現実は往々にしてロマンがないものだ。さて、何故と言ったな。簡単な話だ、これは社会的実験だよ」

 ああ、はっきりと視える。存在しない敵意の正体は余裕だ。この男はその手で触れた物を忽ち無力化出来る。だから敵意むき出しの俺みたいな存在が表れても『いつでも殺せる』自信がある。兎葵の足をよく見るとそこだけが年不相応に老化して折れていた。

「私がこの力を手に入れてからというもの、どうもこの世界がおかしい事に気が付いた。君にだって分かる筈だ。私を追っかけて来たんだろ」

「実験ってのは何だよ」

「まあ聞け。どうにもこの世界は異変に気が付いた者に対して都合が良すぎる。どんなになってない理屈もまるで正論のように通ってしまう。これは妙な事だ。あの事件を経ても……こうはならない。何かとてつもない力が働いた筈だと。私は思った。だから実験をしているんだ。どれくらいの勝手が許されるのかとな」

「それが何で他人様を赤ちゃんにしたり老人にする事に繋がるんだよ」

「老人はあまり良くなかった。死体の処分が面倒だったんだ。だが生まれたばかりの子供は小さいから処分も楽だ。頼めば勝手にやってくれて非常に手間が省けている。ああ本当にこの世界は都合が良い。なあ君もそう思わないか?」

「…………」

「―――そんな理由で。お前は」

「ん?」




「そんな理由で、俺の視界を穢したのか」




 マキナが何でもかんでも殺してしまわないように、俺には交渉の権利が与えられている。だがこの男にそんな物はしようとも思わない。

「何でも許されるなら、何しても良いってのかよ」

「許されるから実験をしている訳だ。きっと世界をこんな風にしてくれた人間も私と同じように選ばれた人間なのだろうな。ただあまりにも……目的が見えんな。案外、生活するのが楽になるからという理由かもしれないが……」

「―――いい年して、規定を手にして、やる事がそれかよ鹿奏源斗かそうげんと

 ナイフを突きつけて、殺意を露わにする。マキナがどう言おうと、俺はこいつを殺す。理由を聞いていて虫唾が奔ったのは初めてだ。こんなにも自分勝手な人間がいるのかと感心してしまった。今までの拾得者よりも多くの情報を知っているかもしれないが、これ以上会話すると頭がおかしくなってきそうだ。不愉快で、どうかなりそう。

「……私はいつ名前を言ったのかな」

「だ、ダメ…………! にぃ……」

「ふむ」

 源斗は勢いよく足を振り下ろして、兎葵の足を再び踏みつけた。




「あがああああああぁぁぁぁぁゃああああああああがうあぁああああああ!!!」




 ショック死しないのは、『刻』の規定で意識を巻き戻されているから。いっそ死にたいだろうにアイツは泣きわめく事しか出来ない。足を折られても規定は使えるだろうが、それで痛みは誤魔化せない。距離を取ったら効果が解除されるようなら被害はもっと小規模で済んでいる。

 マキナの力は―――セカイの根幹を成す秩序の権能はそこで終わらないから強力で、人間が扱っていいような力ではない。

「君にとってこの女の子は大事な存在らしい。ナイフなんて怖くもない。人質に取る意味もないが、私に歯向かっていいのか? 世界の異変に気が付いた者同士手を取り合うべきじゃないのか?」

「協調……自分がいつでも殺せるからって余裕ぶってるような奴と手を組む気なんかない。取り敢えずそいつを解放しろよ」

「…………どうぞお好きに」

 源斗はその場でポケットに両手を入れて目を瞑った。小走りで兎葵に近づくと、その足から伸びる糸を見て、規定の影響を再度確認する。

「歩けるか?」

「あだああああああああああああ! あ゙あ゙あ゙、にぃ…………だめ…………きちゃ!」


 トン。


 男の手が、俺の肩に触れた。

「君みたいなタイプで実験した事が無かったよ。悪いが私の経験となってくれ」

 遅れてナイフを突き出す。

 刃物は至極当然に、深々と突き刺さった。

「…………!?」

 素早く引き抜いて、脇腹を二回刺して蹴っ飛ばす。規定拾得者はどいつもこいつも再生能力持ちだ。『刻』を巻き戻して傷を修復している、俺が頑張ってつけた傷はもうとっくに消えている。しかしその事実を意識から消し去る事は出来ないようで、源斗は暫くその場で腰を抜かしていた。そして今度は―――俺に対して、敵意を見せた。

