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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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アローさんとシュウワさん

宿に戻りひと眠りする。昼過ぎにクウを連れて冒険者ギルドに行く。ランボさんの依頼完了の紙を提出する。


「お疲れ様でした。ギルドマスターからのお手紙です。どうぞ」


手紙を開くとマキシルさんからギルドマスター室でアジト襲撃の報酬、メダルを授与するので来週に来てほしいと。また犯罪グループの調査が忙しいので簡潔にすると書かれていた。 


ギルドを出て、その後はゆっくり過ごした。夕方リンドさんが起きてきたのでマキシルさんからの手紙のことなどを伝えた。


「じゃあ、来週までラップル滞在か」


今日の夕食はクウカイに食べに行くことにした。


「いらっしゃいませ。今日はありがとうございました。お二人のおかげで山の魔物の料理のメニューが増えてます。是非堪能してください」


お店に入るといつも通り賑わっていた。犯罪グループの件でサーマンの騎士団が来ているので、最近はクウカイで騎士団のお客さんをよく見る。席に座ると店の奥からランボさんが出てきた。


「今日はお二人とクウちゃんは奢るよ」


ありがたいことに食事代が無料だそうだ。メニューを見ると料理のメニューが増えているどれにしようかなとあれこれ迷っていると


「ミーナさんとリンドさんじゃないですか」


声の方を見るとサーマンの騎士団のアローさんとシュウワさんだ。


「お二人もラップルへ ?」


「今、犯罪グループの調査でラップルに来ています。一緒にどうですか?」


アローさんとシュウワさんとご飯を食べることに。私はイノガーのお肉と山菜のパスタ、リンドさんはベアコイルのシチューセットを頼む。アローさんとシュウワさんはご飯を食べ終えお酒を嗜んでいた。


「今回のアジト襲撃は大活躍だったっすね。リンドさん、凄く強いって騎士団の中で言われてるっすよ」シュウワさんの熱弁に、「そうか」とリンドさんは苦笑いをした。話は犯罪グループに変わった。


「今回の犯罪グループは“アカギリ”っていうグループで密猟や人身売買などで稼いでいたらしいですよ。アジトで結構な額の資金を押収したことで、このラップルとサーマンが潤ったって噂ですけど」


「お待たせしました」私達の料理が運ばれてきた。クウ用に木のお皿にパスタを取り分ける。


「あのレクトさんって知ってますか?」


「知ってるっすよ。王国所属の上の人みたいな感じかな。俺達が騎士団所属でレクトさんが王直属の部署っすよ。犯罪グループがサーマン、ラップルで活動してどうもラップルの隣のリトリアのやつと繋がりがあって。レクトさん達はリトリア辺りで調査しているかな」


リトリアはラップルの隣の領地。あまり行きたくない領地だ。領主はセルトリア公爵が治めている。王国内でも強い権力を持ち良くない噂を色々と聞く。町は一見綺麗に整備されているが路地裏では裏取引や闇市などが横行している治安が良くない町だ。レクトさん大丈夫かな。




いつも読んで頂きありがとうございます。次はレクト視点のお話になります。

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