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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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犯罪グループの襲撃①〜リンド視点~

孤児院の襲撃を阻止するため木箱に入る。木箱はとてもきつくて窮屈だ。蓋についている取っ手が邪魔をして、この体勢でいることが辛い。馬車に揺られ木箱は孤児院の外に置かれる。体勢がきついので早く来ないかなと思う。しばらくすると外から複数の馬車の音が聞こえてきた。大勢の足音がする。蓋の取っ手に手をかけ、いつでも出られるように臨戦態勢を取る。


「行くぞー!」と男の号令に一気に窓を叩き割る音が聞こえた。その瞬間、箱から飛び出て土魔法を唱える。孤児院に入ろうとする男達に土の手を出す。土の手でぐるぐる巻きにし身動きを取れなくなった男達を気絶させる。大規模な犯罪グループだろう。次から次へと男達が襲ってくる。反対側の方では刃物がぶつかる音がする。時より男達からびっくりする声が聞こえる。とりあえず外にいる男達を次々に土魔法で拘束したり気絶させたりしていく。


大体敵が見当たらなくなってきたので窓から孤児院に入る。中に入ると所々から戦っている音が聞こえる。礼拝堂の場所が分からなかったので、とりあえず音の大きい方に向かっていく。ドアを開けるとレクトとリーダー格っぽい男が戦っていた。男は氷属性の魔法使いだろう。レクトを見ると足元が凍っていた。俺はすかさずレクトの元に行く。火の魔法を唱え、足元の氷を溶かしていく。


「リンドさんありがとうございます。あいつは僕が倒します」


レクトは魔剣の鞘を抜き、剣を握りしめる。漆黒の魔剣を抜くと剣とレクトから黒いオーラが漂っている。


「なんだ?その魔剣は。しかし俺様の氷魔法は防げまい」


「アイスバレット 」と男が唱えると、鋭利な氷の粒がレクトに襲いかかる。俺はすかさず火の魔法をかけようとしたがレクトの魔剣の一振りで氷は砕け散った。


「なに!」


レクトは男に向かって走っていく。男は「アイスウォール」と唱え氷の壁を作る。攻撃は阻止出来たが一振りで氷の壁が砕け、もう一振りで男は切りつけられ倒れた。


「やりすぎましたね。男にポーションをかけて、後でじっくり話を伺いましょう」


剣を鞘に入れたレクトはいつも通りに戻っていた。


「すごいな。その剣」


「これは黒闇(こくあん)の魔剣と言います。僕、魔法が闇属性なんです」


「闇属性なんて珍しいな」


剣を持つレクトは黒いオーラを持ち禍々しい雰囲気を漂わせていた。とてつもなく強いだろうな。少し戦ってみたくもなったが、今の俺には回復魔法も使えず。大怪我したら大変だ。


「リンドさんも火と土属性で珍しいですね」


あまり知られると面倒くさいので隠していたがばれたか。レクトは「この事は言いませんよ」と、この話は終わった。


男にポーションをかけ殴って気絶させた。魔道具のロープで男を捕縛。まだ他で戦う音がする。礼拝堂の場所を知っているレクトの後に着いて行った。

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