「……君は何だ? 戻せる時間がないとはどういう事だ?」

 それについては俺も良く分からないし、恐らく規定を使いこなせていないだけだ。未紗那先輩だって使いこなせていないなら他の誰でも使いこなせるとは思わない。


 ――――――。


 まるでレーダーのように広がっていく赤い糸。人間だけに繋がる色の糸。それは人の運命。生まれてから死ぬまでに見た聴いた触れたあまねく情報で紡がれている。ああそれなら―――俺には見える筈だ。熾天の檻に囲まれ十数年。無意識に読み解くのではなく、意識的に読む。

 それは他人の人生を本人より先に全て知る事……ではない。二度目の人生を歩むようなものだ。膨大な情報が滝のように流れ込んで記憶領域を圧迫する。長い長い人生の間、人が覚えては忘れていく全ての出来事を受け止めなければならない。その為に思考は加速する。加速する。加速する。無限の速さで、有限の瞬間にこなす。


 ガガガガガガガガガガッ!


 キカイの心臓が、稼働している。

 ああ、そう。助けてくれるようだ。人間の身体では一瞬で廃人は免れないような負担も、この心臓があるなら―――マキナのモノであったなら、どんなに素晴らしいか。身体の一部分でも俺を助けてくれるなら、こんな嬉しい事はない。

 男の手がまた俺に触れようとするのは当然の帰結だ。理由は分からないが時間を戻せないなら進めてしまえばいい。手がまた伸びてきたが難なく躱し、足をつっかけて転ばせる。仰向けになった男の眼窩へ刃を突き立てた。

 手ごたえはなく、源斗の姿も無い。刻を巻き戻したようだ。位置関係はさっきと同じ。俺は振り返って攻撃を加えたので、また背後を取られている。兎葵の方へは行かぬように意識を割いて回避に専念。背中の何処を触ろうとするかなんて全部知っている。人は因果から逃れられない。

「……なんだ。君は! まるで私の全てを知っているみたいだ! 君には何が見えている!」

「…………」

 何も手に限定する必要はない。身体の何処でも触れば勝ちだ。だからコイツは大振りな動作でとにかく攻撃を掠らせようとする。小技は手だけで、たまには体当たりなんて大胆な事もしてくるが、手の内が透けているなら簡単に避けられる。

 俺を無力化する事に夢中で、ナイフを錆びさせればいいという事にも気付かないようでは使いこなせているとは言い難い。白い糸を切って背中に回り込み、背中合わせに顎を掴み背負い投げの要領で投げ飛ばす。

 現在の因果に介入する以上、その瞬間は改定さえも行えない。

 青い糸を切って受け身という選択肢を不可能にさせ、源斗は頭から地面に激突。成人男性を無理して投げ飛ばした反動で腕が崩れてしまいそうだ。でも問題ない。糸を読み解けばまだ戦える。

「…………なる、ほど」

 コンクリートに人を叩きつければ死ぬと聞いたのでやってみたが、投げるのが下手だったか即座に巻き戻したか。ギリギリの所で生きながらえた男は青筋を浮かべながら立ち上がった。

「私が、自分の意思で私のしたくないことをしている。不思議な感覚だ。君がやっているのか?」

 そう。このままやっていれば少なくともこの場は撃退出来る。兎葵が規定を使って逃げるまでの時間くらいは簡単に稼げ―――


 ドス。


 ――――――。

「ああ、すまない。自分の動きを巻き戻すのはまだ見せてなかったな」

 ―――いや、読めていた。

 読めていて、避けられなかった。やっていることは『距離』に近い。俺の肉体がある場所まで動きの刻を巻き戻して重ねたのだ。そうでもないと、腕で首を貫かれた現象には説明がつかない。結局何処まで巻き戻すかはアイツの裁量だ。俺がどんなに未来を読んだイカサマをしても、アイツは見てから必要に応じて巻き戻せばいいだけ。

