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ゾンビ化した君と夜の世界を廻る  作者: 中川謳歌
第1章

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ポーリーさんのお食事会

ポーリー商会の隣にある大きな別棟に行き、ドアマンに名前を伝え中に入る 。中に入ると豪華で煌びやかな広いフロアがあった。別室に案内されるとすでに何人か来ていた。


辺りを見渡していると、こちらをじっと見ているレクトさんと目があった。


「やはりミーナさんでしたか!またお会いしましたね。今日はいつにも増してとてもお綺麗です。こちらはミーナさんのお連れの方ですか?」


レクトさんは不思議そうな顔をして尋ねてきた。リンドさんの被り物を見て不思議に感じる気持ちがわかる。


「リンド・ロールと申します。ミーナがお世話になりました」


「可愛らしいねずみさんだね」と言ってレクトさんは昨日いた連れの二人を紹介してくれた。


「この小さいのはトマット・ヘタリーでこの髪の長い方は ランデル・リーカーです」


「何だよ!小さいのってトマットって呼んでください」


トマットさんはブラウンのふわっとした髪に小さい背丈。本人に言ったら怒られるかもしれないが可愛らしい感じ 。もう一人のランデルさんは「よろしく」と自己紹介。とてもクールな印象 。サラっとした長めの黒髪を後ろに縛っている。二人はレクトさんの同僚で大魔の渦を調査しているそうだ。パーティーは立食形式でレクトさんメンバーと話をしているとパーティーの参加者が増えポーリーさんが部屋に入ってきた。


「本日はお集まりいただきありがとうございます。先日、魔物に襲われましたが無事に回復いたしました。大変ご心配おかけしました。実はあちらにいるお二方に助けていただきました」


ポーリーさんに手を向けられ私たちは


「いいぞ!ねずみの兄ちゃん」


「いいねずみだな」


会場から掛け声と温かい拍手をもらった。


ポーリーさんは続けて

「皆様には日頃から大変感謝申し上げます。ささやかながら、立食形式でお料理を用意させていただきました。沢山食べて飲んで楽しみましょう。乾杯!」


ポーリーさんの挨拶で乾杯をした。


「ミーナさんとリンドさんが、ポーリーおじさんを助けてくださったのですね。ありがとうございます」


レクトさんからお礼を述べられた。レクトさんメンバーと話をしながら食事を取る。リンドさんのねずみの被り物の口が開くと「おーっ!」とレクトさんや近くにいた人達も感心していた。


「リンドさんは魔法使いなんですね」


レクトさんとの話は自分達のジョブの話になった。レクトさんは魔剣士だそうだ。魔剣はとても稀でその上、豊富な魔力も必要となってくる。魔剣士をやっている人はなかなかいない。トマットさんは回復や戦闘に長けた薬師。ランデルさんは身体強化魔法を使った剣士。これもなかなか珍しい。料理は色々な種類があり、どれもおいしい。どれを食べようかと迷っていると昨日食べ損ねた桃のタルトがあった。


「リンドさん!これが本に載っていたノグゥーの桃のタルトです」


まさかポーリーさんの食事会で出会うなんて!切り分けられたプリッとした大きい桃のタルトを取り一口。食べ応えのあるジューシーな桃とサクサクとした生地でとっても美味しい。リンドさんも美味しそうに桃のタルトを食べていた。


「ミーナさん今日は一段とお綺麗ですな。あれ?レクト君とミーナさん達って知り合い?」


ポーリーさんが現れた。レクトさん達と出会った経緯を話す。


「世間は狭いね〜」とポーリーさんは感心していた。パーティーはお開きとなった。


「ミーナさん、リンドさん、もしよかったら明日の仮装のお祭りに一緒に行きませんか?」


レクトさんからお祭りのお誘いがあった。リンドさんが日光に弱い体質のことを伝え、日没前に一緒に仮装のお祭りに行くことになった。

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