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022軒:坑道でのウーツ鉱石採掘に出る前夜

――ドワーフの街アガルタ、伝説の親方レジェンド・マイスターのボブ・クルレイマイヤーにウーツ鉱石を探す約束をし酒場での夕食である。

 乾杯を済まし、それぞれ飲みながら談話が始まった。


「ドワーフって食事は普段どんな物を食べてるんですか?

お薦めとかあれば頼みたいですね」

「う~ん、説明はオイラよりナーリの方が得意だからお願い」


「ティルったらしょうがないですね。

アガルタには日の光が入らないので、魔導具による人工的な照明での栽培になりますが、トウモロコシ、大豆、トマト、ジャガイモなどの作物を栽培しているんですよ。

洞窟の内部と言う空間で花粉が飛散しないですし、温度が一定に保たれ昆虫もほとんど居ないので、果物や野菜を有機農法で育てています。

他には大穴ネズミやアナツバメ巣何かが獲れますが、オフィールからブラックバイソンが入ってきたりもします。

ちなみに地上の人は好まないようですが、大ネズミはウサギに近い感じで変な癖がなく旨味が濃いですよ」


清潔なる空気(クリーンエアー)の魔導具もそうだけど、ドワーフは魔力が無いから使えないんじゃないのか?」

「そうですね……私たちは使えないのですが、中央通りから外れていますが農場エリアにオフィールから魔導士ギルドの駐在員が来てくれて色々管理してくれているのです。

主には魔導具による実験を兼ねているようですが……」


「ティルとナーリは幼馴染なんですよね?

ナーリはしっかりしていてお姉さんみたいなのん」

 二人はドワーフなので筋肉質ではあるが同じ21歳の小柄な女の子だ


「どうせオイラはがさつですよ……」

「私は内気で人見知りなところがあるので、ティルが私の事を引っ張ってくれて助かってるのよ」


「まぁまぁ、それより食事を頼もう。

さっき癖がなく旨味が濃いって言ってたのが気になるから、大ネズミ試してみようかな」

「ボクはちょっと大ネズミは怖いのん……昔ネズミの群れに追いかけられた事が合って……」

「大ネズミは清潔なる水と言う魔導具で除菌された後に塩茹して、横にスパイシーなチリソースが添えられるのがポピュラーです」

「私も冒険者ギルドの依頼で洞窟の奥に行く事が何度かあって、その時に大ネズミ食べたけど悪くなかったかしら」


 そんな感じで話し込んでいると、給仕担当の女性がオーダーと取りに来てくれた。

「お食事はお決まりですか?」


「大ネズミの塩茹と他に今日のお薦めはなんですか?」

「本日ですとイエローコーンマサのトルティーヤ何かもお勧めです。

トップピングにブラックバイソンの角煮やタンの塩焼きをトマトを主体にしたサルサと共にのせて頂く形になります。

又、デザートにフランもご用意していますのでそちらもどうぞ」

「デザートのフランも気になるのん……」

「酒が進みそうなメニューだな、とりあえずイエローコーンマサのトルティーヤとフランを人数に合わせて適当にもらおうか」


 大ネズミは野鳥からレバーのような癖を無くし旨味がギュッと濃した感じだ。

イエローコーンマサのトルティーヤにブラックバイソンの角煮やタンの塩焼きと共に実に酒がすすむ。


「オイラはブラックバイソンの角煮にサルサの組み合わせが好きなんだよね、ウォッカのレッド・エール割りともよく合うよ」

「ティルったら程々にしなさいよ」


「私はブラックバイソンのタンの塩焼き、肉厚で噛める食感が好きかしら」


「このサルサって言うの辛いの~ん」

 アーチェは辛いのが苦手なようですぐデザートに手を伸ばし……


「でもフランはプルンッとなめらかな口当たりに、下のタルトがサクッとして美味しいのん♪」

 フランはタルトにプリンがのったようなお菓子で、一口食べたアーチェは目を輝かせていた。


「それで明日向う坑道についてなんだけど、解ってる事とかあったら聞きたいな」

「坑道は無数に伸びていて、交差している部分もただ交差しているだけでなく、階段やはしごによって上下の階層とつながっていたり、同じ方向にも平行に何本も坑道が走っていたりもします。坑道全体の広さも長年掘られているのでかなり広いです」

「オイラが深く潜る時は、分岐点や採掘する近くに拠点を置いて、目印となる番号を残したりしてるよ」


「なるほど目印か……」

「あとはウーツ鉱石は炭素の含有量が多いので、より深い下層にあると思われてるよ」

「なんとなく解ったよありがとう」


「それじゃぁそろそろ今日はお開きにしようか」

「ボク結構眠いのん……」

「アーチェちゃんは私が上に運びますわ☆」


リヴィーナは不気味に微笑んでいるが……リヴィーナ何も企んでない……よな?

「アーチェの事はリヴィーナに任せるよ」


「オイラは少しナーリと酒場に残ろうかと思うんだよ」

「しょうがないですねぇ少しだけですよ」


「そうか、じゃあ明日の朝またこの酒場でいいかな?」

「了解だよ。明日からしばらく掛かるだろうけど宜しくね」


……こうしてそれぞれ分かれて行った。



 俺の魔導ペンでは、鑑定、光系のレーザー、素材の収納、清潔の魔導書(クリーン)で洗浄、灯りの魔導書(ライト)で照明、魔物避けアヴォイド・モンスター火の弾(ファイアー・ボール)水の弾(ウォーター・ボール)が使える。


 魔法の倉庫(マジック・ストレージ)には、金剛石の粒入りの銛、金剛石(ダイヤモンドルース)を含む岩の塊、惑わせの森の木、一角猪の肉、茄子、トマト、タマネギ、小麦、米、胡麻油、オリーブオイル、塩、黒胡椒、山椒、ターメリック、コリアンダー、ガーリック、ハバネロペッパー、パプリカパウダー、シナモン、ローズマリー、ナツメグ、胡麻がまだ残っていて、魔導具の力が強くなるグローブ、双方向に瞬間移動できるプレート、固定の魔導書(フィクセーション)を付与して貰った大き目な革袋、|


硬化の魔導書ハーディングを付与した金剛石の粒が混じった包丁も入っている。

あとは水を調達すればしばらくどうにかできるかな……

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