「………………ふ」

 視界に広がる赤い糸が膨らんで、炸裂する。何処とも分からぬ場所から噴き出した赤色に俺の視界は満たされ―――その意識は、空っぽになった。























 足の痛みが止まったのは、突然の事だった。兄は倒れて、その状況におっさんは困惑して、何より私は―――恐怖した。

 パリ。パリパリパリ。

 地面が剥がれていく。剥がれた地面が浮き上がる。暗闇はひとりでに晴れて、自然現象に反した空間が生まれた。兄から明後日の暗闇まで一直線に延びた不自然な光は、その持ち主が姿を現すと同時に全体へ広がった。

 この世の全てを曇らせんばかりの眩い銀髪に、朱よりも赤く、アカよりも紅い、鮮血の瞳。その瞳孔は金色に輝き、自発的に光を産んでは自らそれを反射して、輝いていた。

「…………な、なん。だ?」

 私の足を折ったおっさんが、その場で尻餅を突いた。するとどうした事だろう。ひとりでに腰は砕け、地面に着いた手は折れてしまった。あれには時間を巻き戻す力があるらしいからそれを使えばいいのに、使わない。使えないのかもしれない。兄と戦ってた時よりもずっと動揺してる。



「⺣⺩ 才刂 ニ は 氵カ夕〟〆ン手 い『 』」



 私にも何が起きているかは分からない。分かるのは周囲を異常にしているのは変わり果てた姿のマキナさんという事と、今のあの人に逆らってはいけないという本能だけ。この場に居る全員―――否、全てがそれを分かっている。この不可解な現象は、意思や自我を持たない筈の無機物が降伏する為に両手を挙げているかのようだ。

「十こしと 嘘 ロ⌒ヲ希珠有」

 何らかの言語で威圧され、ようやく自分の身体が重傷を負った事に気付いたおっさんは慌てて回復しようとしたけど、一向に回復しない。段々と焦りの色が見えて、遂には叫びだしてしまった。


 元に戻らない不可逆の変形を、身体が痛みと認識したんだ。


「あ、あがあああああああああああああ!?」

 

 のたうち回る。地面にぶつかったその分だけ骨が崩れていく。グズグズグズと、とてもとても人体を構成している素材とは思えない脆さで折れていく。それがまた激痛を引き起こし、おっさんの醜悪な声が響き渡る。





