011軒:翡翠色の瞳に白藍ストレートロングのエルフ
――冒険者ギルドにて、ギルドマスターのハロルド・ウィルズと挨拶を交わした。
ハロルドが焼いたと言うお菓子にアーチェが激しく喰いついた……
「お連れさんはお菓子に喰いつき過ぎたね」
「お恥ずかしい……」
「まぁボクとしては作った甲斐があって嬉しいね」
「それで、冒険者登録と護衛探しだっけ?」
「はい、仕掛けられた罠の発見・解除や、魔物の気配を探ってくれるような護衛が居てくれたらと思いまして」
「なるほどね。君は……ミナト君は他種族でも差別しないタイプかな?」
「特に気にしません……とは言っても、俺はまだ魔導士ギルドでエルフの秘書に会ったぐらいなので……」
「少なくともミナト君はエルフには差別が無いって事だね」
「はい。」
「なら大丈夫かな……?」
「リヴィーナ入ってきて。」
ハロルドがそう言うと、白藍のストレートで長い髪に翡翠色の瞳、スタイルが良くて巨乳なエルフが入ってきた。
「私はリヴィーナ・カレード。一応、弓が得意かしらね」
「彼女はこう見えてボク達よりずっと年上だ」
「ハロルド、余計な事は言わなくいいのよ……」
「とても魅力的な方ですね」
「あら、そうかしら?ありがとう」
俺の一言でアーチェが睨んできた。
「ボクはアーチェ・ブロンなのん」
「あらあら、可愛いわね……食べちゃおうかしら……」
「やっやめるのん……」
リヴィーナとアーチェがじゃれ合いはじめたが置いておこう。
「彼女はボクと元々パーティを組んでたんだけど、ボクが少し前にギルドマスターになっちゃったもんだから、外に出たくてウズウズしてるのさ」
「なるほど……」
「私がいつ外に出たくてウズウズしてる何て言ったのかしら……」
「見てれば分かるさ」
「私はアスフェリアの森と言うエルフの里に住んで居たのだけど、森を出たいと思っていたところにハロルド達と出会ったのよ」
「アスフェリアの森からリヴィーナを冒険の仲間として連れ出し、旅をしているうちオフィールに着いて、数年前にここから北に進んだ山頂付近でドラゴン討伐があったんだけど、その際に仲間2人と当時のギルドマスター等数名が帰らぬ人となってしまって、しばらくのつもりがいつの間にか長い時間ここに居る事になってしまった。」
「リヴィーナは探究心が強いし、僕は老いたがエルフは長命だ……
まだまだ旅をして色々見たいだろう。」
「そこに俺達が現れたって事ですか?」
「まぁ……そうなるかな」
「リヴィーナ本人からはちゃんとまだ答えを聞いたわけではないが、ミナト君やアーチェ君を見てどうかな?」
「第一印象としてミナトは真面目なのかしら、アーチェはギュッをしたい感じで可愛いわね」
「ところで護衛を就けたい旅の目的を聞いてもよいかしら?」
「アーチェの『永遠の書庫』の素材となる、『金の羊皮紙』『世界樹の紙』『金色の羊の血』『ドラゴンの血』『不死鳥の羽根のペン』『天使の羽根のペン』を探す事、俺はどこかに安心して豊かで活気に満ちた生活を送れる街を造って行きたいとも思っています。」
「それまでの護衛ってわけかな?」
「街を造るってのはいつになるか解りませんので、とりあえずは素材集めの間と言う事で……」
「一生護衛をと言う事ではないだろうしお願いできるかな?」
「……ハロルドが大丈夫なのなら、私は護衛の仕事を受けてもよいと思っているわ……」
「宜しくお願いします。」
「よろしくなのん」
「しょうがないわねぇ……よろしくねっ」
……リヴィーナは胸の谷間にアーチェの顔を挟んでギューッと抱きついている。
どうやらアーチェの事を気に入ったようだ。
リヴィーナ・カレード
見た目は10代だが132歳 / 身長168cm / 体重53kg
エルフ/巨乳
「~かしら」一人称は「私」
白藍のストレートで長い髪 / 翡翠色の瞳 / スタイルが良く巨乳である。
武器は弓が得意 / アスフェリアの森に住んで居た巫女
白い布と鹿革のコートに、同じく白い布と鹿革のスカート
ハロルド・ウィルズ
55歳 / 身長193cm / 体重98kg
冒険者ギルドのギルドマスター
ガッシリした体型 / 長めな茶髪 / 左目に傷
甘い物が好き / お菓子作りが趣味