013軒:追加プラグイン更新
――宿屋の食堂で夕食にブラックバイソンのロースト、ブラックバイソンとホウレン草とカッテージチーズのラザニア、|羊肉とキャベツの煮込み《フォーリコール》を頂き部屋に戻ってきた。
だが……ベットは2つ部屋には3人……どうするか……
「アーチェとリヴィーナは同じベットでいいかな?」
「私はそれで構わないわよ」
「ボクは……できればミナトと……一緒がいいのん……」
おっと問題発言が飛び出たぞ……
「えっと、流石に男女で一緒はまだ不味いから……」
「……むぅ」
プクゥーッとほっぺたを膨らませアーチェは暗い顔をしているが
「アーチェちゃん、私とじゃ嫌ぁ?」
と言いながらリヴィーナはアーチェに抱き着いた。
「分かったのん……分かったから離れるの……ん」
リヴィーナの胸の谷間に挟まれてアーチェが苦しそうにしている……
……ちょっと羨ましいなんて思ってない。
うん、思ってない……
「それじゃぁ寝ようか、おやすみ」
「おやすみなのん」
「おやすみなさいませ」
……何事もなく朝を迎えた。
朝起きると幸せなふわふわして柔らかい感触も特に感じられない。
……少し残念に思いつつ起き上がると、部屋の机の横では既にアーチェが起きていた。
リヴィーナは……横のベットで胸元を少し肌蹴させながらまだ寝てるようである。
「……おはようなのん!」
俺が起き上がった事に気が付いたアーチェが元気よく朝の挨拶をし抱き着いて来た。
ふわふわした柔らかい二つの感触が背中にあたり……やはり……おっぱいはいい物だ……
「アーチェ寝てないのか?」
「寝たけど……頑張って早起きしたのん♪」
そして、ズイッと何冊かの魔導書を差し出してくる。
「『灯りの魔導書』『清潔の魔導書』『魔物避け』『火の弾』『水の弾』の魔導書作ったのん!」
少し頬を赤らめながらモジモジするアーチェ
「だから……ボクも今日一緒に付いて行きたいのん……」
「頑張ってくれてありがとう」
そう言ってアーチェの頭を撫でてやると、アーチェはとても嬉しそうにしている。
「分かった、今日も一緒に行こう。」
「やった~ぁなのん♪」
アーチェの元気な声にリヴィーナがモゾモゾ起き出した。
「おはようございます……」
ボーッと起き上がったリヴィーナだが、胸元の肌蹴具合が危険な感じだ……
……本当は見たいが横を向いて整えるように言っておく。
「リヴィーナ、アーチェが頑張ってくれたから、予定を変更して3人で崖に行こうと思うので宜しくな」
「う、うん、了解なのかしら……」
「少ししたら朝ごはん食べて出掛けようか」
「その前に魔導書もらってもいいかな?」
「どうぞなのん♪」
……とりあえず魔導書を順番に左手で持ってみる。
≫『灯りの魔導書をプラグインとして追加しました。』
≫『清潔の魔導書をプラグインとして追加しました。』
≫『魔物避けをプラグインとして追加しました。』
≫『火の弾をプラグインとして追加しました。』
≫『水の弾をプラグインとして追加しました。』
≫『スキルが5つを越えた事により魔導ペンを収納可能になりました。』
6つのシステムメッセージが流れ『TRF-CAD』のヘルプ部分に……
『魔導ペンを収納可能』
『魔導ペンの先が光り照明となる』
『魔導ペンで洗浄が可能』
『魔導ペンで魔物避けの効果発動が可能』
『魔導ペンの先から火の弾が発動する』
『魔導ペンの先から水の弾が発動する』
と六行追加されている。
……ん?……魔導ペンの収納ってなんだろうか……
とりあえず、俺はログを確認し魔法の倉庫に魔導書を収納した。
「さぁご飯を食べて行って出掛けよう」