「氵カ夕〟〆ン手 い『 』ϟ゙ お̴̞̙̜̲̘̤̱̝̪͉̗̩̞̠͔͓͎̮̙̦͚͙̤́̊͊̋̇̄̆͗̐̀͋̏̂̉̋ͅ前̸͈̳͉̗̟͍̳̦͕̣̦̦̙̤͑̋̏̈̇̔̃̈̔̈́͆̃̽̀̆̅͐̆͑̎̓͂ͅが̸͉̠͎̝͕͈̝͈͍̩̭͎̰͉̭̥̞͇͚̟̯̆̽͒̽̿́̌̊̎̌̿̆ど҉̩̯̝̯͍̣̖͔̖͖͍̩̞̝̱̞͓̫̰̉́́́̈̃̎́̒̋̅͛͛̽͂̀̇̚ͅう̵̮̜̫͉̙͈̞̰͚͕͔̜̓͂́̏̎̈͊̋͆̋̓͛͑͊̈̓に̴̰͇͉̱̘̦̲͕͙̳͕̠͚̲̩̞͈̣̖̐̌̇͊̽̒̔͂̏̆̎̈̅̏か̴͚͈̯̗̖̖̯͕͍̖͉̜̪̋̍̽̂͐́́̎̉̂̎̆̂͆̽̈̄ͅし̷̝͙̥̩̣͍̬̣̜͎͉̥̝̜̀̓̽̽́̈́̓̾̃́̐̏ͅて̸̝̲̞̗̲̬̳̝͚̭̙̞̙̱̙̯̳̰̣̙̰͙͖͑̌̌̒́͂̏̃̀͛̚̚い̷̲̲̭̥͕̠̲͚̤̖̤͔̲̽̊̅̓̒̋̂̒͐͗̈́͐̆̆̃͐̓͋̇̓͆̚ͅい̷͉̠͔̳̲̘̗̤͚͓̞͉͍͈͎͕̙̤̪̪͗̀͌͋̓͊̈̆̅̋̏̓̒ͅͅヒ̶̰̘̖̞̤̥̘̣̪̮̫̪͓̭̩̤̞̩̠͙̮̀̀͐̋̇̋̀̉͒̑̉͆̇͛̒̐͐͆͗͑ト̷̪͈̞̯̳͔̘͔͕͈̙͎̮͍͇̗͓̟̲́͂́̅̎̾̒̈́͐̄̓̆̃̓̒̈̾̊̀ͅじ̵̪͍͕̦͈͔̗͈̟͙̝̰͍̩̙̠͍͍̭͇̬͉͋̇͆̍͗̂̓̇͐̐͗̆̆͌͐͌̐̿͒ͅゃ̸̣̪̰͕̳̠͍̱͎̳̦͈͖̬̳̂͗͗͂͋͗͋̅́͛͒̈͊́́̍̈̀͛͗̇̿̂̚な̸͎͖͍̠̗̣͓̰̩̗̮͔͉͓̙̮̬̘͈̫̓̈́̇͐̄̍̈́͊͑̎̇̏̈̆͋̎̾͊̇̈́̅̀͊ͅい҉̥̘͖̦̟͙͖̱̘͇͚̩͚̜̔͑̂̅̈̑̒̽̇́̈́̋̉͛。̴͖͇̮̪̜͎̦̠̝͙̮͍͈̩̰͉͔̱̮̿̅̿̆͗͌̇̈́̒̎̀̊̌̓̍ͅお҉̙͇͕͎̖̤̗͖͚̳͚̲̖͙͔͙̽̊͛̍͌̑̄̀̑̓̊̈́͌̓̾̾͋͆͆̈͊̑̑̿ͅま̷̞̲̜̦̣̯̯̫̤̬̰̩̱͚͇͎̠̥̪͖̣̠̦̐̍̎̃͂͐̆̆͂͑̿̀̄̉̂͛ͅえ̴̘͍̦̳̟͎̤̙̱̩̪̱̮̆͂́̀̓̓̐̋͗̃̃͋͗̓̉̇̓̍̉ͅお̸̲̠̗̟̬̙̗̦̭̫͍̤͓̤̞͊̇͂̏͛̑̃̀́̉̀̉̍́͌̓̽̎́̒̉ͅͅま҉̟̘͎͔̟̜͚̣̮̮̩̗͆̓̈́͐̓̀̓͗̉͐̏͆̔̀̀̑͋͊̂̇͋ͅͅえ҉̮̮̫̝̭̠͚͎͔̬̰̞̭͉̜͚͎͙̈́̅̃̏̍̄̀̒̍̄̇͑̆́̈́̉͂̐̒͂̆̉̀ͅお҈̝̞͚͔͚͍̫̘͖̝̗̤̊͌́́̍̓̓͋͑̌̎͌͂̓͑̌̄̉̇̉ま̶͖̬̳͚̣̥̠̗̱̟͎̜̲͚̩͖͓͙̫͓͕̣̀͂̏̋̎́̀̿̌͑̏͛̒̌̔ͅえ̶̥̯͈̲̩͓͖̗̥̞̤̬̟͕̭̪͚̏͌̊̇̓͆̀̔̏͋̽̓̔͂̒̑̀́̚ͅお̷̩͎͓̘̬͍̗͓̘̠̯̖͖͍̃̎̾̓͗́̃͒̀́͆̿͐͌́̐͆ま̸̦̬͔̯͕͈̗͇̮̱̜͕̮̮͔̠̖͚̠̙̾̈̔̔̒͊̓̏̌̈̽̾͑ͅͅͅͅえ̸̜̫͙͕̲̪̪̜͍̞͙͕͔͐͗̅̏́͊̃͑