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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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誘拐阻止計画

レクトさんの部屋に行くと、部屋というより豪華な広い家1棟まるごとの貸切だった。リンドさんと建物を見渡しているとレクトさんは「ポーリーさんと遠縁だから特別に貸してもらったんだ」と応接間まで案内してくれた。席に座ると手際よくランデルさんが紅茶を出してくれた。


「極秘な話なんだけど。一昨日ミーナさんも一緒にいた女児誘拐未遂の男達に盗聴の魔道具をつけたんだ。トマットにアジトまでつけさせて。そうしたら他にも仲間がいて、これがここ最近多発している誘拐の犯罪グループなんだ」


一昨日レクトさんに助けて貰った時だ。レクトさんが犯人の服を触っていたのって盗聴器をつけていたんだ。レクトさんの行動に合点がいった。


「明日の夜に孤児院に襲撃をして子供達を攫おうとしているんだ。急な話で申し訳ないけど協力してくれないか?君達の力が必要なんだ」


レクトさんは真剣な顔でお願いをしてきた。


「ここの騎士団や町の警備隊に報告は?」とリンドさんが尋ねると、


「一部の警備隊員が犯人と繋がっていて、大きく動けないんだ」


元々お祭りの警備で人手不足のため領主様からレクトさんに秘密裏に依頼があったそうだ。リンドさんと話し合い私達も協力することになった。


「ありがとう。とても助かるよ」


レクトさんと固い握手を交わし、簡単に打ち合わせをしてお開きとなった。今日はもう遅いので明日詳しい説明をするそうだ。


ーーーーーーー

ーーーーー

ーーーー


翌朝、朝食を済ませ打ち合わせのため一人でレクトさんの部屋に行った。席に着とランデルさんが紅茶を出してくれた。


「朝早くからありがとう。早速、今日の夜の計画を詳しく伝えるね」


レクトさんから今夜の計画をメモを取りながら聞いていく。計画は私とランデルさんが孤児院の職員に変装して潜入。孤児院に潜入した夜は子供たちを一箇所で寝かしつけ、犯罪グループが途中侵入してきたらカードの魔法などで子供たちを守るそうだ。外ではレクトさん、トマットさん、リンドさんが待機だそうだ。孤児院の敷地内に侵入だけだけでは不法侵入しか罪に問えないので建物に入ってから犯人を捕まえるそうだ。


孤児院の職員に変装のため、私とランデルさんは女性用の服を手渡された。ランデルさんを見ると何も言わないが少し眉間にシワを寄せて複雑そうな顔をしていた。


孤児院の人達と打ち合わせのため別室で孤児院用の服に着替えた。応接室に戻ると女性の格好をしたランデルさんにトマットさんがメイクを施していた。メイクは完成しランデルさんを見ると、とても綺麗な女性になっていた。トマットさんとレクトさんがランデルさんの女装姿を褒めると眉間にシワを寄せて険しい顔になった。声は男性のままなのでなるべく話さないようにということだった。


支度を済ませ孤児院に向かった。町はお祭りということもあって今日も仮装した人で溢れていた。ランデルさんと孤児院に行く途中、何度も仮装した男性に声をかけられたがランデルさんの迫力ある睨みを利かせるとみんな逃げていった。孤児院は町の中心から少し外れた所にあるので近くになると人通りは少なかった。


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