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プロローグ
満点の星は影をひそめ、朝を迎えようとしていた。
私は目を覚まさないあなたの前で、ずっと泣いている。昨日まで笑顔で過ごしたあなたは、静かに目を閉じている。楽しかった思い出が走馬灯のように駆け巡り、悲しみが増してくる。
あなたがいない人生なんて送りたくない。この魔法は上手くいくかどうか分からないが、生き返って欲しい。
翡翠色のペンダントに魔法を唱え、魔力をどんどん注いでいく。ペンダントは魔力と共に光を帯び輝き始める。
全身の魔力を注ぎ込む。一目でも生き返ったあなたが見られたらと、少し期待を込めたがそう上手くいかない。
意識が朦朧とし、私の命が尽きるかもしれない。
「どうか生きて⋯⋯」
初めての小説になります。よろしくお願いします!