͂͗̍̊͗̚ͅお̸͙̭̤̦̲͓̣͕̯̭̘̙̲̬͖̫̠̒̈́̒͛̈́͌̿̍͂̔͐͂̿͐́͐̏̓̋̉̇ま̸͖̬̭͉̪̭̳̘͍̦̲̰͇͍̙̤̦̫͔̤̗̭̾͒̐́̔̇͋̏́́̈́͒͋̊̾̇͛̃͌͂̿̚̚え̸̫̣̣̝̱̘͔͕̜̫̣͚̗̬͇̳̖͉͈̤̳̀͑͛̃̒̈́̾͂̒̃̋̈́͌̊͛̀̉̓̃̌ͅお̸̢͞ま҉̢͠え̶̨҇お҈҇͢ま̷̨͡え҈̡͠お҉̡͠ま̵̧͡え̸̢͡お̶͜͠ま̶҇͜え̴͢͠お̶̧̛ま̷̡̛え̶̡͞お҈̢҇ま̵͢͠え̶̡̕お҉̡͝ま̶̧̛え҈̨̕お҈̨͡ま̸҇͜え҈̨͞お̴͇̜͓͚͈͍̯̤̩̟̩̝̫̫̦̖̱͚̤̖̫͇̮̯̑͐̾̆͗͌̆̑͒͆̄͆̿̏͌͂̏͂͋̿ま҈͓͍͔͚͍͎̜̲͓̲̖͖̙̝̩̲͇͇̜̲̦̮͎̓̆̿̊̓̀̆̂͌̓͆̆̄̑͊え҉̘̗̗͙͖̩͉̖͇̪̱̩̖̭̫̪̘̭͙͐̓̽̀͊̓̏͌̅͌̈́̿̑ͅお̴̩̞͎͚̖͙͈̖̩̯̩̜̣̂̍̈̋̈́͌̆͗̾̌͋͑̓̑ͅま̶͕̜̜̯̣̝̣͚͎̥͈̤̜̯̭̈́̔͛̐̆̓̀̔͆͒̆̀̌͑̋え҈̩͎̣̜̟̘̭̱̫̟̦͔͉̥͉̤̫̯͖̃́̏͆̈́͆̎̐̎͗̀̓̎̅͑̀̉̃̄̾̑ͅお̷̳͔͓̳̖̳͎͙͚̟̥̤̞̝͉͇͆͌͑͗̀̐̽̾́̅̌̐ま̷͕̫̘͍̪͔̯̪̲̥̮͍͈̖̮̜̳̳̩̃̌́͆̈̊̇̄̃̌̐̆͊͛́͂̍̚ͅえ̵̩͙͍̗͕͚͔͓͍͕̪̭̣̜̬͆͐̉̅̓͐͛̈̔̑̐̀͊̈́̅̀̐̄̓͌お̵̦͎̗̬͈͍͍̣͔̯͔̣̫̑̇͗̎̎͆̃̉̂̔̆̍̇̀ま̶̪͈͔͈̱̤͉͇̫͎͚͎͌̒̐̽͂̈́͛͒̊̿̀̽̊̊̉̈́̚ͅͅえ̶̠̣̩̝̗̝͚̣̟̖̩͍͓͚̣̊̀̉̓̀́̈̒͂̓̿̆お҈̭̣̪̠̰̯͚̫̳̱̭̖̓̈́͗̎̔͐̏͆̽͆̒́̒͂̃̉̊̾̅͆̔̃̀ま̴̫̩̯̞̙̗̟͈̝͈̥̜̱͖̃͊̐̉͋͋͌̍͋͌́̇̈́̍̋̈́̃̎̾ͅえ̵̰͚͈̦̝͎̯̭̙̩̳̥̲̬̜̫̭͔̗̜͎̍̈́́̉̔͑͆̄̽̄̀͐̽̃̂̓̏̂̂̈̄̅お̵̠̬̩̪̗̝̖̞̣̥͙̦̘̠͔̦̾͒̒̀̔͒͒͂͑͑́̌̅̄̔̋͌͗̃̿̔͗̐́ま̷͍͕̭͓̮̩͚͇̯̠̗͈͓͚͔̮̞̘̞͂̃́̽̃͊̎̀̀̄̊̀̾̉̇̾̂̂̑̏̈́̚え̷̰̦̬̮̘͍̭̦͚̭̫̔͌̅͂̍͋͋̍̅́͗͋́̉̉̉̍̈́̌̊͐̿̚ͅを̴̨͝決̵͜͞し̸̧͡て̴̢͠ゆ̶̡̕る҈̢͡さ̴̡͞な̶̡͠い̵̡͡。̵̧͝に̸̨͞カ҉̧҇Ⅰ҈̕͜ㇾ̷̡͠矮̵̢͞小҉̡͞低̷͜͡俗̴̡͞な̵҇͜ニ̵̢͞ン̷̡̛ゲ̸͜͝ン҈͢͝が҈̡̛」








 マキナさんがアイツに向かって掌を突き出す。

装填セット

出力スロットル超過オーバー





」「オマエにかんな禾ムノ 有珠希 はいなさたわ」「



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