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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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仮装のお祭り

翌日、前にワンピースを購入した洋服店にいる。流石に昨日のワンピースを連続で着れないので、お祭りに行く普段着を買うことにした。可愛い服がたくさんありとても迷ったが襟に可愛い刺繍が施された長袖のブラウスとロングスカートを購入した。


洋服店を出る。ふと、お祭りで仮装するものを持ってないことに気がつく。町を歩いているとお面を売っている露店があった。色々なお面を取り扱っており、とあるお面が目に入った。今日はこのお面をつけていこう。


日没前、レクトさん達とポーリー商会の前で待ち合わせをした。少し早めに行ったが、もうすでにレクトさん達は来ていた。


「何ですかこれは」


レクトさん達は私とリンドさんを見るなり大笑いをした。そう、私が買ったものはねずみのお面。シンプルに丸く可愛い普通のお面。レクトさん達から、まるでねずみの兄弟みたいだと大笑いされた。


レクトさん達の格好はレクトさんがドラキュラ伯爵の格好で、美男子はどんな格好をしても絵になるなと思った。トマットさんは猫耳にしっぽをつけた猫の格好。ランデルさんはポーリー商会の格好をしていた。ポーリー商会の格好をよく知らない人は気づかないだろう。リンドさんは平常運転で普通の冒険者の格好をしていた。通り過ぎる人達も私とリンドさんの格好を見るなりにニヤついた人がいた。それを見たリンドさんは「もーっ」と 不満を漏らした。


街の中は仮装をした人で溢れていた。たくさんの魔法石に照らされた町は屋台がずらりと立ち並び賑やかだ。色々な所からいい香りがしてくる。


「何を食べますか?」


私達は近くにある屋台にそれぞれ行った。ガウー肉の串焼き、ホタタ貝のソース焼き、揚げ焼きポテト、ジュース などそれぞれ好きなものを買って、臨時に設置された椅子に座って食べた。近くにはメインステージがあり仮装コンテストやダンスパフォーマンスがあったりとても盛り上がっていた。


屋台や体験ブースでも面白いお店が揃っている。魚の魔物をすくうゲームや射的、小さい鳥の魔物のレース、騎士団と柔らかい棒で勝負するコーナーがあった。


騎士団コーナーでは憧れの騎士団と対決出来るということもあり、大勢の人が並んでいる。


「俺、これをやってみたい」

リンドさんの希望で、レクトさんとランデルさん、リンドさんが並んだ。私とトマットさんは見守ることにした。受付には前ペガサスで送ってくれたアローさんがいた。


「お祭り楽しんでな。1回銅貨10枚だよ」


体験にしては少し高めの金額だが騎士団と戦える滅多にないことで人気が出ていた。40分待ちようやく自分達の番になった。レクトさんは若い騎士団員相手に瞬殺で勝利した。あまりの速さに周りの観衆から歓声が上がっていた。ランデルさんも、ものすごい速さで騎士団員に勝利していた。「あの二人やるな〜」リンドさんは感心していた。次はリンドさんの番。相手はペガサスで送ってもらったシュウワさんだった。


「ねずみのリンドさんっすね。僕負けませんよ」


いい戦いになると思いきや、早い段階でシュウワさんを端まで追い詰め胴に一撃。まさかのリンドさんの勝利。えっ?戦闘もイケるの?リンドさんに駆け寄ると

「剣も嗜んでいたからな。ちなみにこの体だと普通の剣での戦いは厳しいだろうな」と言っていた。


騎士団相手に三人連続勝利で周りの観衆から拍手が送られた。アローさんは険しい顔をして団員に「お前ら明日から鍛え直すぞ」と言い放ち騎士団員達は震え上がっていた。


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