並木道
掲載日:2019/11/27
残り物にはいいことあるの?
日増しに薄着になる木々に親近感を抱いてみる。
ポケットをまさぐると、ざらついた砂に突き当たる。
行方不明の夢を思い出す。
いつか、どうにかなるのかな。
気の利いた言葉は思いつかないけど、少し謎めいた手つきで摘まんだ砂を撒いてみた。
無駄に思える歩幅でも、いつもと違う景色の流れ。
目眩く日向と日陰に絆されて、浮かんだ数字の分だけ迷子の振りして立ち止まる。
地面に貼り付いた落葉に、明日の楽しみを乗せて。
潤いを失った川に挟まれて、枯れ葉に明日までの道連れを頼まれた。
仕方ないな。
昨日の帰れなかった道がそうであったように、今日の通らなかった声も淡い結末を期待させるだけ
もう、仕方ないな。
いつもの並木道を歩いていこう。
都合良く落葉は舞ってはくれそうにない。
だけど、いつもと違う川の流れ。
時が止まりそうな流れの上で、枯れ葉は過去を証明してる。
微かに広がる波紋を数えて、ポケットの砂を撒いてみる。
過ぎた願いは、枯れ葉に乗せて。
そろそろいつもの並木道を歩いていこう。




