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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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犯罪グループの襲撃③

「もう犯罪グループはいないみたいですね」


礼拝堂に集合し点呼をとる。あれ? 一人足らない。トマットさんがいない!手分けをしてトマットさんを探す。とりあえず最初の待機場所の勝手口近くに行く。近くの木箱を見ると犯人が置いたのだろう、木箱の上に重たい箱が置いてあった。重たい箱を除けるとトマットさんが出てきた。


「ええっ?もう終わったの!」


トマットさんは辺りをキョロキョロと見渡していた。


「トマット何やってるんだよ」

と、レクトさんが言うと


「犯人が建物の中を覗こうと木箱の上にさらに箱をのせて出られなかったんだよ!しょうがないじゃないか」


トマットさん気の毒に。トマットさんとランデルさんは領主、騎士団と町の警備隊に連絡しに行った。 教室では怖がっている子供達に犯人は無事に捕まえたことを知らせると、ホッとしていた。


しばらく待つと騎士団と警備隊が到着した。犯罪グループは連行されていった。騎士団に状況を説明していると、ニコライさんがこちらへやってきた。


「今日は危ない中、本当にありがとう」


この孤児院誘拐は警備隊に犯人の仲間がいるかもしれないとのことで領主、 ニコライさん、レクトさん達で秘密裏に計画を進めていた。疑わしい警備隊の人達は現在行方をくらまし捜査中だそうだ。 騎士団との話が終わりリンドさんに犯罪グループとの戦いについてどうだったか聞いてみた。


「あいつらプロじゃなくて、チンピラの集まりだったからそんなに強くなかったぞ。それよりあのレクトの魔剣がすごかったぞ。漆黒の剣で魔王みたいに暗黒のオーラがあってさ」


リンドさんはレクトさんをちゃっかり呼び捨てにしている。レクトさんはさすが王国の調査係とあって強いんだろうな。ランデルさんも強かったし。レクトさんは苦笑いをしていた。


「あの…」


ルールーさんが話しかけてきた。


「今日は本当にありがとうございました。子供たちは皆無事で何とお礼を申したら」


「皆さんが無事で良かったです。すみません。犯人と戦う時に壁とか傷をつけてしまって。後で領主と予算の交渉をしてきます」


レクトさんはルールーさんに謝っていた。


「みんなよく頑張ったね。悪い人とても怖かったね。逃げ出したりせずに、みんなすごかったよ」


孤児院の子供達に話しかけると、強がっていた子もいたのだろう。再び泣き出す子がいた。怖かっただろうに。こんなことをする犯人が許せない。子供達も落ち着き、今日は解散となった。


ポーリー商会の前でレクトさん達との別れ際、 「領主から今回の件で表彰があるそうです。いつ行うか未定なので、まだこの町にいてください」 と言いレクトさん達は去って行った。

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