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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第2章

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ブーディー教施設調査潜入①

「いらっしゃいませ 。お野菜が安くなっていますよ 」


町のお店が並んでいる一角にブーディー教が運営しているお店がある。四人で中に入ると、お店の前面は野菜を売り奥はカフェスペースのようになっている。野菜を見るとどれも市場価格より安く主婦層のお客さんが多く訪れている。


「色々買っちゃおうかな」


トマットさんは色々なお野菜をカゴに入れていく。私はお野菜を見ているとレクトさんが急に手を繋いできた。驚いて固まっていると耳元で「夫婦役だから」と。急激に体温が上がり、きっと私の顔は真っ赤だろう。レクトさんを見るといつも通りにお店を見ていた。人たらし…いや。私がよそよそしい感じだったかもと自分に言い聞かせ平常心を保った。


「奥にカフェがあります。オープン記念でコーヒーが無料となっています。ぜひご利用ください」


店員に促され奥のカフェに行く。カフェには多くのお客さんがいて賑わっていた。私はレクトさんと繋がれた手が離れ、内心ホッとした。


皆でコーヒーを注文しコーヒーが運ばれてくる。今回の調査、潜入では取り決めがあり、薬に詳しいトマットさんがまず食べ物や飲み物を口に入れ、薬などが混入していた場合コップを倒すかカトラリーを落とすようにしている。トマットさんを見るとコーヒーの香りを嗅ぎ口に含める。普通にコーヒーを飲み始めたので私達も安心して飲む。


「少しお時間よろしいですか?」


さっきの店員とは違う女性が話しかけてきた。


「何か悩んでいることはありませんか」


「えっ?」


「ごめんなさいね。ここのお店は野菜を売るお店だけど、カフェも併設してこれからたくさんのお客様に喜んで頂きたくて。悩み事や相談など聞ける場にもしていきたいと思っています」


レクトさんとの打ち合わせで親の反対を押し切って結婚をした夫婦を演じている。お店の女性は悩みに対して、言葉巧みに解決案を提案していく。こうやってブーディー教は町の人の心に溶け込んでいくのかと実感した。


「結婚式って挙げられました?」


どうやら山の上にこのお店が経営している結婚式場があるらしく、今なら豪華ディナーが無料で食べられるらしい 。トマットさんやソフィーエさんも今後の参考にと招待された。案内された紙を見るとまさしくブーディー教の施設だった。ディナーの招待は一週間後。私達はその施設に潜入する。


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーーー

潜入当日。私達四人と予測以上にお客さんが多かった為、追加で四人の騎士団員にも潜入に協力してもらった。



トマットさんは潜入する全員に禍々しいドロっとした液体を差し出す。


「これは…」


酷い匂いにソフィーエさんや騎士団員は眉間に皺をよせる。


「これは解毒薬などを色々調合したジュースなんだ。僕が先に料理や飲み物を毒味をするけど、僕でも分からないものがあるから。一応みんなに飲んでもらいたくてさ」


鼻をつまんで一気に口に流し込む。すぐ水を飲んだがとてもまずい。後味が強烈に口に残って、トマットさん以外は悶えていた。


「トマット、もう少しマシな味にならないか?」


「これでもマシな方だよ。慣れだよ。慣れ」


トマットさんは不味いジュースを平気に飲んでいた。今回、私達が潜入する宗教施設の周りの森の茂みにリンドさん、ギルマス、騎士団員がそれぞれ分散して外で待機している。もし何かしら異常があればトマットさんが煙玉を外に投げ込むようになっている。施設にいざ潜入だ。

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